住宅ローンを組む際に返済方法が色々あると思います。金利のタイプをどうするか、何回払いにするか、元利均等方式かそれとも元金均等方式か、ボーナス払いをするかどうか等等。何年もかけて返済していくので慎重に考えないといけないですよね。
住宅ローンは借りる人によって考え方も様々です。例えば毎月の支払は大きくなってもいいからなるべく早く返済したいとか、金利のことも考えてどのように選択すれば、金利を含めた住宅ローンの総支払額を抑えることができるか。
また、ボーナスが出ることを考えてボーナス月にまとめて返済し毎月の支払を抑えたい等。考え方は皆様違うと思います。今回はその中でボーナス払いについて説明していきたいと思います。
住宅ローンのボーナス払いについて
まず住宅ローンのボーナス払いとは何なのかということから説明していきたいと思います。住宅ローンの返済方法には毎月払いだけで返済していくのか、それとも年2回のボーナス払いも含めて返済していくのかを選択します。
ボーナス払いをすることを選択すればボーナス月に大きな金額をまとめて返済することになりますが、その分毎月の支払額を少なくすることができます。また、ボーナス払いを選択しなければボーナス月の大きな支出はありませんが、毎月均等にボーナス払いをするよりも大きな金額を支払っていきます。
このボーナス払いをするかしないかについては、借りる人のライフスタイルや会社のボーナスに対する考え方で違ってくると思います。
後程書きますが、住宅ローンのボーナス払いをするかどうかで金利を含めた総支払額が変わってきますが、ボーナス払いを選択するかどうかはそれぞれの家計等それぞれに合わせて選択すればいいので、一概にどうするのが得なのか損なのかというのは言い切れないと思います。
では、住宅ローンのボーナス払いや会社のボーナスについて詳しく見ていきたいと思います。
会社のボーナスは必ず支給される?
住宅ローンでボーナス払いを選択したいけれど、そもそも会社のボーナスは必ず支払われるのか。今までは支払いされてきたけれど、35年払いで今後もずっと支払われるかは心配ですよね。会社のボーナスは必ず支給されるかと言われれば、支払われる約束はありません。
ボーナスはあくまでもボーナスです。業績が著しくなければボーナスが支払われなくなる可能性もあります。証券会社等ではリーマンショックがあった年やそれから数年はボーナスがなくなるまではいかなかったけれど、今までに比べ非常に少ない金額しか支給されなかったという話はよく聞きます。
また、関西電力では原発事故があった年からボーナスが出ませんでした。それまでは超安定な会社だと世間は皆思っていたと思います。それがボーナスが出なくなるなんて考えなかったと思います。もちろん逆のパターンもあります。業績がどんどん伸びていって、年2回のボーナス支給が特別ボーナスとして年3回支給されることになったなど。
公務員はボーナスの金額が変わることはあれど、ほぼ必ずボーナスは支給されるように思います。公務員が安定している職業と言われるのは給料が減らない、ボーナスはほぼ必ず支給されるということもあり世間では安定していると認識されてます。
また、会社によっては個人実績によってボーナスの支払額が変わることもあります。特に外資系ではこのような形態をとっていることが多いです。例えば年間の目標を100%達成できれば満額のボーナスが支給され、それ以上の成績を収めることができればどんどん支給額が増えていきます。
逆に目標を達成できなければ満額のボーナスをもらうことができず、減給というかたちになります。一定以下になってしまうとボーナス支給が0円になってしまいますので、このようなケースも踏まえボーナスは必ず支払われることはないと言えます。
年代別ボーナスの平均支給額
では一般的にボーナスはどれくらいもらえるのか。これも会社によって毎月の給料がすくないがボーナスが大きい会社、毎月の給料が多いがボーナスは少ない会社、個人の成績でボーナスが変わる会社もあるので一概にどうとは言えませんが、世間一般の年代別の支払額を見たいと思います。
- 20代前半:約37万円
- 20代後半:約60万円
- 30代前半:約71万円
- 30代後半:約85万円
- 40代前半:約100万円
- 40代後半:約110万円
- 50代前半:約110万円
- 50代後半:約100万円
- 60代:約50万円
50代を超えてきた当たりから徐々に減っていくみたいですね。60代になるとやはりピークの時に比べ半分程度になるようです。このようにボーナスの支給金額は年代によっても変わりますし、これも必ずこの先支給されるとも限りませんので、ボーナス払いを選択する際の金額は先も見据えて慎重に検討しなければいけません。
ボーナス支払いする際の注意点
ボーナスについての考え方や一般的な支給額について見てきましたが、実際にボーナス払いをする際の注意点を説明していきます。ボーナス払いを選択することで年2回まとまって返済する分毎月のローン残高の減り具合は遅くなるのは理解してもらえると思います。
金利は毎月の残高によってかかってきますので、ボーナス払いを選択している方が毎月の残高の減りが遅いので金利は多くかかります。つまりボーナス払いを選択している方が総支払額はボーナス払いが無い場合に比べ多くなります。この点は認識しておきましょう。
また、これは金融機関によって違いますがあとからボーナス払いを無くしたり、ボーナス払いを付け加えることを出来る所と出来ない所があるので注意してください。例えば転職してボーナスが無い会社に行ったときなどは支払い方を変更する必要があるので、事前に金融機関に確認しておいてください。
これも転職した際に気を付けなければいけないことですが、前職とボーナスの支払い月が変わるときは注意が必要です。冬のボーナスは一般的には12月の支払が多いですが、1月の支払の会社があったりするのでその際は変更が必要になるため、これも事前に確認しておいてください。
先ほど平均的なボーナスの金額を説明しましたが、一定の年齢を過ぎるとボーナスが少なくなったりだとか個人成績によってボーナスの金額が変わる場合は、ボーナスがいいときの金額で考えずにその先を見据えた余裕のある金額で選択するように注意してください。
また、ボーナス払いだと金額など不確定な要素が大きいので不安という方は、繰り上げ返済をするという方法があります。ボーナス支給時に返済に充てたい金額を繰り上げ返済し、毎月の金額を少なくするか返済年数を縮めることができます。インターネットで手続きすれば手数料も無料になっている金融機関も多いですので、1つの方法として考えてください。
ボーナス払いも上手く利用すれば借主のライフスタイルに合わせた返済ができますので、注意するところを把握してそれぞれに合った1番良い方法で、住宅ローンを返済していくのがおすすめです。