引っ越し挨拶の範囲は?マナーや注意点を教えて!

引っ越し挨拶の範囲は?マナーや注意点を教えて!

子供の頃、親の仕事の都合で引っ越しをすることが多かった人は、近所に挨拶をしている親の姿を見たことがあるのではないでしょうか?逆に、引っ越しをしたことがない人は、ピンと来ないかもしれません。

この引っ越しの挨拶は、絶対にやらなければならないのでしょうか?そのマナーや注意点も合わせて紹介します。

引っ越しの挨拶って必要?

引っ越しの挨拶の重要性は、家族がいるのか一人暮らしなのか、新居の形態、周りの雰囲気、地域によって異なります。最近は特別何もしない人も多いですが、実際のところ、どうするべきなのでしょうか?

家族で引っ越す場合

家族がいる場合は、これまで住んでいた地域と新居のある地域の両方で、引っ越しの挨拶をした方が良いでしょう。特に、会社関係の人が多く住んでいる集合住宅や、田舎と呼べるような地域の場合は必須です。

町内会などのグループに属していたり、子供会などで地域の人たちと触れ合ったりすることが多かったのであれば、やはり退去時の挨拶が必要になります。そして引っ越し先でも、町内会や子供会が活発な場所なら、ぜひ挨拶をしましょう。

ただし、引っ越す前の家が都会の集合住宅で、近所との付き合いが希薄だった場合は、個人的に仲良くしていた人と管理人への挨拶だけで十分です。また、引っ越し先でも同様に、雰囲気的に近所付き合いがなさそうな場所であれば、挨拶は必要ないかもしれません。

特に住人の入れ替わりが激しい集合住宅などは、近所付き合いがあっさりしていることが多いです。迷ってしまう場合は、管理人や管理会社に尋ねてみることをおすすめします。

一人暮らしで引っ越す場合

一人暮らしの場合、挨拶をしないという人が多数派になります。ただし、引っ越す前のアパートなどで近所付き合いがあった場合は挨拶が必要です。引っ越し先で必要かどうかは、雰囲気でわかるでしょう。都会であればあるほど、住人の数が多ければ多いほど、近所付き合いは希薄になります。

女性の一人暮らしの場合は、防犯面を考慮して、むしろ新居では挨拶をしない方が良い場合もあります。引っ越し先ではどんな人が住んでいるかわからないので、用心するに越したことはありません。

引っ越しの挨拶はどこまですればいい?

引っ越しの挨拶をするなら、その範囲はどこまでになるのでしょうか?一軒家の場合と、マンションやアパートなどの集合住宅の場合にわけて、説明していきます。

一軒家の場合

新居の立地によっても微妙に異なります。例えば、田舎で周囲に家がぽつぽつとしかないところは、感覚的にご近所さんと言える程度、つまり自分の家からはっきり見える範囲の家まで挨拶に行けば良いでしょう。

一方、家が比較的密集しているようなところでは、両隣の家、向かいの家とその左右の家、裏側の家とその左右の家などが、挨拶をする基本的な範囲になります。これは、向こう三軒両隣とも言われる範囲です。

家が密集している区画が狭くて、向こう三軒両隣プラス1~2軒しか家がない場合は、向こう三軒両隣に当てはまらなくても挨拶に行っておきましょう。

マンションやアパートの場合

両隣は必須です。それに加えて、真下の階や真上の階の住人にも挨拶をしましょう。これは、足音などの生活音について、配慮をお願いするような意味が込められています。両隣の先にある家は、挨拶をしてもしなくても構いません。

社宅のような会社関係の人が住んでいる場合は、同じ棟に住んでいるすべての人に挨拶する必要があるかもしれません。事前に職場で挨拶事情を聞いておくと安心です。

挨拶のマナーや注意点

引っ越しの挨拶をするのが初めてという人は、そのマナーについても気になるでしょう。基本的に、一般常識的なマナーが守れていれば、心配するようなことはありません。
ここで、マナーや注意点を確認しておきましょう。

どのタイミングが良いか

「引っ越し業者が出入りするので、迷惑をかけます」との事前報告をするためにも、引っ越しの前日までに挨拶をするのがベストです。しかし、遠方に引っ越す場合は、そうもいかないでしょう。

難しい場合は、引っ越した翌日など、なるべく早めに足を運びましょう。引っ越し当日でも構いませんが、バタバタしている最中よりも、少し落ち着いてから行くことをおすすめします。

当然ながら、朝や夜遅くなど、相手の迷惑になるような時間帯は避けてください。昼前や、午後2時~8時頃の夕食の支度をしている時間も控えた方が良いです。家庭により生活時間が違うので一概には言えませんが、少なくともこれら以外の時間帯なら、非常識とは思われないでしょう。

手土産には適切な「のし」をつける

手土産は、百貨店などで販売されているようなお菓子が多いです。あまり高価なものは、引っ越しの挨拶には向いていません。500円~1,000円程度のものにしておきましょう。ほかに人気なのは、洗剤やタオルなど誰でも必ず使うものです。実際に、引っ越しの挨拶で用いられている手土産は、ほとんどがこの3つのいずれかになります。

手土産には、のしが必要です。引っ越しの挨拶の場合は、「外のし」というものを使います。引っ越す前の地域で挨拶をする場合は、表書きは「御礼」、新居での挨拶の場合は「御挨拶」となります。

のしに詳しくない人は、百貨店や贈答品店で購入し、お店の人に引っ越しの挨拶用であることを伝えましょう。適切なのしを教えてくれます。

不在だった場合は

引っ越しの挨拶に行ったものの、その家の人が不在だった場合は、日や時間を改めましょう。別の日に訪れてそれでも不在であれば、手土産に挨拶の手紙を添えて、ドアノブにかけておいても良いでしょう。

人によっては、何らかの事情により居留守を使っている可能性もあります。あまりしつこく何度も訪ねても、負担になってしまうかもしれないので注意しましょう。

引っ越しの挨拶をするかどうかは、これから住む場所の雰囲気にもよるので、事前に引っ越し先に出向いてチェックしておきましょう。手土産を持って行きたい場合は、どこに挨拶に行くかを決めておくと、スムーズに準備することができます。


目次一覧

引っ越し業者一覧

料金を安くするコツ

料金プラン、オプション

注意したいこと

手続き、契約変更

荷造りと不用品処分

よくある質問