新居の購入で住宅ローン審査や契約など融資までの流れ

最終更新日：2021年08月02日

家を購入する際には多くの方が住宅ローンを考えることになると思います。しかし急に思いついて住宅ローンを借りようと考えてもすぐに借りれるわけではありません。前もってよく計画を立て、いつまでに申し込んで、いつまでに審査を通す。

いつに実行するということを事前によく考えなければいけません。お金を動かさなければいけないタイミングはいつか？というところですが、これは家を購入するための決済金を支払うタイミングで必要になります。

住宅ローンの事前計画を立てるにしても、まず住宅を購入する流れや契約関係、住宅ローンの審査についてよく理解しておかなければなりません。この流れ、必要事項を把握した上で逆算して計画を立てていくと、スムーズに住宅購入を進めることができるかと思います。

逆にしっかり把握しておかなければお金が必要な時にまだ住宅ローンの審査が終わっていない。スケジュールがタイトすぎて身動きとれないほど忙しいとなってしまいます。今回はこのようなことがないように、新築住宅の購入の際の契約の流れや住宅ローン審査の流れについて見ていきましょう。

新築住宅を購入する際の流れ

新築住宅を購入する際の流れを理解していきましょう。不動産会社とのやり取り、金融機関とのやり取りの流れをつかみ、どのタイミングで金融機関に相談すればいいか。どのタイミングで不動産会社とのどの手続きが必要なのかを把握することが大切です。

大きなの流れを説明すると、

1. 自分で物件の情報収集を行う
2. 不動産会社に相談に行く
3. 物件の絞り込みを行う
4. 購入する物件を決める
5. 重要事項説明を受ける
6. 売買契約書を結ぶ
7. 決済金を支払う
8. 物件の引き渡し、登記をする

というのが不動産会社とのやり取りの流れになります。次に同時に進めていくことになるのが金融機関で借りる住宅ローンの審査です。

1. 住宅ローンを借りる金融機関をさがす
2. 金融機関との金利優遇の交渉
3. 事前審査
4. 本審査
5. 融資実行

という流れで金融機関とやり取りしていきます。
では1つ1つをもう少し細かく見ていきましょう。

物件の情報取集　

住宅を購入したいと考えたときはまず何をしますか？戸建てかマンションか、立地はどこにしようか、間取りはどのくらいの広さがいいか、周辺施設は何があるか、住宅の価格などなど色々考えることがありますよね。

なので、まず最初にすることは当たり前かもしれませんが数多くの情報を入手することです。意外にこの情報収集が一番大変かもしれません。SUUMOやホームズといった不動産ポータルサイトから情報を得る方法や、地元の不動産屋さんだけが握っている情報など様々入手経路はあります。

今は不動産会社も先進的なシステムを導入しています。不動産会社で希望条件を伝えておけば、条件に該当する物件が入ったときに自動的にメールが入る仕組みなどがあるので、まずは不動産会社に行くことが良いでしょう。

不動産会社を決める

目ぼしい物件が見つかれば実際にその物件を現地に見に行きましょう。内見をしっかり行いイメージ通りの物件か、周辺にスーパー等必要な施設は揃ってるか、朝、昼、晩に周辺を歩いてみてそれぞれ雰囲気はどうか等して物件を絞り込んでいきましょう。

良い物件に巡り合えたら、その物件を取り扱っている不動産会社と話を進めていきましょう。もし1つの物件を複数の不動産会社が扱っているようなら、取り扱っているそれぞれの不動産会社に足を運び、どこと付き合っていくかをよく考えましょう。そして次に購入金額の詰めを行っていきます。

値引きは可能か、可能であればどのくらいの金額で折り合いをつけるかよく話をしましょう。なぜなら、その金額で住宅ローンの審査をしなければいけないからです。物件の購入金額が安くなるほど審査に有利です。

物件の申し込みをする、住宅ローンの事前審査を行う

金額面で折り合いが付けば不動産会社にこの物件を購入すると申し込みを行います。そしてここで住宅ローンを組めるかどうかの事前審査を金融機関に申し入れます。不動産会社が提携している金融機関でもいいですし、他に色々と金融機関を回って少しでも低い金利で提案してくれるところを探すと良いでしょう。

メガバンクよりは地方銀行、信用金庫、最近ではネット銀行の方が金利の優遇は大きいと思います。いきなり本審査を行うことも可能ですが、できれば事前審査を行う方がいいでしょう。なぜなら本審査になると必要書類も多く揃えるのも面倒ですし、審査に時間がかかるからです。

まず、事前審査で融資金額に対してご自身の収入の範囲で審査が通るかを確認するのが良いと思います。事前審査が通れば、その金額で物件に何か問題などもなく、住宅ローンを借りる際に必要な団体信用生命保険の審査に問題なければ、本審査も通るでしょう。ここまでくれば自分たちの予算も決まってくるので、いよいよ購入に向けて最終段階に入ってきます。

重要事項説明、売買契約を結ぶ

次のステップとして不動産会社からその物件を購入するにあたっての重要事項説明を聞き、注意点や特別なことがあるかなど確認しましょう。そして不動産会社と売買契約を結びます。この時点で金融機関で住宅ローンの本審査を申し込みになります。本審査の結果が出るまでは1週間から10日ほど見ておくと良いでしょう。

物件引き渡し、決済金を支払う

無事に住宅ローンの本審査が通れば最後に不動産会社と物件購入の決済を行います。これは近くの金融機関で行うことになります。登記関係も必要になりますので司法書士にも依頼が必要です。司法書士に関しては住宅ローンを借りた金融機関に出入りしている司法書士がいると思いますので、その司法書士を使うことになると思います。

そして融資を実行し不動産会社に決済金を支払えば終了、鍵を不動産会社から受け取ります。これが家を購入する際の一通りの流れと住宅ローンの審査のタイミング、実行までの流れになります。

まとめ

如何でしたでしょうか。家を購入するとなると不動産会社や金融機関と様々なやり取りが発生し、しかも同時並行で進めていくことにもなりかなりエネルギーを使うことになります。何も知らない状態で購入の話を進めていくと、あれやこれやとやることが色々出てくるのでそれこそいつ物件が購入できるのか、まだ手続きがあるのかと疲弊しきってしまうと思います。

事前に次はこれをやらなければいけない、このような流れで進んでいくとわかっているだけで精神的な疲れはかなり軽減されると思います。冒頭に申し上げたように流れがわっていれば逆算して計画も立てやすいです。是非今回で一連の流れを把握して頂き、家を購入するとなったときに役立ててください。