初めての引っ越しの場合、訪問見積もりに来た引っ越し業者の提示する料金を見て、予想外の高額に驚いた人も多いのではないでしょうか?しかし自分の努力次第で、引っ越し料金は安くなります!まずは不用品のチェックから始めて、見積もりに来てもらう前になるべく荷物をスッキリとさせておきましょう。
荷物が少なければ、引っ越し料金は安い!
1人暮らしの引っ越しと4人家族の引っ越しでは、当然荷物を運ぶためのトラックの大きさは違います。しかし、トラックは何人用と最初から決められているわけではありません。
下見に来た引っ越し業者の担当者が室内を見渡して家財リストに書き込み、このトラックなら積めるだろうという見込みで、トラックの大きさを決定します。ということは、1人でも家族4人の引っ越しでも、荷物を減らしてトラックの大きさが1段階小型のものになれば、確実に料金は安くなります。
引っ越し料金の仕組みを理解しよう
まずは、引っ越し料金が決定される仕組みを知っておきましょう。
「運賃+実費+オプション料金=引っ越し料金」です。
運賃は、トラックの大きさごとに、時間と移動距離による段階制の料金設定になっています。実費は、引っ越しに携わるスタッフの人件費と、ダンボールやガムテープなどの梱包資材費や高速道路代などです。
オプション料金というのは、エアコンの移設工事代やピアノの輸送を専門業者に頼んだときにかかる料金です。
トラックサイズと人件費の関係
荷物の量に左右されるのは、運賃と実費です。荷物が増えればトラックは大きく高くなり、荷物を減らせばトラックは小さく安くなります。それだけでなく、荷物が増えれば作業人数が増えるため、人件費は高くなります。逆に、荷物を減らせば作業人数を減らせるため、人件費は安くなります。
通常、引っ越し業者では、トラックサイズに応じて必要な人数を決めます。玄関先からトラックまでの距離が遠かったり、マンションの高層階などに階段を使って重量物を運ばなければならなかったりすると、さらに人員を増やします。そんな場合でも、荷物が少なければ最低限の増員で済むことが多いです。
大きなものを減らすほど効果あり
荷物を減らすといっても、ダンボール1箱や2箱減らしてもトラックサイズに影響しません。できることなら大きなものを減らした方が、目に見えて荷物は少なくなります。
見積もりに来た引っ越し業者の営業マンに対しても、目立つ大型の家具が少ないことは、心理的に安心感を与えます。大変な重労働になりそうな引っ越しではなく、荷物の出し入れがしやすい楽な引っ越しと受け取られ、大幅に値引きしてくれることもあります。
また、荷物が少なくなっていれば、それだけ荷物の全体量がわかりやすくなります。適正なトラックサイズを選ぶことがたやすくなるので、見積もりミスを防ぐことができます。逆に、荷物が多いと積み残しを心配し、大きめのトラックを選びたいという気持ちが働くため、試算した料金も高くなります。
不用品を処分することによるメリット
不用品を処分することは、トラックサイズが小さくなって作業員の人数を減らすことができ、引っ越し料金が安くなるということだけではありません。その他にも、様々なうれしいメリットがあります。
メリット1. 不用と思っていたものが、わずかでも収益になる
まだ使えるのにごみとして出すことは罪悪感があって、なかなか捨てられず、だんだんと不用品がたまっていませんか?
今まで出番のなかったものや使わずに収納スペースを占拠していたものに査定が付いて、わずかでも現金収入になるのは、ありがたいことです。それらを必要とする人に使ってもらえるなら、一石二鳥です。
メリット2. 引っ越し前の荷造りも、引っ越し後の開梱もラク
たとえ使わないものを荷造りして運んで行っても、結局は収納スペースの奥に追いやられ、日の目を見ることはないかもしれません。そうなると、次の引っ越しまで存在を忘れ去られるダンボールになるのではないでしょうか。
引っ越しは、そういったものを一掃するチャンスです。荷物が少なくなると、引っ越しのダンボールなども減らせるため、壁際に運んで積み上げておくのも簡単です。ダンボールに詰めて荷造りをするのも、新居で荷物をほどいて所定の位置に収めるのも、ぐんと楽になります。
メリット3. 部屋が広々使えて、快適な生活ができる
不用品を減らせば、収納スペースを侵食することもなく、ゆったりと取り出しやすく収納できます。部屋を広々と使え、掃除もしやすく、気持ちにも余裕が出てくるでしょう。
メリット4. ごみの減量化になり、エコに貢献できる
何よりも、使えるものを使いたい人に買ってもらうことにより、ごみの減量化につながります。これは結果的に、エコに貢献できることになります。そして今後の買い物の際にも、本当に必要なものかどうかを考えて購入できるので、無駄なものにお金を使うことがなくなります。
不用品は早めに計画的に処分しよう
粗大ごみの回収は、自治体により手続き方法が異なります。そのため大型の荷物を処分するには、自分が住んでいる自治体の回収方法を調べておく必要があります。一方で使えるものは、後述するリサイクル業者に買い取りを依頼しましょう。
自治体ごとに手続きと回収手数料が異なる粗大ごみ
粗大ごみの回収については、大きさに応じて料金の設定が3段階程度に分かれている自治体や、大きさや品目ごとに細かく設定されているところがあります。
一般的には、近所の郵便局やスーパー、コンビニなどで、粗大ごみの回収シールを購入した後、回収センターに申し込み日時を確認し、当日に指定の場所へ運んでおくという流れです。
回収場所は、自宅の玄関前や最寄りのごみ置き場、大きめの道路沿いなど、指定されるのは様々です。回収予定日が雨天の場合は延期になることもあるため、引っ越し日よりも前に確実に回収してもらえるように早めの申し込みが肝心です。
自治体により大きく異なるのはこの部分!
大きなものでも解体して小さくまとまれば、燃えるごみや不燃ごみとして出せる自治体があります。そのような場合は、日常の分別ごみとして回収してもらえるので、わざわざ有料の粗大ごみの回収を申し込む必要がありません。
しかし逆に、解体して小さくなったとしても認められず、解体前の料金を請求する自治体もあります。しかも回収してもらう品目によっては、予め解体しておかないと運んでくれないものもあるので注意しましょう。
粗大ごみの正しい回収方法は、配布された広報誌や、転入時に受け取った自治体の資料に記載されています。自治体の公式ホームページにも詳しい説明があるので、パソコンやスマホから確認しましょう。
使えるものはリサイクルショップに!
ごみとして出してしまうには、惜しいものがありませんか?自分にとっては不用だけれど、まだまだ使えるものであれば、リサイクルショップに買い取ってもらいましょう。ブランド品や本、CDなどのほか、家具や電化製品、衣類、ゲームソフトなどもすべてリサイクルできます。
専門店の査定が高い
一度でも総合リサイクルショップに行ったことのある人ならわかると思いますが、古いものから新しいものまで、ありとあらゆるものが所狭しとあふれています。時代を超えた独特の異空間を感じてあれこれ見るのも楽しいものですが、本当に欲しいものを買いに行くときは、そのジャンルを取り扱う専門店に行く人が多いです。
専門店は品揃えが豊富で、販売員もその品物についての詳しい知識を有しているので、古いものの商品の説明を聞くことができます。そのような理由から、専門店では商品の売買の回転率が早く、総合リサイクルショップよりは高値で買い取ってくれるところが多いようです。
大量なら、出張買取や宅配買取を依頼
近くに店舗があれば自分で持ち込んでもいいですし、時間がなかったり大量すぎて持ち運ぶのが大変だったりする場合は、出張買取やインターネットの宅配買取業者を探して依頼するのが良いでしょう。
なお、不用品が高く売れるリサイクルショップを以下の記事で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
引っ越しは、持ち物を見直すチャンスです。高い引っ越し料金を払ってまで、不用品を運んでも仕方ありません。大きなものは買い取ってもらって引っ越し料金を安くし、それを元手に新居で新たに購入する手もありますよ。
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