引っ越し業者によっては、荷物の一時預かりサービスを行っています。料金相場は、業者によって異なりますが、1か月の保管料は約12,000円が目安になります。
仮住まいへの引っ越しや新居を決める前に引っ越しする人におすすめのサービスです。利用する際の注意点は、引っ越しと同様、現金や貴金属などの貴重品や、灯油や火薬などの危険物、動植物などは預けられません。
預け先が屋外コンテナの場合は、中が高温になるので、預ける荷物の種類にも注意しましょう。
引っ越し業者の荷物一時預かりサービスとは?
引っ越し荷物を搬出後、引っ越し先に直行せずに引っ越し業者に預かってもらう「一時預かり」のオプションサービスがあります。すべての家財ではなく一部だけ預かってもらいたい場合も利用できます。引っ越し業者なら、運ぶことはすべてやってくれますので、重たい荷物でも安心です。
入居日までに少しの間がある場合に預かってくれる
賃貸契約の都合で、旧居の退去日と新居の入居日が何日か開いてしまう時は、すぐには引っ越しの荷物を新居に入れることができません。その間に実家に立ち寄ったり親戚宅や知人宅を訪問したり、観光したりしたいなら、引っ越し業者で荷物を一時的に預かってもらえます。
家の建て替えの仮住まいのため全部の荷物が入らない
家を建て替えるために近所の賃貸住宅に一時的に仮住まいをするような時、狭い賃貸物件では今まであった自宅のすべての家財を入れるのが難しいことがあります。そんな時に季節外のものや普段使わないものなどを限定的に預かってもらうことができます。そして新居が完成したら仮住まいの家財と一緒に運んでもらえます。
新居が正式に決まるまで預かってほしい
急な転勤だと新居が決まる前に急いで異動先に向かわなければならないことがあります。慌てて新居を決めずにしっかりと物件を見てから選びたいという人もいるでしょう。そんな時には旧居の退去にあわせて家財を運び出し、引っ越し業者で新居が正式に決まるまで家財を預かってもらうという利用のしかたもあります。
荷物一時預かりをオプションで頼んだ場合の料金相場は
大手から中小の引っ越し業者まで、荷物一時預かりサービスをオプションとして提供しているところはあります。しかし、業者ごとに預かった荷物の保管方法はさまざまで、同じ会社でも営業所によってシステムが異なるところもあるようです。またその時のスケジュール次第ではトラックに積みっぱなしということも考えられます。
料金も保管方法や保管場所の設備、作業内容や預ける日数などにより料金プランもさまざまです。引っ越しの作業料金と合わせて、一時預かりのオプション料金も気になるところでしょう。真夏や真冬、梅雨の時期、保管が長期間に及ぶ場合は、特に気をつける必要があります。
屋外の空調施設のないコンテナでは、中に入れた荷物に影響が及ぶこともあります。同じ引っ越し業者でも、営業所により荷物の保管方法が異なることもあるため、かかる料金に差があることも考えられます。利用の際には、保管方法や荷物の出し入れ時の料金設定など、詳しく確認した上での利用をおすすめします。
引っ越し業者各社のオプションサービスの概要と料金例を紹介します。
アート引越センター
家財道具の一時保管サービスをしています。利用には制限があり、引っ越し先の住居が決まっていて、預かる期間があらかじめ決まっている場合に限る、となっています。かかる料金は、日数分の保管料、入庫・出庫の際の運搬作業費などです。また、地域や利用する時期によっては対応できないことがあるようです。
ヤマトホームコンビニエンス
建替引越パックのサービスとして5か月以内の家財の一時保管サービスを行っています。家財の量に制限なく、いくら預けても料金は変わりません。5か月以上の延長の場合は別途相談も受けています。
保管倉庫から荷物を出し入れしたい時は、料金がかかります。保管のみの料金ということではなく、旧居からと、仮住まいからの二か所の輸送距離で「建替引越パック」の料金が決まります。
カルガモ引越センター
引っ越し時の家財をカルガモトランクルームで1か月間無料で預かってもらえます。トランクのサイズは一番小さいものが横0.95m×縦1.49m×高さ1.65mで、最大は横2.05m×縦1.93m×高さ1.93mの押し入れよりも大きなサイズのものまで用途に合わせた6種類のタイプがあります。
和晃運輸株式会社
トランクルームと引越のWAKOは、一時的に荷物を預けたい人は「ワンストップ引越パック」、転居先がまだ決まっていない人は「ワンストップ引越ハーフパック」を利用することにより、荷物の一時保管ができます。
新卒者の新人研修で配属先が決まるまでの間の利用に便利です。また、建替中の家財を預かってもらうことができる「快築引越パック」もあります。料金は、荷物量、作業人数、コンテナ数に応じて変わります。月額の保管料は、コンテナ1台あたり12,000円です。1DKならコンテナ2台24,000円、戸建ならコンテナ6台60,000円程度が目安です。
チトセ引越・保管センター
ここは倉庫業と引っ越し業の両方をしているので、荷物お預かり便(保管プラン)があります。自社が保有する2000平米の面積を誇る完全室内型倉庫で、建て替え、長期出張、転居先がまだ決まらない、とにかく退去を急ぎたい、などの時に家財を預かってもらえます。
セキュリティシステム完備の上、温度と湿度を管理する24時間常駐の専任スタッフも配置しています。内寸幅152cm×奥行114cm×184cmのラックだと、Mサイズのダンボール箱が70箱相当入ります。その大きさで、1か月あたりの保管料は12,000円です。2トン車の家財だと2ラック相当が目安です。
荷物を預ける際の注意点は
引っ越しと同様、一時保管の場合も現金や貴金属などの貴重品や、灯油や火薬などの危険物、動植物などは引き受けてもらえません。また、屋外型のコンテナは中が高温になることが考えられます。素材が高温に弱く変質しやすいものを預ける際には注意が必要です。
特に、以下のようなものを預ける際には、温度や湿度などの管理方法や盗難などに対するセキュリティ、補償など、事前に確かめておいた方が安心です。
- カメラやパソコンなどの精密機器や電子機器
- フィギュアやLPレコードなどのコレクション
- 珍しく入手が難しいもの
- 骨董的価値のある家具など
数日預けるだけなら、途中で荷物の出し入れをすることも滅多にないとは思います。しかし、建て替えなどで何か月か荷物を預けた場合は、季節の家電や衣類など必要に応じて入れ替えたい場合もあるでしょう。
引っ越し業者によっては、一度預けた荷物を自由に出し入れできないところがあるため、この点は事前に確認することが大切です。また、一部だけ出し入れしたい場合は、事前に日時の予約が必要な場合もあります。荷物の個数に応じ、料金がかかってくることもあるため、いずれにしろ事前に確認するようにしましょう。
まとめ
引っ越し業者によっては無料で預かってくれる場合もあります。料金は荷物量や期間や保管方法で差が見られ、訪問見積もりの上、引っ越し料金と合算としているところが多いです。
そのため、一時預かりのオプション料金の相場はわかりませんが、保管料だけを見て引っ越し業者を選ぶわけにも行かないと思いますので、総合的な視点で業者選びをすることが大切です。
しかし、中にはハッキリと明確化している業者もあるため、だいたいこれぐらい、という基準にはなるかと思います。一括見積もりサイトなら一時預かりサービスにチェックを入れれば、該当の業者がわかりますので、その中から数社に見積もりに来てもらうのも良いでしょう。
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