請求された金額が見積もりの金額と違う場合の対応方法

請求された金額が見積もりの金額と違う場合はどうすればいい?

大家族の遠距離の引っ越しともなれば、料金は数十万円にのぼりますが、支払いの際に、見積もり時とは多少金額が違っても、気にせずにポンと払ってしまっていませんか?

また、おつりが必要ないように、予め見積もり金額ピッタリのお金を用意して封筒に入れておいたのに、請求額が違って慌ててしまったという人もいるのではないでしょうか。

そんなときに言われるがままに支払ってしまうと、損をしてしまいかねません。注意しましょう。

金額が違う理由を明確にする

引っ越し業者の見積もり書には、依頼主が要望した作業内容が記録されています。それにより料金が決まるとともに、記載通りの作業を当日のスタッフが行うことになります。
この見積もり書の金額と、引っ越し後に請求された金額が違う場合は、理由を明らかにしてもらいましょう。

数字や宛名の入力ミスがないか

引っ越し騒ぎで、見積もり書をうっかりどこかのダンボールにしまいこんでしまったり、一番良い業者に頼んで金額が決まったからもう不要と捨ててしまったりしてはいませんか?

見積もり書の控えは捨てずに取っておき、引っ越し当日にいつでも見られるように、貴重品などと一緒に手荷物の中に入れておきましょう。

引っ越し業者の営業マンは、訪問見積もりの場で複写式の見積もり書に記載します。それを、引っ越し当日の作業指示書としてスタッフに渡している業者が多いです。

しかし、法人契約で会社に引っ越し代の請求をする場合、細かく書き込み過ぎたために見づらくなって整理したり訂正したりする場合、会社に戻ってパソコンで見積もり書を作り直すことがあります。

そのときに、数字の入力ミスが一箇所でもあると、合計金額が間違ったものになってしまいます。しかし入力ミスがあっても、依頼主の手元に見積もり書の控えが残っていれば、間違いを指摘することができるでしょう。

また、あらかじめ宛名と金額が書かれた領収書を持ってきている場合、その数字や宛名が間違っていたり、また可能性は薄いですが、これから向かう予定の別の依頼主の見積もり書を見ていたりすることも考えられます。

いずれにしろ単純な間違いであれば、その場で領収書を書き直せば問題は解決します。気づいた場合は金額の間違いを指摘し、現場で分からなければ担当者に問い合わせてもらいましょう。

新居の立地状況を正しく伝えてあるか

見積もり書を発行した後に金額に変更が生じたら、事前に説明があって然るべきです。しかし、連絡の行き違いで伝わっていないこともあります。

例えば、新居の立地状況をうまく説明できなかった際、Googleマップのストリートビューなどで確認しても、範囲外のために調べられないような場合は、最寄りの営業所に立地を下見してもらうことになります。

何件も内見している人は記憶が曖昧なこともあり、エレベーター付きの物件だと思いこんでいたところ、実は違った、というようなこともあるでしょう。そんな場合は、階段作業の割り増し料金がかかってしまいます。

大きなトラックが玄関前まで進入できないため、少し離れたところに停める必要性が出てきた場合も、荷物を手運びする距離に応じて料金が加算されることもあります。

家財の量を正確に伝えてあるか

訪問見積もりですべての部屋の荷物を見てもらって算出されたものは、当初の予定通りの料金で運んでもらうべきものです。しかし、後から大きなソファを買い足したり、安いタンスがあったから買ってしまったりしたときは、予定していたトラックに載せられなければ追加の料金がかかってしまいます。

訪問見積もりをせず、インターネット上で家財を自己申告をした場合も、荷物量を見誤ることがあります。捨てようと思っていた粗大ゴミの回収が間に合わず、結局は持って行くことになってしまったというときも、当初予定していた家財の量より多くなってしまうでしょう。粗大ゴミの処分をその場で依頼した場合も、追加料金がかかります。

プランの範囲内の無料サービスと勘違いしていないか

壁にピッタリと並ぶ大きな家具を配置するときは、後から再び動かす手間を省くために、テレビ周辺機器の接続を先にした方が良い場合があります。

作業スタッフが気を利かせて、「接続は後からだと大変なので、今やっておきましょうか?」と尋ねてくれたので、「じゃあ、お願いします」と答えたところ、実はそれはAV機器設置の有料オプションサービスだった、と後から気づいてしまうこともあるようです。

このような場合、見積もり担当者からサービスの説明は当然あるものとしていたためで、スタッフに悪気があったわけではないでしょう。しかし、依頼主の認識の違いにより誤解が生じることもあるのです。

当日予定していなかった作業を依頼したか

荷造りは自分ですべてやる予定でいたのに、引っ越し前日まで引き継ぎや挨拶回り、送別会で忙しく、最後まで荷造りができていないことも珍しいことではありません。

トラックが到着するまでに何とかなるだろうと高をくくっていたら、途中で資材が足りなくなったり、ガス会社の人が精算に来たり、近所の人が挨拶に来たりして思うようにはかどらないことも往々にしてあります。

荷造りの進捗状況にもよりますが、そんなときは、契約不履行で業者から一方的にキャンセルされても文句が言えません。

しかし「ある程度頑張ったが、あと少しでダメだった」という状態のときは、トラック到着後にスタッフ総出で荷造りをし、引っ越しを強行することになります。こうした場合、荷造り作業料金がプラスでかかってしまうのはやむを得ないことでしょう。

依頼者の都合により、予定以上の時間がかかっていないか

遠くに引っ越す場合、なかなか行き来できないからと、引っ越し当日に退去の立会い確認をすませようとする人もいます。何も問題がなくスムーズに終われば良いですが、不動産会社が約束の時間より遅れてきたり、傷の確認やその修繕の負担割合などに話が及んだりすると、予想以上に時間がかかってしまうことがあります。

そこで新居にトラックが到着しても、本人が先に到着して鍵を開けなければ、スタッフはいつまでも待たされることになります。依頼主の都合でトラックを長時間停めなければならないと、時間とトラックの大きさに応じて車両留置料が生じてしまいます。

納得できない追加料金は、その場で支払わない

これまで、さまざまな理由を紹介してきました。このように入力ミスや依頼主の認識不足により、見積もり書の金額と実際の請求額が異なることがあります。しかし他にも、理由の分からない料金を追加で徴収しようとするケースもあるため、注意が必要です。

作業員では分からないときは見積もり担当者に連絡を

当初の約束と違う、そんな追加請求をされるぐらいなら、最終的に別の業者に頼んだ方が安くすんだと思うことがあるかもしれません。

まず、どういうことなのか最初の窓口となった見積もり担当者に説明を求めましょう。見積もり書に誤りがないか、改ざんされていないかを確認するために、手元に見積もり書の控えを準備しておくことが重要です。

新居が近ければ、スタッフには引き取ってもらい、その担当者に直接来てもらうと良いでしょう。その際は、一人でなく、信頼のおける身内や知人に立ち会ってもらうことをおすすめします。

とりあえず、見積もりの金額だけを支払っておく

引っ越し作業を終えて、集金しないことには帰社できないと言われれば、当初の見積もりの金額だけ支払い、引き取ってもらいましょう。必ず領収証をもらい、担当者の名前も記載してもらうようにします。

納得できる説明がないまま、業者が請求する料金を支払ってはいけません。後から非を認めても、返金してくれるかどうかの保証はないからです。

業者の言い分を聞いても納得がいかないときは

見積もり時に約款を見せてもらっているか、筋道立てた納得できる説明がされているかなどで、信頼のおける業者かそうでないかはおおよそ判断できます。

どうも腑に落ちない、言いがかりをつけられている、あやしいと思ったときは、消費者生活センターや国民生活センター、トラック協会などに相談した方が、スムーズな解決につながることがあります。過去に同様の相談が何件もある悪徳業者かもしれません。念のため、名刺があればもらい、トラックナンバーを控えておくと良いでしょう。

引っ越し業者のトラブル回避策はどうなっているの?

自分に非がなく不当に追加料金を請求されると、何のための訪問見積もりかと腹立たしく思うのも無理はありません。引っ越し業者では、このような事態を未然に防ぐために、次のような対策を行っているところもあります。

自己申告ではなく、訪問見積もりを行う

インターネット上で依頼主が入力して出た見積もりは、あくまでも概算とみるべきです。
トラックの大きさや作業人数を正しく見積もるために、引っ越し業者は、家財のサイズや量を確認する訪問見積もりを行います。

その際に、処分するものは除き、正しい荷物の申告をしていれば、たとえ見積もり担当者のミスで荷物が載り切らなくても、追加料金は不要で、責任を持って運ぶとしています。

新居の立地状況に疑問があれば、下見を行う

引っ越し前の住居で楽々運べた大きな家財も、新居の階段の形状や間口の大きさによっては、運び入れるのが難しい場合があります。依頼主が新居の立地状況を正確に伝えられないときは、業者が下見をするようにしています。

作業開始前に料金をもらい、追加料金は不要とする

当初の見積もり金額以上の料金を受け取らないという宣言の意味を込めて、引っ越し作業を開始する前に集金している業者もあります。

大金を手元に置いておくのが不安だから助かるという見方もあれば、作業後に支払うのが当然ではと感じる人もいるようです。しかし、追加料金の有無でトラブルになることを避けられるという意味では、効果的と言えるでしょう。

追加料金の必要な作業を行う前には説明する

見積もり以上の料金が必要になる作業が生じる際には、その都度、着手する前に丁寧な説明を心がけている業者もあります。その際に、確認のサインを取り交わすところもあります。納得済みであることを書面に残すことにより、トラブルを回避しています。

まとめ

引っ越し業者に新居の住所も電話番号も勤務先も何もかも知られている、いわば個人情報を握られてしまっているため、要求された金額を支払って帰ってもらった、という人もいます。

しかし、不当な料金の請求には応じてはいけません。最悪の場合、リストに情報が登録され、今後も悪徳業者からあの手この手でだまし取られないとも限りません。そのような目に遭わないためにも、悪徳業者を見抜く目を養いつつ、毅然とした態度を見せることが大切です。


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