こんなことまで!?決めごとが盛りだくさんの注文住宅

こんなことまで!?決めごとが盛りだくさんの注文住宅

注文住宅で憧れのマイホームを建てるにあたって、色々と細かな条件や要望を持っている人が多いと思います。ゼロから家をつくるので、自分好みの家が建てられるというのが注文住宅の最大の魅力です。でもその反面、決めなきゃいけないことがたくさんあってかなりの苦労も伴います。

そこで今回は、私の体験談をもとに、「こんな細かなところまで決めなきゃいけないの!?」というエピソードを紹介したいと思います。これから注文住宅を建てようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

想像以上に時間がかかるお家づくり

週末のたびに住宅展示場を巡り3か月。説明やおすすめポイントを何件も聞いて回りましたが、結局どこも似たり寄ったりの内容です。「違いはやっぱり人だ!」と思い、営業さんの対応が良かったハウスメーカーにお願いしようと決めました。

やっぱり一生に一度の大事な買い物はちゃんとした人から買いたいですもん。ハウスメーカーも決まり、ようやくお家づくりがスタートです。

契約が終わり手付金も払って諸手続きを済ませるのと並行して、ベースとなる間取りも上がってくるのがさらに1か月後。家のイメージ像も大体できてきて一気に着工が近くなった気がしていましたが、ここからがお家づくりのなが~い道のりの始まりだったんです。

注文住宅はお料理と似ています。ハウスメーカーというスーパーに集まったお家づくりのためのさまざまな材料たち。スーパーには豆腐ひとつとってもいろいろなメーカーのものがあるのと同じように、玄関のドアひとつとってもいろんな会社のいろんな色のいろんなノブのものがあります。

それを一つ一つ吟味しながら買い込んで、大工というコックさんに素敵なお家を作ってもらうこと。素敵なお家づくりはここからが本番なんです。

こんな細かいとこまで自分で決める

ベースとなる間取りに描かれた窓やドア、棚の数々。最初は一番スタンダードなものが置かれています。それを毎回の打合せで一つ一つ自分仕様に変更していきます。

たとえば寝室のドア一つとっても、色は廊下の床に合わせるか寝室の床の色に合わせるか。「寝室の床の色に合わせるなら、こちらのタイプから選んでください。」と全てが一つ一つこの調子で進みます。だから、選んだ色とデザインは備忘録として必ず写真などで記録しておくことを強くおすすめします。

決めなきゃいけない大まかな項目

外装

玄関タイル、門、郵便受け、表札、インターフォン、フェンス、ベランダ、外灯、庭木、アプローチタイル、駐車場、駐輪場、照明

内装

キッチン、トイレ、ユニットバス、洗面台、靴箱、収納、収納棚、床材、幅木、窓、壁紙、照明、カーテン、これら全部の色や素材

嬉しい悩みですが、トイレや洗面台を2階にも設置したり、お部屋や収納が多ければ多いほど、選ぶべきものも増えます。こだわりだすと、永遠に終わりません。

こんな細かいとこまで要チェック!

我が家の土地を最大限有効に使った間取りを考えてくれているのだろうけれど、いろいろ見ているとやっぱりこれって使いづらくないか?と疑問を感じる部分も結構出てきます。設計士さん任せにすべきではなかったと入居後に後悔したのが、照明スイッチの位置。

欲しいところにない…。一旦奥まで行ってスイッチ押して戻るみたいな無駄な動きを必要とする箇所が何箇所もあります。非常に細かいところですが、照明を選ぶ打ち合わせの時、メーカーさんと一緒に頭の中で生活導線を想像しながら、きちんとスイッチ位置を確認したほうがいいです。

こだわりだすと予算は青空天井

あと、当たり前の話ですが、全て売り物なので値段があるんですよね。筆者の家は坂の途中に建っているので1階の部屋の窓の外の地面が2mほど下にあります。

寝室の窓は絶対掃き出し窓にしようと決めていました。が、安全上の理由から腰高窓になっていたので、手摺や柵をつけるなどで腰高窓にしてほしいと言ったら、そうなると30万上がると言われ、諦めました。

何千万もする家のうちの30万なんて微々たるものなんですが、そういうものが積みあがって何千万にもなるかと思うと、やっぱりわがままもほどほどにしなければと思ってしまうものです。

備忘録を残すことが大切

筆者がこれらを全部決めるのに決めたハウスメーカーさんとモデルハウスを見ながら希望を伝える第1回打ち合わせから計7回。毎回2~4時間という長丁場でした。

決めることが多すぎて、頭が沸騰し、途中から何を決めたかもよく分からない状態の部分が多々あり、カーテンなんかは入居の時「へ~これにしたんだ~」と完全に初めて見ました状態になっていました。

これ、家具を買おうと思った時、非常に困るんです。打ち合わせのメモを読み返しても色味は分からないまま。「たぶんウォールナット系でそろえたと思います」とモゴモゴあいまいなことを言いながら、家具屋さんを困らせていました。

録画は大げさですが、決めた物は備忘録として携帯で簡単に写真を撮っておいたり、あれば打ち合わせ内容をレコーダーで録音することをおすすめします。

自分で買ったほうがいいものも

基本的にハウスメーカーさんにお願いしたものはローンに組み込んでもらえます。家具や家電の新規購入に現金をできるだけ多く回したい場合は、ハウスメーカー経由で買えるものはハウスメーカーで買ったほうがいいのですが、基本的には定価販売です。メーカー割引が効いているかもしれませんが、たいしたことないです。

例えば、エアコン。3LDKの各部屋にサイズ違いのエアコンを1台ずつ置くとなると、結構な値段なのですが、電気屋さんで買えば納得いくまで値引きできます。筆者は3台で定価60万を30万まで値切りました!

あとは、カーテン。メーカーさんの提案してくれるカーテンは上質でしっかりしたものばかりで素敵なのですが、お客さまに見えないお部屋は節約してもいいと思います。メーカーさんの出してくれた生地にもよりますが、ネットで買えば1部屋につき10万は節約できます。

建具や壁クロスなどはメーカーさんにお任せするのがいいと思いますが、相場を知るためにも電気屋さんでトイレ設備や空調の値段を把握しておくのもありです。

筆者はネット通販で洋室の窓2つのカーテンを買いました。とても安かったですが、遮光ですし、誰かが泊まりに来た時にしか使わない部屋だったので満足してます。ただ、カーテンのサイズが既成サイズではなかったので、自分で測ったり取り付けたりは少々面倒でした。でもそれで10万節約できるなら安いものですよね!

メリハリを大事にかしこく決めよう

家に限らず、洋服などもそうですが、お金をかけるべきところと節約すべきところのメリハリは大切です。お客様に見える場所だからとかだけでなく、毎日使うからこそいい家具を長く使いたい、その代わりによく使うため、消耗が激しいキッチン雑貨は100均でというのもかしこい選択だと思います。

たくさんの項目に対し、たくさんの選択肢から選ばなくてはならないことだらけのお家づくり。安いからとか高いからとかだけでなく、どれくらいの頻度で使うのか、どこで使うのか、自分の希望も含めた、値段だけではない費用対効果を考えながら、一つ一つ決めてみてください。きっと素敵なお家ができるはずです。


目次一覧

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