コインランドリー経営はフランチャイズ加盟でも儲かる？

コインランドリー経営はフランチャイズ加盟でも儲かる？

1. フランチャイズでのコインランドリー経営
   1. 加盟するメリットとデメリット
   2. フランチャイズ業者の特徴
2. まとめ

フランチャイズでのコインランドリー経営

それではフランチャイズでのコインランドリー経営とはどんなものなのかを見ていくことにしましょう。

加盟するメリットとデメリット

フランチャイズ加盟のメリット・デメリットをよく理解してもらうためには、まずはコインランドリー経営のメリット・デメリットを把握しておく必要があります。

つまり、コインランドリー経営が持つそのメリット・デメリットが、フランチャイズ加盟によりどう影響してくるのかがわかれば、フランチャイズ加盟の必要性の有無をしっかりと判断できるからです。

コインランドリー経営のメリット・デメリット

コインランドリー経営のメリットとデメリットは下記のとおりです。

メリット

• 利回りが高い
• 人件費がかからない
• ほかの土地活用には不向きの場所でも開設しやすい
• 初期投資段階で償却費用試算ができるので経営計画が立てやすい
• 経営者にかかる負担が少ない

デメリット

• 初期投資額が高額
• 競合店との差別化が必要
• 堅実なビジネスだが大きな収益は期待できない
• 開設に専門的な知識が必要になる

利回りが高いため利用者を確保できれば堅実なビジネスとなる点がメリットとなってきますが、デメリットで挙げているように開設までの計画、そして開設後の運営にも専門的な知識と運営力が必要となってくるので、ただ開設すれば収益が上がるというビジネスではありません。

よって、収益が上がるコインランドリーとするためには、経営者には専門的な知識と運営力が求められることになります。

フランチャイズ加盟でこれらメリット・デメリットはどう変わる？

それではフランチャイズ加盟にどのようなメリットがあるのか、そして新たにデメリットが発生しないのかを見ていきましょう。

フランチャイズ加盟で考えられるメリットは下記のとおりです。

• 本部指導により事業経験がなくても安心して事業が開始できる
• 本部のもつ実績と経験により個人で行うよりも成功確率が高くなる
• 広告、宣伝などの販売促進活動が受けられる
• 開設前の立地調査を依頼できる
• 資金計画の立案から店舗経営の企画やレイアウト等で助力が得られる

どのようにすれば成功できるのか、そのポイントは手がける事業によって違ってきます。「儲かるから大丈夫」、「失敗しないから大丈夫」と言われても、何の事前準備もなくただ開業したのでは、よほどの運がなければ成功する確率は低いでしょう。

その点から言えばコインランドリー事業に精通しているフランチャイズからの運営指導がある点は、コインランドリー経営の初心者にとっては間違いなく大きなメリットとなってきます。

本業があり、遊休地で手のかからない副業を始めたいという人には、フランチャイズ加盟はコインランドリー経営を丸投げできる大きなメリットが出てきます。

しかし、フランチャイズ加盟時には新たに下記のようなデメリットが生じます。

• 収益の一部をロイヤリティとして支払う必要がある
• サービスやメニュー等、本部の経営方針に従わなければならない点が多い
• 契約期間が決められており、期間途中での事業終了に条件が課される

やはり収益の全てを経営者が納めることができない点が一番大きなデメリットとなってくるでしょう。しかも、チェーンイメージを統一化するため自由な店舗運用ができないので、経営者の意向が反映されたコインランドリー経営はできません。この点は自ら進んで運営に参加したいという人には不向きな条件となってきます。

またフランチャイズ契約には様々な条件がもられているので、簡単に土地転用をすることはできませんし、収益が出ないため早急に事業撤退したいという場合にも問題が生じます。

以上のようにコインランドリー経営時のフランチャイズ加盟は経営初心者にとって多くのメリットがあり、加盟することで儲かる商売にできる確率は高いと言えます。しかし、それほど複雑な経営ではないため、ある程度の期間をすぎれば十分個人で経営していける状態となります。

開設後いつまでもフランチャイズ加盟したままでいる必要性は感じられません。よって、フランチャイズ加盟時には契約期間や期間内の事業撤退時の条件がどうなっているのかが1つの問題点となってきます。

またコンサル事業者の中にはコインランドリー経営にフランチャイズは向かないという意見持つところもあります。短期間でそのノウハウを理解しやすいため、専門家の力が必要になるのは開設までの期間だからです。

フランチャイズ加盟に全く必要性がないわけではありませんが、開設後に受けられるサービス内容によってはその考えも否定できないでしょう。フランチャイズ加盟を実のあるものとするためには、開設後の運営段階で得られるサービスメリットと支払うロイヤルティの費用対効果がどうかが重要なポイントになってきます。

フランチャイズ業者の特徴

それではフランチャイズでのコインランドリー経営について理解してもらったところで、利用可能なフランチャイズ業者にはどのような特徴があるのか、その違いを見ていくことにしましょう。

今回紹介するフランチャイズ業者では加盟後の経営は丸投げとなります。よって経営者が携わるのは確定申告に必要な売上計算のみです。

マンマチャオ

マンチャオは近年増加している大型コインランドリー店舗の展開をメインとし、初期投資費用が低資金なのが最大のウリとなっています。また自動投入される洗剤や柔軟剤は100％有機オーガニックのやしの実が主原料で肌に優しいと評判です。

• 開業資金目安　1,300万円(商材費：1000万円、物件取得費、工事費：300万円)
• ロイヤリティ　なし
• 保証金、加盟金　なし
• 契約期間　なし
• トラブル対応　24時間365日コールセンターが対応
• 店内遠隔監視　あり
• 集計システム　あり

ロイヤリティと保証金や加盟金が必要なく、契約期間の設定もないのは魅力的ですが、初期投資費用はリース払いとなるため、実質はそのリース期間が契約期間となってきます。

コインランドリーデポ

コインランドリーデポの最大の魅力は経営を本部がすべて代行してくれる上、店舗の収益にかかわらず年間利回り15％が確約されている点です。毎月15％の利回りにあたる収入が確実に得られるので、安心してコインランドリー経営が始められます。

• 開業資金目安　1,200万円
• ロイヤリティ　なし
• 保証金、加盟金　なし
• 契約期間　なし
• トラブル対応　24時間365日コールセンターが対応
• 店内遠隔監視　あり
• 集計システム　あり

またコインランドリーデポは業界初の全店舗有人化を謳っており、店舗毎に従業員を雇用して管理運営している点がほかとは違う大きな差別化ポイントとなります。

洗濯革命本舗

都市型の小店舗から郊外型の大規模店舗に対応しており、リース申し込みが可能ならば手持ち資金ゼロでも経営が始められるのが一番のウリです。

• 開業資金目安　1,000万円
• ロイヤリティ　なし
• 保証金、加盟金　加盟金100万円(店舗閉店時、出店断念時は無利息で返金)
• 契約期間　なし
• トラブル対応　24時間365日コールセンターが対応
• 店内遠隔監視　あり
• 集計システム　あり

また諸処の事情で経営難に陥った場合には、洗濯革命本舗が運営する「コインランドリー買取.com」で店舗ごと買い取りしてもらえる点は大きなメリットです。買取価格が幾らになるかはわかりませんが、経営に乗り出す際にはひとつの決め手となってくるでしょう。

まとめ

コインランドリー経営は堅いビジネスではありますが、絶対に成功すると断言することはできません。その確率を高めるためのひとつの方法がフランチャイズ加盟です。特に未経験者のとっては儲かる確率を上げてくれる良いサポート役になってくるでしょう。しかし、確実に儲かるかどうかはケースバイケースというのが実情です。

今回紹介したフランチャイズはどこもロイヤリティは発生せず、加盟時にも保証金や加盟金は大して必要ありません。この点においてはフランチャイズ加盟により発生するデメリットは大幅に解消できています。

どのフランチャイズ業者も加盟店舗を増やそうとしているので、基本的なサービス内容については大差はありませんが、それでも各フランチャイズ業者が持つ特徴は確実に違ってきます。自分にとってどこが一番メリットが高いのかを、できるだけ多くから検討するようにしましょう。