荷造りの際に必要な道具、あると便利な資材リスト

引っ越し荷造りの際に必要な道具、あると便利な資材リスト

引っ越しを業者に頼むと、無料のダンボールやガムテープをもらえることが多いですが、自分で調達することによって安く引っ越しができる業者もあります。そんなときには、荷造りのための道具や資材を自分でそろえなければなりません。

ここでは、どんな道具が必要で、どんな資材があると便利かを紹介します。荷造りの際の参考にしてください。

荷物を入れる資材には、どんなものがあるの?

まずは、引っ越しになくてはならない、荷物を入れるための資材から紹介します。家具や大きな家電はそのままで良いですが、布団は布団袋に、それ以外の細々としたものはすべて箱詰めして、トラックに積み重ねて運ぶことになります。

ダンボール

ダンボールなら何でも良いというわけではありません。あまりに小さいサイズだと、運ぶ効率が悪く、重ねて運んでも上のものが滑って落ちることがあります。目安としては、よくあるみかん箱のサイズと、それよりも一回り大きなサイズのものをそろえましょう。

2リットルのペットボトルが6本入るような縦長のダンボールではなく、底面積が広い形の方が、積むときに安定します。また、折りたたんだ状態から広げたときに、底が互い違いに重なり合うガムテープ不要のワンタッチタイプのものは、引っ越しには不向きです。

重たいものを入れて運んだときに、底が抜ける危険があります。紙質の薄いものや湿っているものも、積み重ねたときに荷崩れする恐れがあるため向いていません。スーパーやドラッグストアなどで分けてもらえることがあります。また、ホームセンターや通販サイトで、1枚200円前後でまとめて購入することもできます。

大きいダンボールには衣類やかさ張るもの、軽いものを入れ、食器や本など重くなるものは、みかん箱程度の大きさのダンボールに入れましょう。

ハンガーボックス

紙製やプラスチックダンボール製の簡易的なブレザータンスのようなものです。縦長の箱の上部にパイプが通っているため、ハンガーに掛けた衣類をパイプに吊ったまま運べます。シワにならずに簡単に荷造りできるため、多くの引っ越し業者で貸してもらえます。

通販サイトなどで1,500円程度+送料で購入できるため、スーツや冬用コートなどシワを付けたくない衣類を運ぶのに、1個あると重宝します。

布団袋、圧縮袋

引っ越し業者によっては、ビニール製や紙製、不織布などの布団袋をもらえたり、布製の布団袋を貸し出してくれたりするところもあります。

代わりに古いシーツやレジャーシートなどで包んで、ずれないようにガムテープやひもでまとめることもできます。ビニール製の布団圧縮袋に入れて、羽毛布団の羽が折れない程度に空気を抜いてコンパクトにしても大丈夫です。

様々なテープの特徴を知り、用途別に使い分けよう

包んだり、仮止めしたりなど、用途に応じたテープ類も、引っ越しの荷造りに欠かせません。はさみやテープカッターを使う必要なく、簡単に手で切れるタイプのものが適しています。

クラフトテープ、ガムテープ、OPPテープ

紙製で幅広の茶色いクラフトテープで十分ですが、切るときにうまくまっすぐに切れないこともあります。また、糊残りが気になるという人もいます。一方、布製のガムテープは粘着もしっかりしていて手で簡単に切り取れるため、クラフトテープより割高になります。

しかし、色を替えて目印にしたい場合は便利です。100円ショップなどでも手に入るので、必要に応じて使い分けると良いでしょう。

また、OPPテープと呼ばれる透明なフィルム素材のものもあります。粘着力が強くはがれにくいため、梱包用に使われます。テープカッターとセットになっているものなら安心ですが、透明なためなかなか切り口が見つけられず、はがしにくくなることがあります。手で切れるタイプもありますが、やや割高です。

養生テープ

別名マスキングテープと言われるもので、粘着力が適度に弱く、はがしたあとの糊残りもないため、何にでも安心して使用できます。冷蔵庫の扉を固定したり、洗濯機のホースを本体に留めたりします。また、建物を保護するためのプラスチックダンボールのシートを、壁に留めるときなどにも使われます。

衣装ケースをそのまま運んでもらうときにも、引き出しが空いてしまわないように仮留めするのに便利です。ダンボールの荷造り用には適していません。

セロテープ

食器や壊れものを新聞紙などで包むときに使用します。ガムテープでは粘着力が強すぎて、開くときに力がいるため、ものによっては破損してしまうことがあります。ある程度重さのあるしっかりしたテープカッターがあれば、片手でどんどん使えるので、梱包作業もはかどります。

新聞紙があれば事足りる、しかし便利な資材も見逃せない

新聞紙は、敷いたり包んだり丸めてクッションにしたりできる、万能な頼りになる資材です。しかし、最近はいろいろな素材の梱包資材が安く手に入るので、使い勝手の良い自分好みのものをそろえるのも良いでしょう。

クレープ紙、エアキャップ、ミラマット

引っ越し業者から、食器梱包用の正方形に近い包装紙がもらえることもあります。白薄紙や包装紙などの薄い紙のものが多いでしょう。

クレープ紙は、シワ加工をして柔らかく伸縮性をもたせた紙です。円形のものでも伸ばしながらきれいに包むことができ、ある程度のクッション性もあるため、食器の梱包に向いています。

繊細な壊れものや精密機器、液晶画面を保護したい場合は、プチプチと空気を含んだ突起が規則正しく並ぶエアキャップ、エアパッキン、エアクッションなどの気泡緩衝材が適しています。プチプチの大きさも、小さいものから大きいものまであるので、用途に応じて選べます。

また、重ね巻きすることによって厚みを出し、クッション性を高めることができます。ホームセンターや通販サイトで、シートがロール状になって販売されています。100円ショップでも、四角くカットされたものが手に入ります。

ミラマットは、白色半透明のポリエチレン製の厚みのある発泡シートです。お店で食器を買うと包んでくれたり、箱の中の壊れものが包まれていたりするので、見たことがある人も多いでしょう。食器梱包用に四角くカットされたものやロール状のものが、ホームセンターや通販サイトで販売されています。

キッチンペーパー、ラップ

特別な包装紙を購入しなくても、手持ちのキッチンペーパーで包むこともできます。使い終わったものは、濡れたものを拭いたり、掃除などで利用したりできるため、ムダがありません。

シリーズ物のそろったお皿や茶碗などは、何枚か重ねてラップでピッタリと固定してから、まとめて新聞紙で包む方法もあります。これなら食器も洗わずにすぐ使えるため、便利です。しかし、きちんと固定できず、押してすぐずれるようならやめておきましょう。

家具や電化製品を保護するためのカバーは

ダンボールを無料で提供していない引っ越し業者でも、保護シートやカバー類は用意しているところがほとんどです。ただし、使い古しで汚れたものを利用している業者も少なからずあるため、汚したくない部分はラップなどで覆うか、手持ちの古毛布やバスタオルを使うと良いでしょう。

特に大きな家具や重い電化製品は、持つときに邪魔にならず、かつずれないようにしっかり保護する必要があります。梱包は業者に任せるようにしましょう。

そのほか、こんな道具も必要

ほかにも細々とした道具がいくつか必要ですが、新たに購入しなくても、だいたい家庭で常備していることが多いものばかりです。何人かで同時に手分けして荷造りするなら、必要に応じて購入しましょう。

油性ペン

黒と赤の太めの油性ペンは、必ず使います。荷造りをしたダンボールの上部や側面に、内容物を記入するためです。業者からもらったダンボールなら、部屋の行き先なども印刷されているので、そこにチェックを入れます。そうでないダンボールは、太く大きく書き込み、特に割れものは「ワレモノ注意」と赤でハッキリと記入しましょう。

はさみ、カッター

包装紙を小さく切るほか、ダンボールに切れ目を入れたり切り取ったりするのに使います。ダンボールは切って折り目を付けることにより、細長い形などに変形させられるので、そのままでは入らなかったものを入れることができます。乳幼児のいる家庭では、手の届かないところでしっかりと管理してください。

工具

自分で分解する必要のある家具やスチール棚などは、ドライバーやレンチが必要になります。取り外したネジやダボなどは、まとめてファスナー付きのビニール袋などに入れ、本体に養生テープなどで留めておくと良いでしょう。

ビニールひも

物干し竿や突っ張り棒、長傘など、ダンボールに入らないものが転がらないように、まとめてビニールひもで結んでおきます。養生テープでも良いですが、汚れているとうまく貼れないことがあります。

まとめ

引っ越しの際に必要になる道具と、あると便利な資材について紹介しました。これらのものがすべて必要なわけではありません。また、ダンボールのフタを一時的にふさいでおけるダンボールロックや取扱注意のシールなど、引っ越しの荷造りに使えそうなアイデアグッズも、たくさん販売されています。

自分の好みに合わせて、コスパを考えて準備すると良いでしょう。ただし、オプションサービスで業者に梱包を任せる場合は、ほとんど必要ありません。


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