女性向け住宅ローンはお得なの?種類と特徴

女性向け住宅ローンはお得なの?種類と特徴

男性が仕事をして給料を稼ぎ、女性が家庭を守る。という時代は昔の話になりました。今や女性の社会進出が当たり前になっています。マイホームを購入する際は一家の大黒柱である夫が住宅ローンを組んで、家を購入するという図式が今までの当たり前でした。

しかし、女性も社会の中心で働いている今の時代です。住宅ローンを女性が組むことが年々増えてきています。金融機関もその傾向に合わせ女性向け住宅ローンという商品を販売しています。女性向け住宅ローンって何?普通の住宅ローンとどういうところが違うのか。

どのような種類があるのか、そもそも女性は女性向け住宅ローンにした方が得なの?という点について今回は見ていきたいと思います。

女性が住宅を購入するケースが増加している

今の社会では昔とは大きく変わり多くの女性の方が活躍しております。少し前までは管理職は男性しかなれないという勝手な固定概念がありましたが、近年では男女関係なく実力のある社員が管理職につくべきだと考える企業が増えてきました。

様々な企業を見てきましたが、積極的に女性の管理職を増やしていこうという企業が大手企業中心に出てきております。こういった中で男性の方が女性より年収が高いという時代ではなくなりました。私の知人でも奥様の方が年収が高いといった家庭も普通にあります。

また少し前の考え方だと女性はいずれは結婚し、子供を作って家庭を守っていくというのが一般的な考え方でした。今は特に結婚を考えていない方や、子供を作らずにご主人と2人で過ごしていきたいと考える方、結婚後も一線で働いていきたいと考えられる方と多様な考え方があります。

このように欧米では特に当たり前だった男女平等の考え方が、ようやく日本でも浸透してきました。これらの時代背景から、男性が住宅ローンを組んでマイホームを購入するという考え方が当たり前ではなくなり、女性が主債務者となって住宅ローンを借り入れするケースが年々増加してきております。

また、独身の女性でもマイホームを購入したいという方も多くいらっしゃいます。私が銀行に勤めていた時の知人に話を聞くと、最近は女性からの住宅ローンについての問い合わせが非常に増えているそうです。

女性向け住宅ローンとは

では女性向けの住宅ローンとはどのようなものなのかを説明していきたいと思います。女性向け住宅ローンは簡単に言うと、借入の条件が通常の住宅ローンに比べ優遇されるものになります。

金利の優遇幅が通常の住宅ローンより大きかったり、三大疾病特約などを付ける際の金利の上乗せ部分が優遇されたりと内容は非常に良いものです。このような特典を受けられるのは、やはりまだ女性が単独で住宅ローンを借りるのは抵抗を感じるという方が多いので、そういった女性の方でも住宅ローンを借りやすいようにと出されたのが、女性向け住宅ローンです。

もう少し詳しく通常の住宅ローンとの条件面を見ていきます。まず借り入れの際に、金融機関によって違いはありますが頭金を2~3割入れることが条件になっているところを、頭金なしでフルローンで組むことができます(もちろん顧客属性や審査状況にもよります)。

一概にフルローンで組むのが良いとはいえませんが、色々な考え方の中で選択肢が増えることは良いことだと思います。金利面に関しても、先ほども書きましたが一般の住宅ローンに比べ優遇幅が大きかったりします。こういった面からも女性で住宅ローンを組むことでメリットがあるので、抵抗も少なくなるかと思います。

ここまでは条件面のところでしたが、やはり気になるのは住宅ローン返済中のことだと思います。この点でも女性向け住宅ローンは非常に内容はよくなっています。例えば、借入金額や借入期間にもよりますが、特定の保険の保険料を銀行が負担して加入できたり、借入期間中に出産した場合は1年間など期間限定で金利を優遇してくれたり、三大疾病特約に加入する際の金利の上乗せ部分を通常より低い金利で上乗せできたりします。

特に最近では芸能人の方が乳がんでお亡くなりになるなど、女性特有のがんについては気にされる人も増えていると思います。このようながんにも対応しており、さらに通常よりも引く金利で加入できるので、女性にとっては心強いのではないでしょうか。

また、女性向け住宅ローンは繰り上げ返済の手数料も無料で対応している金融機関もあります。女性向け住宅ローンは内容的にも女性が借りやすい仕組みになっております。

審査基準について

通常の住宅ローンに比べ審査基準はどのようになっているかを見ていきましょう。例えば女性の方で契約社員の方もいらっしゃるかと思います。契約社員だと住宅ローンは借りられないのか?と思われる方もいるかと思いますがそんなことはありません。通常の住宅ローンでは契約社員であると住宅ローンの審査は非常に厳しいものでした。

しかし、女性向け住宅ローンであればその点は借りやすくなっております。これに関しては契約社員でも必ず借りられるということではありませんので注意してください。どういった面で借り入れしやすくなっているかというと、年収面での条件や勤続年数の条件といった面で緩和されております。

借入する際の条件が緩和されることによって、金利等の条件面が変わる可能性はありますので申し込み時には必ず金融機関に確認してください。やはり通常の住宅ローンに比べ女性向け住宅ローンは審査基準が緩和されているケースが多いこともあり、利用者が増えている要因にもなっているようです。

女性向け住宅ローンの種類

実際に女性向け住宅ローンを取り扱っている金融機関を一部紹介していきます。まず、個人的にも1番良く聞くのが新生銀行の女性向け住宅ローンです。新生銀行は各金融機関の中でもサービス内容の評判が良いと評判です。その他には三井住友信託銀行、りそな銀行といったところが力をいれて女性向け住宅ローンを販売しております。

メガバンクではこのあたりの取り扱いは遅れているようです。各金融機関特徴はそれぞれですが、先ほど説明したように金利優遇幅が通常より大きいことは共通しています。特約でつける保障内容が金融機関によって様々なので、このあたりで自分にあった内容の金融機関を選択するといいと思います。

女性向け住宅ローンは女性にとっては通常の住宅ローンに比べサービス内容がより充実したものになっております。結婚されてる人は主債務者を奥様にしたほうがいいのか等、1つの選択肢となると思いますし、シングルの方でも住宅ローンを検討しやすいものになっているので、住宅ローンを検討する際は一度金融機関に問い合わせてみるといいかと思います。


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