リフォームローンは有担保と無担保どちらがいい？

最終更新日：2021年08月02日

家を長年住み続ける場合にはリフォームが必要な時が出てきます。また、新たに新築住宅を購入するには価格が高いため、中古住宅を購入しリフォームして気持ちよく新しい家に住むという時にもリフォームを使用します。

でも、リフォーム資金も結構な金額が必要ですよね。先ほどの記載した中古住宅を購入してリフォームする場合等は特に大きなお金が必要になってきます。そんなときに中古住宅購入のローンとは別にリフォームローンというものがあります。

中古住宅購入のローンは金融機関の住宅ローンを使用します。リフォームが必要だけどまとまったお金が払えないというときは、金融機関で住宅ローンと合わせて、リフォームローンを利用するといいでしょう。

リフォームローンとは

リフォームローンって初めて聞いた。住宅ローンみたいに担保は必要なのか、無担保で借りれたりするのかと疑問が出てくると思います。まずリフォームローンとはどのようなものかというところから説明していきます。

リフォームローンとはその名の通りリフォームすることを資金使途とするローンです。住宅ローンですと住宅を購入することにしかお金を使ってはいけませんので、リフォームすることに使うと資金使途に反するので金融機関の住宅ローン規約に違反します。既にこれらの用途で使いますという見積もりや何か証拠になるものが審査をする際に必要になります。

ですので、リフォームするときはちゃんとリフォームローンを使わなければいけません。例えば自宅を修理したり改装したり、風呂トイレの改装、システムキッチンを導入したり、家を増改築したりする際に利用することになると思います。

庭のガーデニングに多額の費用が必要なんだけど。という場合はリフォームローンは使えるのか？利用できないというのが答えになります。私が勤務していた金融機関では使えなかったのですが、他行では状況は違うかもしれませんので一応確認はされた方がいいかもしれません。

リフォームローンの注意点

リフォーム代金の支払いは既に終わっていますという場合はリフォームローンは使用できません。一応支払いできるお金はあるけど、まとめて支払ったら何かあったときのお金が無くなるという場合は先にリフォームローンを検討するのが良いと思います。

後から借りることはできませんので、計画的に考えましょう。通常の住宅ローンとの違いは資金使途の違いでけではありません。借入可能金額が違ったり、借入期間の上限が違ったりします。借入可能金額が金融機関によって違いはありますが、私が勤務していた金融機関では上限1,000万円まででした。

借入期間は最長で15年。こちらも金融機関によって違いがある可能性はあります。そして金利の種類は変動金利のみであったり、返済方法も元利均等方式のみであったりするところも通常の住宅ローンとは違うポイントです。ちなみにリフォームローンが適用できる物件は築3年以上経過している物件に限ります。

そして、リフォームローンには有担保のものと無担保のものがあります。有担保の場合で注意が必要なのは、既にどこかの金融機関の担保設定がされている土地や建物を別の金融機関でリフォームローンを組むことはできないケースが金融機関によってはあるのでよく確認して下さい。

有担保ローンと無担保ローンの違い

担保を設定するのと、設定しないのではメリット、デメリットが違ってきます。一般的には担保は入れたくないなという考え方が多いかと思います。有担保、無担保のローンのそれぞれの特徴を理解し、どちらが自分にとってメリットが大きいかで判断して頂ければと思います。

有担保ローンについて

まずは担保を設定する有担保ローンについて見ていきましょう。リフォームローンを組む場合はどちらかというとこちらのパターンが多いかと思います。

メリット

有担保ローンのメリットとしては1番はやはり無担保ローンに比べ金利が低いということでしょう。担保を設定することによって金融機関は何かあったときのリスクを軽減できますので、その分金融機関は金利を低く設定できます。借入金額も無担保ローンに比べ大きい金額の借入が可能です。各金融機関や借入する方の収入によって金額は違いますが、

1,000万円以上の借入もできます。リフォームも規模によって金額は大きくなりますので、その点有担保ローンはメリットと思います。また、借入期間に関しても無担保ローンに比べ長期で借入することが可能ですので、余裕をもった返済計画を立てることも可能です。

デメリット

一方で有担保ローンは大きな金額や長期の借入ができますが、その分金融機関は厳しく審査を行います。そのため必ず希望した金額や、そもそも借入できるかどうかは審査次第になります。また担保設定の手続き等がありますので、登記費用やその他費用が必要です。もし返済できないとなった場合は、担保設定した物件を失う可能性もあります。

無担保ローンについて

次に無担保ローンのメリット、デメリットを説明していきます。有担保ローンとは違う特徴がありますので、違いをしっかり把握しましょう。

メリット

無担保の場合のメリットは有担保ローンとは逆に審査が比較的簡単なものになります。有担保ローンの場合は審査に1週間以上必要な場合もありますが、無担保ローンの場合は早ければその日のうちに審査が通ることもあります。早く支払いしなければいけない場合は良いかもしれません。

無担保ですので、担保を設定するといった手続きが必要ないというのもメリットです。

デメリット

次に無担保ローンのデメリットを説明していきます。有担保ローンとは逆で1番のデメリットとなるのは金利が高くなってしまうことです。有担保ローンの変動金利だと2.475%の金利で借り入れできても、無担保ローンになると金融機関や年収等の状況によっても変わりますが、高ければ5%程になることもあります。

返済期間に関しても有担保ローンは長期間で返済可能ですが、無担保ローンだと最長でも15年程になります。そして借入金額についても有担保ローンは大きな金額を借入可能ですが、無担保ローンは大きくても500万円程となりますので、大規模なリフォームになると無担保ローンでは難しいかもしれません。

まとめ

有担保ローンと無担保ローンのそれぞれの特徴についてご理解いただけたでしょうか。リフォームをする際は有担保ローンを利用することが多いと思います。ただ、小規模な100万円以内の小規模なリフォームで返済もすぐにしてしまう計画だと、無担保ローンを使うのが良いと思います。

金利は高くなりますが、わざわざ担保設定などの手続きも不要ですし、審査も簡易的に行いますので手間がとられません。このようにしっかりと特徴を理解し、それぞれのケースによって使い分けをするのが良いと思います。