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引っ越しは大安吉日にするべき？六曜と引っ越しの関係

更新日：2021年08月02日、[PR]

引っ越しに限らず、結婚式や大きい買い物などは「大安」にすると良いというのは、聞いたことがあるでしょう。この大安とは、六曜の一つですが、なぜ引っ越しは大安吉日にするのが良いと言われているのでしょうか？ここでは、六曜とはなにか、引っ越しとどう関係があるのかについて説明していきます。

このページの目次

六曜ってなに？
- 六曜と引っ越しの関係
- 引っ越しでは大安吉日を気にするべき？

六曜ってなに？

六曜とは、暦注の一つです。暦注とは、暦にその日の運勢や日時・方位の吉凶などが書かれているもののことです。六曜は中国で生まれたと考えられていますが、暦注の中では日本で一番知られています。カレンダーや手帳などにも、六曜が記載されているものが多くあります。

六曜には、大安の他に、先勝、友引、先負、仏滅、赤口と全部で6つあり、それぞれ吉凶が決められています。大安は「六曜の中で一番吉の日」、仏滅は「仏も滅するような大凶の日」とされています。

「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口」という順序になっていて、これをくり返します。ただし、旧暦の毎月1日の六曜は固定されているので、順番通りに進んでいたものが、いきなり途切れる瞬間があります。これは、旧暦において月が変わったことを意味します。

手帳やカレンダーによっては、六曜のすべての記載はなく、大安・仏滅・友引だけが記載されているものもあります。これは、この3つが引っ越しや結婚式、葬式などのイベントに関わっているからです。例えば、友引の日は「友を引く」ので、葬式はしない方がいいと言われています。そのため、火葬場は営業していないことがほとんどです。

六曜と引っ越しの関係

それでは、六曜において、引っ越しはどのように考えられているのでしょうか？先勝から順番にチェックしていきましょう。

先勝（せんしょう・さきかち）

先勝とは「先んずれば勝つ」の意味で、この日はすべてにおいて急いだ方が良いとされています。「朝は吉、昼以降は凶」とされているので、何事も朝に行えば問題ありません。つまり、引っ越しも、先勝の日にするなら朝方に終わらせれば良いということです。午後以降に引っ越しをしたいという場合は、この日は避けるべきでしょう。

友引（ともびき）

友引は「朝は吉・昼は凶・夕は大吉」とされているので、昼を避ければ良いと言えます。
これを引っ越しに当てはめると、昼は作業を休憩して、朝と夕で作業をすれば良いということになります。

先負（せんぷ・さきまけ）

先負は、先勝とは逆の意味を持ちます。つまり、「先んずれば負ける」という意味です。先勝の日とは逆に、急がず焦らず控えめに落ち着いて過ごすのが良いとされています。吉凶も先勝とは逆になっており、「朝は凶、昼以降は吉」です。

そもそも引っ越しはバタバタするものなので、先負の日向けではないと言えそうです。もしもこの日に引っ越しをしなければならない場合は、吉である昼以降からの作業にすると良いでしょう。

仏滅（ぶつめつ）

誰もがよく知っている仏滅は、前述の通り「仏も滅するような大凶の日」です。すべてにおいて縁起が悪く、1日中凶の日なので、新しいことを始めるなどのお祝いごとには向いていません。もちろん引っ越しについても、避けるという人が多い日です。六曜を気にするなら、仏滅は避けたいところですね。

大安（たいあん）

仏滅と同じくよく知られている大安は、「大いに安し」の意味があり、六曜の中で一番縁起の良い日です。お祝いごとや新しいことを始める門出に向いています。引っ越しもこの日にしたいという人が多いので、引っ越し業者が忙しく混み合っている傾向にあります。

赤口（せきぐち・しゃっこう）

赤口はお祝いごとには大凶とされている日で、六曜の中では仏滅の次に悪いと言えます。「赤」が火や血を連想させるため、火事や刃物などに注意すべき日だとされています。時間ごとの吉凶も、「正午前後のみ吉で、あとは凶」です。六曜を気にして引っ越しの日を決める場合は、赤口も仏滅と同様に避けた方が良いでしょう。

引っ越しでは大安吉日を気にするべき？

そもそも六曜は本当に気にするべきなのか、という疑問を持っている人もいるでしょう。これについては、人それぞれです。全く気にしない人は、そもそも六曜なんて見ずに引っ越し日を決めますし、気にする人は、大安吉日に引っ越しができるように業者と契約をします。縁起が良いとされている日の方が気分的に良いのであれば、迷わず大安吉日を選びましょう。

大安吉日の引っ越しは、人気のため高い

大安での引っ越しには、一つ問題があります。それは、大安に引っ越しをしたいという人が多いことです。特に春の引っ越しシーズンのピークになると、大安には引っ越し業者の予約がなかなか取れないこともあります。

また、人気に伴って、大安の日の引っ越し料金は高くなりがちです。ピークの時期はもちろん、シーズンオフの時期でも、他の日に比べて料金が高いことが多いです。

必ずしも大安でないと縁起が悪く、引っ越しをするべきではないというわけではありません。大安に予約が取れなかったり、料金が高いと感じたりする場合は、先勝の日の午前中や、友引の日の昼以外、先負の日の午後などに予定を入れると良いでしょう。

大安以外の日には、安く引っ越しができることも

大安と逆に仏滅だと、暇になりやすいため、料金設定を安くしている業者もあります。そういう意味では、「六曜の吉凶には興味がない」「そんなものは信じない」と思っている人も、大安吉日を気にするべきかもしれません。人気のない日の方が、割引などもしてもらいやすい傾向にあります。

この点については、それぞれの業者で取り扱いが違うので、いくつかの業者に問い合わせてみることをおすすめします。

昨今では、年配の人でもあまり六曜を気にしない人が増えてきています。一方で、まだまだ大安と仏滅くらいはチェックする人も多いです。それ故に大安の引っ越しは混み合うので、それを避けるというのも一つの手です。もちろん、縁起をかつぎたい人は、六曜の載っているカレンダーでしっかり調べて、大安吉日やその他の吉の時間帯を選びましょう。