平屋住宅のおすすめ間取りと費用、メリットとデメリット

平屋住宅を建てよう、と考える人は少ないと思います。しかし、平屋住宅には、2階建ての住宅にはないメリットが多くあります。

また、費用的にも高くつくと思われている方が多いですが、実際のところそうでもありません。

平屋住宅について、理解を深めていただき、より視野の広い新築計画を立ててみましょう。

平屋住宅のおすすめ間取り、メリットとデメリット目次
  1. 平屋住宅のおすすめ間取りと費用相場
    1. 2LDK
    2. 3LDK
  2. 平屋住宅のメリット
    1. 階段がないため移動がしやすい
    2. 家族のコミュニケーションが取りやすい
    3. メンテナンスがしやすい
    4. 地震や火災が起きた際に避難がしやすい
    5. 風通しがいい
    6. 配管や木材が少なくすむ
    7. リフォームしやすい
  3. 平屋住宅のデメリット
    1. 広い土地が必要なためコストが高い
    2. ハウスメーカーの規格から外れる
    3. 防犯面の心配がある
    4. 周りに2階建てがあると日当たりが悪くなる

平屋住宅のおすすめ間取りと費用相場

平屋住宅のおすすめの間取りと、主にその費用相場についてご紹介していきます。

まずは、予算やご要望と照らし併せて検討してみましょう。

2LDK

概要

平屋建ての中でも、2LDKの間取りは価格が想像以上に安く済みます。

間取りが2LDKですので、2部屋でリビングダイニングキッチンのある部屋です。

夫婦二人で過ごすのに適した間取りとなります。

費用相場

建物自体は、1,000万円前後で建てることができるので、あとはプラスで土地代となります。

3LDK

概要

上記より1部屋増やすことで、子供のいる家庭や産む予定の方々は、3LDKにしておくことで、将来的に子供が大きくなった時の一人部屋を設けることができます。

少しでも敷地に余裕があると部屋数を多くしたくなるものですが、部屋数は少ないメリットもあるものです。廊下や壁といった居住スペースを可能な限り減らすことができることがおすすめです。

費用相場

ローコスト住宅メーカーで、1,000万円程度~となります。

平屋住宅のメリット

2階建て住宅ではなく、あえて平屋住宅を建てる方もいるほど、平屋住宅にもメリットが多くあります。

一つ一つ解説をしていきますので、平屋住宅に今まで興味がなかったかたでも一度目を通しておくと参考になるかと思います。

移動がしやすい

家で家事する人にとって移動しやすいということはとても魅力的です。

洗濯をして、洗濯物を干して、乾いたら取り込んで各部屋に持って行き、戻って料理をして、といった形で様々な部屋を回る必要があります。

そんなとき、2階建ての家となると、階段の上り下りが当然発生します。一方で平屋の場合、すべて同じ階にあるので、移動はとても楽です。また、階段がないことで、もし引っ越しをするとなったときにも、持ち運びが楽になります。

階段が必要ない分、2階建てに比べて無駄なくスペースを活用することもできます。

家族のコミュニケーションが取りやすい

2階建て以上の家となると、どうしてもフロアが分断されるため、顔を合わせる機会が自然と減ってしまうものです。

平屋だと、家族全員が同じフロアにいることになるので、必然的に顔を合わす機会が増えて会話も多くなります。トイレやお風呂に行く際にも顔を合わすようになります。

接触回数が多くなる分、家族のコミュニケーションが取りやすい環境といえるでしょう。

メンテナンスがしやすい

2階以上の家では、壁などの構造内にある配管などでトラブルが起きた場合、修理などが容易ではありません。ですが平屋住宅であれば、足場の設置もほぼ必要がなく、メンテナンス費用がかなり抑えれらます。

2階建て30坪では、足場費用が約20~30万円、これが数年に1度来ると思うと非常に大きな金額差となります。

地震や火災が起きた際に避難がしやすい

平屋は、2階建てに比べて地上から天井までの距離も短く、シンプルな構造となるので構造的に強くなります。

そのため、地震の際にかかる揺れが少なくなりますし、比較的安全かつ迅速に避難することもできます。

風通しがいい

平屋の場合、2階部分がないため天井を高くすることができます。

リビングなどの広い間取りの部分に高い天井を採用すれば、圧迫感もなく開放的になりますし、梁を出しておくなどしてオシャレにすることができます。

さらに、高い位置に窓を1つ設けることで、風通りをよくすることもできます。暖かい空気は上昇していくので、風がない時でも空気を循環させることができます。

ただし、間取りの造りによっては風通しが悪くなる場合もあるので注意しましょう。

配管や木材が少なくすむ

家を建てる際に使用する木材は、長さが4mを超えた場合、その材料費がかなり高くなってしまいます。そのため2階建ての家を建てるより、平屋の方が材料費の面をみても安く仕上げることができます。

電気やトイレなどの配管を2階へ持っていく必要もないため、その点でも建築費を抑えることができます。ただ平屋住宅の場合、屋根や基礎の工事が大掛かりになるケースも多いので、建築費全体を見て検討しましょう。

どの部分でコストがかさんでいるのか、何を抑えればコストが抑えられるのかを把握しておくことはとても重要です。住宅会社と相談しながら不要な部分のコストを抑えていきましょう。

リフォームしやすい

バリアフリーなどにリフォームする予定がある場合にもおすすめです。一般的に平屋住宅の方がリフォームをしやすいため、将来的なコストカットにもつながります。

平屋住宅のデメリット

一方で、平屋住宅にももちろんデメリットがあります。生活をする上で、苦にならないものであるか、しっかりと考えて後悔しないようにしましょう。

広い土地が必要なためコストが高い

平屋で2階建てと同じ程度の広さを確保しようとすれば、確実に広い土地が必要となります。

広い土地を持っている方には無縁のデメリットとなりますが、これから土地を探す方には大きな問題です。

階段や廊下、トイレを省いたり、コンパクトな配管設計をすることで建築費用を抑え、その分を土地代に回すことが有効です。

家を建てる際に、必要な部分と不必要な部分を明確にすることが、平屋建築ではより求められます。

ハウスメーカーの規格から外れる

リフォームではなく新築の場合は、屋根などの基礎面積が増えることや、ハウスメーカーの規格から外れ個別相談となるため、それらにかかる材料費や工事代が高くなります。

2階建てに比べて平屋の建築費用は1~3割り増しになると言われています。

大幅にコストダウンさせるためには、屋根を片流れ屋根や切妻屋根にする、安価な屋根材を使用するなどがあげられます。

また、屋根が大きいということは、太陽光発電を設置する場合にはメリットとなりますので、表裏一体となります。

防犯面の心配がある

重要な問題として、通常2階に寝室を設けることが多いと思いますが、防犯性を考えずに設計された平屋住宅だと、夜などに窓を開けっぱなしで寝ることが不安になるかもしれません。

不審者が敷地に侵入しにくい環境にしたり、侵入しにくい窓を採用したり、外に開かれた窓計画ではなく、中庭内に開かれた窓計画にする必要があります。

周りに2階建てがあると日当たりが悪くなる

計画次第とはなりますが、平屋建ての家では、中央に設置される部屋はどうしても日が当たらず、暗くなってしまいがちです。

また、周りに2階建て以上の家があると、当然日当たりが悪くなります。

解決策としては、中庭を設けたり、天窓を設置することで、日当たりに関しては解決できるはずです。

ただし、中庭も天窓も一長一短あるので、計画時には検討する必要があります。

平屋は贅沢だな、と思っていた方も多いと思いますが、費用相場やメリットとデメリットの説明をした通り、2階建てと実はさほど変わりません。

自分の建てたい家、理想とする生活に準じて、平屋建てにするか2階建てにするか検討してみることをおすすめします。


目次一覧

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