大手引っ越し業者と地域密着引っ越し業者の違い

更新日：2021年08月02日、[PR]

引っ越しを頼むときは、誰もが名前を知っている大手業者が良いのか、地元で長く営業を続ける地域密着業者がいいのか、どちらが良いのか悩む人も多いようです。安くてサービスの良い地域密着業者があればそこにしたいと思うけれど、どこが良いかわからないから無難な大手に決めてしまう、という人もいるのではないでしょうか。

よくわかる！大手業者と地域密着業者の違い

代表的なところでは、全国規模で営業所を展開しテレビCMで見かける、アート引越センター、日本通運、サカイ引越センター、クロネコヤマト、アリさんマークの引越社が有名です。

他にも、佐川急便、アーク引越センター、ダック引越センター、カルガモ引越センター、ハート引越センターなどは聞いたことがあるのではないでしょうか。これらの他に地域密着で営業している引っ越し業者が数多くあります。それぞれの引っ越し業者についてどんなところが違うのか紹介していきます。

大手業者と地域密着業者それぞれに得意不得意がある

大手の引っ越し業者は全国展開をしているため、長距離の引っ越しに強いということが言えるでしょう。資金力があるため車両保有台数も多く、社員やアルバイトも大人数、社員教育やマニュアルもしっかりと整備されています。

また、高層階のクレーンによる吊り上げ作業や、昇降機付き作業車を利用した特殊作業にも対応してくれます。一方地域密着業者は、大々的に広告宣伝費にお金をかけないため、安く引っ越しができるかもしれません。

大手の引っ越しプランよりも柔軟に対応してくれる場合もあります。その地域で生活している人達がほとんどなので何よりも地元の口コミを大切にしていて、一度利用した人からの紹介や、知人の紹介、リピーターなどで安定して営業を続けているところもあります。

自分の理想とする引っ越しにより選び方が異なる

大手の引っ越し業者は社員教育やマニュアルが徹底しているため作業品質も平均以上のところが多いでしょう。一方、中小規模の引っ越し業者は、一社ごとに規模や作業品質やサービス内容などに差があります。そのため、知らない業者に頼むと当たり外れが大きいということは否めません。

自分の求める引っ越しがどんなものかによって選ぶ業者が決まるのではないでしょうか。
教育された作業の質の高さを重視したい、売りにしているオプションサービスを利用したい、という希望があれば大手になるでしょう。

自分にとって不要なサービスはなるべくそぎ落として、もっと自由度の高い引っ越しをしたい、ダンボールは自分で何とかするので不要、建物の養生も不要、地元の口コミの評判の良いところにお願いしたい、と思っているなら地域密着業者になるでしょう。

業者の規模にこだわらずとにかく安くしたい！

大手も地域密着業者も別にこだわらないのでどちらでも良い、とにかく安いところにお願いしたい、手間をかけずに安い業者を見つけたい、と言うのならインターネットで引っ越しの一括見積もりサイトを利用する方法もあります。

最初から他社と価格競争をしているため、最初に料金を高くふっかけておいて、そのあと大幅に値引きをしてお得感を匂わせるようなことはありません。安い見積もり額を提示した業者の中から、訪問見積もりをお願いして話を詰めていけば安く引っ越しができるでしょう。

利用のポイントとしては、遅い夜間帯に申し込むとその後に電話がかかってくることもあるため、手が空いている時間帯の利用をおすすめします。

徹底比較！大手業者VS地域密着業者のメリット・デメリット

どちらにして良いか決めかねている人もいるでしょう。また、もっと掘り下げてそれぞれの違いを知りたくなった人もいるのでは？さらに細かく大手業者と地域密着業者の違いを比較してみます。

対応エリア

大手業者は、都道府県ごとに数か所ずつの支店や営業所を有し、全国対応の引っ越しができます。近距離でも、中長距離でも、海外でも、行き先に応じて断られる心配のないところが大手の業者のメリットです。

地域密着業者は、本社を中心とした近隣の都道府県を対応するところや、もっと狭く市内や近隣の市限定で営業しているところもありますが、何が何でもエリア外の引っ越しは受け付けないわけではなく、他の地域密着型の引っ越し業者と連携をとり荷物を積み替えることにより対応できることもあります。

対応エリアかどうかを一社ごとに確かめなければならないのがデメリットと言えます。

引っ越しプラン

大手業者は引っ越しプランも種類が多く、単身から2人暮らし、大人数の家族向け、女性向け、高齢者向けなど幅広く対応しているところが多いです。地域密着業者は一般的な引っ越しプランはもちろんのこと、大手業者のように独自に単身プランやらくらくプランなどのプランがあるところもあります。

プランの名称を使用していないところもあり、そういうところではプランの枠に関係なく融通がきくでしょう。型にはまったプランでなく自由度の高い引っ越しができるのはメリットになるでしょう。

教育体制

大手業者の社員教育は、しっかりしたマニュアルに則って誰にも等しく同じ教育をしています。研修施設を設け、実際の引っ越しの前に徹底した訓練を行うところもあります。地域密着業者は独自にマニュアルを作っているところもあるようです。また先輩社員について実地で訓練をしながら技術を身に付けている人も多いでしょう。

元は大手の引っ越し業者で長く経験のある人が独立開業したり、大手で長く勤めていた人が再就職先に選んだりということもあり、そんなところでは大手で得たノウハウをしっかりと引き継いでいることもあります。業者により当たりハズレがあると感じる人がいるため、その辺がデメリットかもしれません。

見積もり

大手業者は引っ越しの現場で作業する社員と、見積もりに来る営業担当者は別の部門の場合がほとんどです。

地域密着業者は現場で引っ越し作業をする作業員が見積もりも兼ねてやっていることが多く、社長直々に見積もりに回っている業者もあります。引っ越し当日も顔見知りの人が来るという安心感があるのはメリットでしょう。

値引き

大手業者はもともと高い料金と思われがちですが、時期や時間などの条件により思い切った値引きをしてくれることもあります。他の大手業者との相見積もりで価格競争になったときに大幅な値引率で驚く客も多いようです。

地域密着業者は、そもそも最初の提示額が低いので大幅に値引きをしてもらったという印象は少ないかもしれません。ただ、最初から適正価格を提示してもらえるということはあると思います。

梱包資材

大手は、標準の引っ越しプランなら自社の宣伝になる社名やキャラクター入りの新品の大中小のダンボールを無料サービスとしているところが多いです。

その他に、ガムテープや食器を包むための包装紙、布団袋がもらえたり、洋服をハンガーにかけたまま運べるハンガーボックス、シューズボックスなどを無料でレンタルしてくれるところもあります。荷造りのための資材をあちこちで探し回らずに、上質なものが手に入れられるのがメリットと言えるでしょう。

地域密着業者は、業者の規模や考えによりさまざまです。ダンボール100枚無料やハンガーボックス10個無料レンタル、リサイクルダンボールを回してくれるところ、ダンボールは客自身で用意してもらうところなど千差万別です。

ダンボールはもらえても、ハンガーボックスや布団袋を用意していない業者もあります。自分である程度の資材が揃えられるなら、その分安く引っ越せるのでそれがメリットと感じる人もいます。

養生資材

大手業者なら建物を保護する養生資材のプラスチックダンボールやシートロール状のシートも社名入りで統一されたものがあります。また、大きな家具や家電を保護するための厚手のキルティングのカバーや、クッション素材の収縮するタイプのカバーなど、業者ごとに種類も豊富に用意されています。

新築や分譲タイプのマンションでは、エントランスやエレベーターなどの共有部分の保護を徹底されているため、大掛かりな養生でも大手業者なら安心できるメリットがあります。

地域密着業者は、大手業者のような養生資材を揃えているところもありますが、養生資材の販売業者から購入したものや古毛布や肌掛け布団のようなもの、ビニールシートなどを利用しているところも多いです。

オプションサービス

大手業者は、梱包開梱サービスやエアコンの移設や電気工事、バイクや車の陸送、ペットの輸送、ピアノの輸送など引っ越しに関連する数々のオプションサービスが充実しています。

地域密着業者は、オプションサービスを提供している業者もありますが、電気工事やエアコンの移設は自分で専門業者を探さなければならなかったり、提供しているサービスの種類が少ないことがデメリットでしょう。

提携業者を紹介してくれることもありますが、その先の手配を自分でするところも多いです。梱包や開梱をオプションとして提供する業者もありますが、引っ越し作業をする作業員が荷造りをしたり、梱包を便利屋やシルバー人材サービスなどに外注する場合もあるようです。

トラブル時の対応

大手業者は引越荷物運送保険に加入し、ホームページに補償に関する説明を記載しています。現場の作業員とは別に、何か問題が起きたときにはその別部門の担当者が来て対処することになります。

賠償も決められた手続きにのっとり、流れに沿った対応になります。しかし、大手と言えども、そのトラブルの内容により補償や解決までの期間などはさまざまです。

地域密着業者も当然引越荷物運送保険には加入していますが、その補償上限額が低い場合があります。トラブルの際の対応は業者により異なり、誠実に対応してくれる業者もあればそうでないところまでピンキリのようです。

荷物の破損や紛失、盗難というのは、それぞれにより内容が全て違いますので、大手だから中小だからということは当てはまらないでしょう。

特殊作業

クレーン搬入や昇降機付きの高所作業車などは、大手企業の資本力で自社に車両があるためまかせて安心と言えます。

地域密着業者の場合は小型のクレーン付きのユニック車を所有しているところもありますが、高層階では対応ができないため外注になり、高額になるかもしれないところがデメリットと言えるでしょう。

評判

大手業者は、社員教育のしっかりしているところでは、挨拶がしっかりしていたり、近所に心配りをしたり、最後の10分間サービスや後日の模様替えにも対応してくれたり、使用後のダンボールを無料で引き取ってくれるサービスなどがあり、行き届いたサービス面での評判が良い業者もあります。

テレビCMや公式ホームページなどでお揃いのユニフォームでキビキビと動く様子が紹介されているため、大手業者の社員研修に信頼をおき、評判が良いこともメリットでしょう。ただし、広告宣伝費に費用をかけている分、引っ越し料金も高額になるという声も多くあります。

地域密着の業者も頼めばダンボールは引き取ってくれたり、特に何をするとは決めていなくても、きめ細やかなサービスを提供しているところもあります。地元の人で顔見知りだから下手なことはしないだろう、という安心感を持つ人もいるようです。

土地勘があるので色々と頼りになる場面があると思う人もいます。しかし、一定以上の水準とは言えないレベルの業者もあるのではないかと不安に感じる人もいるようです。規模は小さくても評判の良い地域密着型の業者もあるのに、それがどこなのかがわかりにくいというデメリットはあるでしょう。

まとめ

大手業者も地域密着業者もそれぞれに魅力があり、どちらもメリット・デメリットがあるということを感じたのではないでしょうか。長距離引っ越しなら全国に支店や営業所を数多く持つ大手業者がやはり強いです。

荷物の少ない近距離引っ越しなら地域密着業者を選ぶ人が多くなります。サービス重視か料金重視かによって選ぶ基準が変わりますが、結局はその現場の人によると思う人も多く、いずれにしろ複数社の相見積もりを取ることが大切です。

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