引っ越し繁忙期はアルバイトスタッフが増えるので注意

最終更新日：2021年08月02日

引っ越しの経験があまりない人は意識したことがないかもしれませんが、引っ越し業者の作業スタッフには、アルバイトもいます。特に引っ越しの繁忙期には、通常よりも作業人数が必要なため、アルバイトスタッフが増える傾向にあります。このような場合、サービスの質が下がる可能性があることを、念頭においておきましょう。

引っ越しの多い時期はアルバイトスタッフが多い

3月、4月は、進学する学生や転勤するサラリーマンなどが、集中して引っ越しをする時期です。繁忙期は多くのスタッフが必要になるため、引っ越し業者は、この時期限定のアルバイトスタッフを募ります。

時給が良く、春休みの間の短期だけで募集しているところも多いです。さらには、1日だけの単発でもOKという業者もあります。融通が利きやすいため、学生から人気のあるアルバイトです。大学生だけでなく、高校生も歓迎されます。

また、男子学生が多いイメージがあるかもしれませんが、実際は女子学生も少なくありません。女性は重たい荷物を運ぶことはあまりなく、梱包作業をメインに配置されることが多いです。

アルバイトスタッフで考えられる問題点

繁忙期にアルバイトスタッフが増えることは、仕方がありません。しかし、引っ越し作業は大事なものを運んでもらうので、学生アルバイトと聞くと不安に思う人もいるでしょう。実際に、どんな問題が想定されるでしょうか。

社会人経験がなく、責任感が少ない

アルバイトと社員の違いは、責任感という点でしょう。社会人経験がないと、仕事は責任を持って真剣に取り組むべきことというのを、なかなか理解できていないかもしれません。

その度合いは人にもよりますが、初めてのアルバイトが引っ越し作業だと体力的にもきついですし、途中で作業をさぼるようになったり、ダラダラと作業したりするかもしれません。

アルバイトスタッフの中には、見るからに、やる気がないような場合も。そのやる気のなさが仕事へのパフォーマンスにもつながってしまいます。やる気がなさそうに見えるスタッフに荷物を任せるのは、誰もが不安を感じてしまうことでしょう。

お客様の大事な荷物という意識がない

アルバイトで来る学生たちは単純にお金を稼ぐために来ていることも多く、そのような場合、他人の大切な荷物を預かっているという意識を持ちづらいということもあるようです。

しかし一時的な仕事であるからといって、荷物を傷つけたらどうなるということを考えないで作業していると、トラブルの原因になってしまうかもしれません。ほんのちょっとしたことでも会社の信用問題につながる場合もあります。アルバイトスタッフがそこを理解できていないと、小さなことでも大きなトラブルの原因になってしまうでしょう。

作業に慣れていない

引っ越し業者のアルバイトは、未経験でもできます。短期でのアルバイトのため、作業にしっかり慣れていないスタッフもいるようです。慣れていないと、どうしてもベテラン勢に比べると、もたもたしがちです。

動作がゆっくりでも丁寧なら良いですが、どうすれば家具を壁に当てずに運べるかなどといった経験で身につくようなスキルは経験が必要です。しかしあまり経験を積むことができない状態で作業を行っていると、故意ではなくても家具を落としたり傷つけたりというトラブルも考えられます。

アルバイトスタッフが必ずしも悪いとは限らない

短期のアルバイトスタッフの場合、見ている側にとっては、たしかに不安を感じることもあるというのは否定できません。とは言え、決してすべての人に当てはまるわけではなく、また必ずしもサービスの質の低下を意味するわけではないでしょう。

アルバイトスタッフの中には、とても真面目な高校生もいるため、アルバイトが多いというだけで、最初からトラブルが起きると決めつける必要はありません。現場には社員もいるので、実際には、それ程トラブルは起きないものです。

何度もアルバイトしている経験者も

春休みや夏休みなどの長期の休みには、いつも引っ越し業者のバイトをするという人もいます。そのような学生アルバイトの場合、作業にも慣れていますし、これまでの経験から社会人的な常識もある程度身につけていて、立派な経験者と言えます。むしろ、新入社員よりも良い仕事をすることも多いのです。

1つの現場に必ず社員が配置される

2人の作業スタッフで行う引っ越しなら、通常は、数年以上経験のある社員1人とアルバイトスタッフという組み合わせになります。もう少しスタッフが必要になる場合でも、アルバイトスタッフの人数は多くなりますが、経験のある社員は必ず配置されます。

このように見張り役がちゃんといるので、安心してください。どうしても心配なら事前に業者に問い合わせてみましょう。

アルバイトスタッフが多いときはどうすればいいか

では、アルバイトスタッフが多い繁忙期に引っ越しが決まったら、どうすればいいのでしょうか。

真面目に作業してくれる人や経験者には、安心して任せられますね。一方で、作業に慣れていなくてテキパキと行動できない人、ダラダラしている人、ため息をたくさんついていて明らかにやる気がない人などは、見つけたらマークしておくのが、その場でできる最善の策と言えます。

そうすれば、何かトラブルが起きた際には、自分の目で確認し、すぐに現場のリーダーにクレームを出すことができます。

繁忙期にアルバイトスタッフが多いのは仕方がないことで、もちろん引っ越し業者でも対策をしています。しかし、完璧にトラブルを防ぐのは難しいようです。そこで「危ういな…」と思うアルバイトスタッフがいる場合は、注意深く観察しておくと何かあったときにスムーズに対処できるでしょう。