世間の引っ越しは長期休暇や土日の連休に行われることが多いですが、引っ越し料金はどうしても高くなってしまう傾向にあります。ここでは、その理由や、少しでも安くするためのコツをまとめて紹介します。実際の交渉で役立ててくださいね。
検証!土日の引っ越し料金はなぜ高い?
休日に外出したときに、住宅街で引っ越し作業をするトラックを見かけたことがある人は多いでしょう。反対に、平日ではなかなか見かけることは少ないと思います。
このように引っ越しは、会社や学校が休みになる土曜日や日曜日に多く行われます。そもそも休日に行う引っ越しは、基本運賃の他に10~20%の休日割増料金が加算されます。さらに集中して込み合うということは、特に値下げをしなくても契約が取れるため、全体的に土日の料金の相場が上がることになります。
逆に平日だと、トラックや社員を稼動させて少しでも収益を上げたいため、業者はなんとかして受注しようと考えます。そのため、料金相場がぐっと下がります。
土日に引っ越しをしたい人々の心理とは
なぜこんなにも土日に引っ越しが集中してしまうのでしょうか?家族の引っ越しでは、全員の休みが合うのが土日です。そのため、引っ越しのために欠勤したり欠席したりせずにすむからです。
新居に移動するときも、家族バラバラにならず全員で動かなければならないので、全員そろっている休日を選ぶのが当然でしょう。土日の連休の間に家族全員で行うと、新居での片付けが一気にはかどるメリットもあります。
また、引っ越しは、業者にお願いしていても、身内や知人に応援を頼むこともあります。手伝いを頼みやすい日も、やはり休日ということになります。
さらに、学校や会社の区切りもちょうど良く、転勤にしても転校にしても、引っ越し後は週の初めの月曜日から通うことができます。月曜日は週のスタートということもあり、週の半ばや後半から新生活をスタートするよりは、気分も切り替えやすいと言えるでしょう。
土日の引っ越し料金を少しでも安くするには
高いと思われがちな土日の引っ越しでも、工夫次第で料金を下げることができます。何も知らないままでは、引っ越し業者の言いなりで高い料金を支払うことになってしまいます。予備知識が少しでもあると、業者との値下げ交渉がスムーズになることもあるので、参考にしてみてください。
コツ1. 早い予約で安くなる日を狙う
早めに引っ越し日を予約すると、早期予約割引の適用になることがあります。引っ越し業者としても、なるべく早めにスケジュールを組んでおきたいため、早い予約は喜ばれます。込み合うと相場も高くなってしまうため、できれば空いているうちに都合の良い日に予約を入れておきましょう。
どの業者でも、だいたい休日の大安から予約が埋まっていきます。特に、3月から4月の引っ越しシーズンになると、予約がいっぱいで、自分の希望する日の予約が取れないなんてこともよくあります。
土日祝日だけでなく、平日でもかなりの料金の高騰があります。遅くなればなるほど予約が取りづらく、高額になってしまうことは覚悟しておきましょう。
コツ2. 相見積もりで値下げ交渉
定価というものが存在しない引っ越し料金において、最初に業者を一社に決めて依頼することは、お金をドブに捨てるようなものです。一社が出した料金だけでは、高い料金をふっかけてくる悪徳業者なのか、精一杯安くしてくれる誠実な業者なのか、判断できません。
もし悪徳業者なら、最初に出した見積もり料金以外に、引っ越し当日になって何かと理由をつけて追加料金を請求してくる可能性もあります。
そんなことにならないよう、引っ越し料金の相場を知るために、複数の業者による相見積もりは大切です。最低でも3社以上の業者に訪問見積もりを依頼し、実際の荷物を見てもらって、見積もり書を作成してもらいましょう。
そして、それぞれの業者のアピール内容などを検討し、良い感触を持った業者に値下げ交渉をします。来てくれた担当者に連絡をして、会社の上司や父など決定権のある人の名前を出して、「●●に最安値の業者にするように言われているが、御社の●●が気に入ったし一番信頼できるので、もう少し安くなればOKがもらえるのですが、なんとかなりませんか?」などとうまく相談しましょう。
ここで下手に出たり、ひるんだりする必要はありません。どこの業者も最初の時点ではギリギリまで値引きをしていないことがほとんどなので、もう一段階値引き要求があるのは承知の上です。
コツ3. 一括見積もりサイトの利用
交渉の仕方によっては、すごく安くなる場合もあれば、期待したほど下がらない場合もあります。
おすすめは、引っ越し業者の「一括見積もりサイト」を利用することです。すると、競合業者が多数参加していることがわかっているので、業者が最初から最安値に近い金額を提示してきます。
契約を取りたい業者がかなりの安値を提示するので、こんなに違うものかと驚くのではないでしょうか。その中の数社に訪問見積もりを依頼して、正式な見積もり額を出してもらい、好感を持った業者にさらに値下げ交渉をすれば、かなりの安値になるでしょう。
コツ4. 宵積み、混載便、単身なら午後便やフリー便などの安いプランの検討
選ぶプランによっては、安くできるものがあります。例えば、日中に他の引っ越しをすませた後の夕方頃から荷物を積み込む「宵積み」というプランがあります。
翌朝までに必要な布団一式や身の回り品だけを残して積み込み、その日はそのまま営業所に戻り、翌朝残りの荷物を積み込んで新居に向かうという、2日がかりのプランです。引っ越し業者としては、そのように作業を分割することによって1日に何件かの引っ越しをこなせるので、時間を有効に使えます。そのため、通常の1日がかりの引っ越しよりも、安い料金設定になっています。
また、長距離の引っ越しでは、同じ方面に引っ越しをする何件か分の荷物を1台のトラックにまとめて積み込む、「混載便」というプランを検討しましょう。トラックのチャーター料金や高速道路代、人件費などを世帯分で割り勘するため、1件で行う引っ越しよりは安くなります。
半日程度で終わる荷物量の少ない近距離の引っ越しなら、午後便やフリー便の利用をおすすめします。朝一番から作業が始まる午前便に人気が集中するため、その日の2番目に行うことになる午後便や、時間帯は業者におまかせになるフリー便は、かなり安く引っ越しができます。
時間に融通が利き、多少遅い時間になっても作業の物音が近隣の迷惑にならないようであれば、検討してみてください。
コツ5. 荷物を最小限にしておくのは必須
大きなトラックで作業員が大勢いる大規模な引っ越しより、小さなトラックで作業員の少ない小規模の引っ越しの方が、料金は当然安くなります。そのため業者に運んでもらう荷物は、できる限り減らしましょう。
不用品はリサイクルに出したり、ごみは処分したりして、新居で使う予定のない余計なものまでお金を払って運ぶことは避けましょう。
コツ6. 自分で運べるものは運んでおく
新築の家に引っ越す場合や、入居契約が終わってカギを受け取っている場合は、車で行ける距離であれば、持ち運びできるものを少しずつ運んでおくのも良いでしょう。見積もりのときに「これは自分で運びます」と宣言して、家財リストに入れないようにしてもらいます。
ただし、目立って荷物を減らせないなら、頑張った割に料金的にはさほど変わらないこともあるため、その辺は臨機応変に考えましょう。
訪問見積もりのときに、「これよりもさらに安くするには、どうしたら良いですか?」と、どんどん突っ込んだ質問をしてください。もちろん、本気で頼みたいと思った業者にです。こちらの本気度が見えれば、誠実な業者は、「それならこんなプランや方法があります」と教えてくれ、見積もり額が安くなるでしょう。
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