住宅ローンの審査が緩くて通りやすい銀行はある?

住宅ローンの審査が緩くて通りやすい銀行はある?

住宅を購入する際にほとんどの方が住宅ローンを組むことになると思います。とはいえ住宅ローンも様々な金融機関で取り扱っています。

審査が通らないことには話が進まない。
いい物件が見つかったけどあとは住宅ローンだけ。

と頭を悩ましてる方も多いのではないでしょうか?では住宅ローンの審査って金融機関によって違うものなのか?審査が通りやすい銀行とかってあるの?と思いませんか。そのあたりの疑問を今回は解消していきたいと思います。

審査基準は金融機関ごとに異なる

金融機関によって通りやすい、通りにくいというのは確かにあります。審査基準に関しては大体の金融機関は同じような基準をとっているのではないでしょうか。

例えば、現在の年収に対しての返済比率が何%以内に収まるとか、勤務先、勤続年数など基本的な基準はほぼ同じではないかと思います。

金融機関の方針による審査基準の違いがある

なぜ金融機関によって、審査が通りやすい通りにくいかがあるのでしょうか。これは、その金融機関が「住宅ローンの契約がほしいか」によると思います。

電車の中の広告でもネット銀行などはよく広告しているのを見かけますし、テレビCMでも住宅ローンのことをPRしている金融機関、全く広告を出していない金融機関もあると思います。こういった住宅ローンを頑張っている金融機関だと、審査基準が少し厳しかったりしても、その金融機関の担当者は何とか頑張って審査を通そうとしてくれます。

このあたりが審査が通りやすい、通りにくいに大きく関わってきます。

フラット35は審査が通りやすい

また、民間の金融機関の住宅ローンのほかにフラット35というものがあります。

これは住宅金融支援機構という独立行政法人と民間の金融機関が提携したものになるのですが、民間の住宅ローンとは性質が異なってきます。一般的にはフラット35の方が民間の住宅ローンに比べて審査は通りやすいと言われています。

それは何故かというと、審査の仕方が違うからです。民間の金融機関だと1番重要視するポイントは、借り入れした住宅ローンをちゃんと返済してくれる能力があるかどうかを厳しく審査します。

一方でフラット35では最も重要視するポイントは、購入する物件が法的な基準をクリアしているか、耐震や省エネ等の様々な基準が一定以上あるかといった返済能力ではなく購入する物件を重視して審査します。

団信の加入に関しても違いがある

あと、団体信用生命保険の加入に関しても民間の金融機関の住宅ローンと、フラット35では違いがあります。

民間の金融機関だと、住宅ローンを組む際は団体信用生命保険の加入が必須です。しかしフラット35は団体信用生命保険の加入は任意となっております。多くの方は住宅ローンの審査が通るかどうかだけを考えているかと思いますが、この団体信用生命保険の審査も同じくらい重要です。

実際に私が金融機関で住宅ローンを担当していた時も、返済能力や勤務先など顧客属性は全く問題なさそうで審査も問題なく通るだろうと思っていたお客様でも、団体信用生命保険の審査が通らずに住宅ローンを組めなかったというお客様は意外に多くいらっしゃいました。

もし民間の金融機関で、団体信用生命保険の審査が通らなかったために住宅ローンが組めなかったとしても、フラット35なら団体信用生命保険の加入は任意なので、借り入れができる可能性もありますので安心してください。

融資率90%以上の場合は注意

審査基準の違いや団体信用生命保険の加入有無の違いによって、フラット35の審査は民間金融機関と比べて通りやすいとされています。ただし、フラット35でも借入金額が購入金額の90%以上(融資率90%以上という言い方をします)だと、審査が厳しく見られるようになるので、そのあたりは実際に検討する際はよくご確認してください。

審査が緩い金融機関は?

それではもう少し具体的にどの金融機関が審査が厳しいのか、比較的通りやすいのかを見ていきたいと思います。大きく分けてメガバンク、地方銀行、信用金庫、ネット銀行に分けられるかと思います。それぞれについて見てみましょう。

メガバンク

まずはメガバンクの審査について解説します。メガバンクは以下のような銀行が該当します。

正直、これらの銀行は正直審査は厳しいです。住宅ローンの審査基準をクリアしていなければ、ほぼ確実といっていいほど審査は落とされてしまいます。

メガバンクは特に最近は住宅ローンにあまり力を入れていないと聞きます。実際に私が勤務していた金融機関の知り合いに聞いてもそのように言ってました。以前は各支店で住宅ローンの取り組み金額の目標がありましたが、今は取り組み目標がないようです。

なので各支店で住宅ローンを積極的PRすることは今はほぼ無いようです。金利の優遇面に関しても、地方銀行等にくらべると見劣りするのでメガバンクでの取り組みは年々少なくなっているようです。

地方銀行

次に地方銀行の審査について解説します。地方銀行はたくさんありますが、代表的なのは以下の銀行になります。

これらの銀行はメガバンクに比べると審査は通りやすいもようです。地方銀行の特徴として地域密着であることが挙げられます。メガバンクに比べ親身に相談に乗ってくれ審査基準が厳しくても、融資を頑張ってくれるケースが多いと思います。

基本的に地方銀行は住宅ローンは欲しいと考えていると思います。メガバンクは全国にあり数多くのお客様がすでにいます。地方銀行はまだまだお客様を増やしていきたいと考えています。

そこで住宅ローンを取り組んでもらうことによって、給与振り込み口座を変えてもらったりだとか、お客様のメインの口座として使ってもらえるようになるので住宅ローンを頑張って獲得しようとしています。ですので銀行も何とか審査を通したいという姿勢になり、審査が通りやすいと思われます。

信用金庫

次は信用金庫にの審査についてです。各地域に信用金庫があります。

信用金庫も比較的審査が通りやすいように思います。地方銀行よりさらに地域密着しており、何とか審査を通そうと頑張ってくれます。

私が住宅ローンを担当していた時も、正直審査が厳しそうだなと感じたお客様に対して、金利面でもいい条件で審査を通していたので、かなり頑張っているなという印象があります。

地方銀行の説明でも記載しましたが、やはり大きな銀行に比べお客様が少ないので、より多くのお客様を集めようとする手段の1つとして住宅ローンがあるので力を入れて頑張っているようです。

ネット銀行

最後にネット銀行の審査について解説します。以下のネット銀行があります。

住信SBIネット銀行等よく電車内広告で見かけますが、これらネット銀行も審査は通りやすいかと思います。

背景としては今まで書いてきたことと同じで、顧客獲得に力を入れている段階だからです。住宅ローンを取り組んでいただければ、メイン口座として使って頂ける可能性が高くなり、その口座にお金が集まりやすくなります。

ネット銀行では金利の優遇も大きくして、数多くのお客様に取り組んでもらおうとかなり力をいれているかと思います。

まとめ

このように各金融機関によって住宅ローンに対す考え方や、取り組み方針が異なってきます。今メイン口座として使っている金融機関ではないところで取り組むと、給与振り込口座を変えたりする手間もありますが、金利優遇面や審査が通りやすく親身になってくれる金融機関で取り組むのも1つの方法だと思いますので、

自分たちに合ったところで検討されると良いかと思います。


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