注文住宅を建てる際には、ああしておけばよかった、こうしておけばよかったという後悔をすることが多々あります。
今回は、注文住宅づくりにおける様々な工夫を紹介して、検討の幅を広げていただきたいと思います。
注文住宅づくりでやってよかった工夫まとめ
注文住宅づくりには様々な工夫の可能性があります。まずはどのようなものがあるのか知ることが大事なので紹介していきます。
太陽光発電の設置
太陽光発電は屋根に太陽電池を取り付けて、太陽の光で電力を作り出すシステムです。
発電時に有害なガスを出さず、電力使用のピークである夏に発電が多くできるということから、省エネ住宅を実現できる手段として国でも推奨しているシステムです。
電気代を大幅に節約できるという点でも優れています。これは昼間は自家発電による電気を使うため電気代がかからないためです。そして余った電機は電力会社に売ることができます。
しかし、太陽光発電は設備が高額で、天候に左右されやすいなどの課題も多くあり、今後さらに改善が求められています。初期費用は高額ですが、長い目で見ると太陽光発電のほうが経済的な場合もあります。
また災害時や停電時に電力を得ることができることや、屋根に取り付けるパネルの影響で、夏涼しく冬暖かい断熱効果があることでも評価が高く、近年では省エネ住宅でも取り入れられています。
太陽光発電は地方自治体による補助金制度が設けられており、補助金制度による普及が期待されています。
間取りは導線を考える
共働き家庭では、夫婦それぞれ仕事があるので、仕事が終わってから家事をする必要があるので、とても大変です。
少しでも毎日の家事負担の軽減をするために、家事動線を工夫するとより快適に日々の生活を送ることができます。
いくら面倒でも、結婚していたり子供がいると、健康面から冷凍食品だけに頼ることもできないですし、家族が多い分洗濯物も多いため、洗濯機と物干し場を何往復もする必要があります。これは非常に大変です。
家事動線を整えることで少しでも家事の負担を減らし、日々の生活を楽にして、趣味やリラックスできる時間に費やすこともできるでしょう。
キッチンの動線
キッチンの動線を考える際に、まず理解をしておかなければならないことは、キッチンは基本的に狭い、ということです。限られたスペース中でいったりきたりせずに、スムーズに作業を行えるようにすることを意識します。
つまり、食材を冷蔵庫から取り出す、食器をシンクで洗う、調理台で野菜やお肉をカット、コンロや電子レンジで調理、最後に盛り付けという一連の流れをできるだけ早く、直線的に動けるように配置します。
洗濯の動線
洗濯は洗濯物を洗ったあと、物干しまで洗濯物を運んで干して、乾いたら取り込んでたたむという流れになります。水を含んで重たいものを物干しまで運ぶのはなかなか大変です。
さらにアイロンがけが必要なものもあり、家事の中でも重労働です。可能な限り負担を減らすためには、重い洗濯物を運ぶ距離が短くなるように、洗濯機から物干しスペースまでの距離を短く、まっすぐにする必要があります。
サンルームを洗濯機の横に配置すれば、洗濯物をすぐに干せますし、雨の日でも干したまま出かけられるので共働き世帯に特におすすめです。
ベランダに干す場合は、2階にサニタリールームがあると、洗濯物を持ちながら階段を上がるという重労働から解放されます。また、ウッドデッキやテラスを設置する場合、物干し場として使うこともできます。その場合、洗濯室とウッドデッキまでの距離が短くなるように間取りを設計します。
自分で買えるものは買って揃える
照明、TVアンテナ、エコキュートなど、自分で買えるものは買って揃えることもよいでしょう。住宅会社によっては指定されている場合もあるので、担当者に聞いてから購入しましょう。
外で使えるコンセントを設置
屋外コンセントの設置には、下記のような用途があります。
- 外壁の高圧洗浄機用
- 屋外用掃除機用
- バーベキュー用
- 電動スクーター用
室内以外にも高圧洗浄機や電動スクーター充電など屋外でも何かと電気を使います。
せっかく注文住宅を建てるので、そのような場合にもしっかり対応できるように設計したいと思います。
掘って出た土を庭にまく
新築の際に出る残土を基礎工の際にでる残土を処分すると処分代がかかるので、土地全体に均等にまくことで残土をなくします。そうすることで、残土処理費用がかからなくなります。
ウッドデッキに屋根を付ける
ウッドデッキに屋根を付けることもおすすめです。
日差し除け効果
ウッドデッキに屋根を付けることで、夏の暑い日差しをカットすることができます。
雨除け効果
屋根があるので、急な雨でも洗濯物が濡れず、外に遊びにいけない子供の遊び場にも利用できるようになります。天候が悪い日でもバーベキューができたり、外の空気を吸いたいという場合にも利用できます。
ウッドデッキの耐久性が高まる
雨水がウッドデッキに直接当たらなくなるため、木材の腐食や変色などの老朽化を遅らせることができます。長持ちさせるためにもウッドデッキの屋根は有効です。
冷房費が節約できる
ウッドデッキに屋根を付けたことによる日差しよけ効果で、室内への日差しが減り、エアコンなどの冷房費を節約できます。
センサーライトの設置
センサーライトを設置する際には、配置を考える必要があります。新しい家でどのような生活をするか考えましょう。
扉を引き戸にする
扉を引き戸にすることで、開き戸のように可動域を必要としませんので、スペースを効率よく使えます。
可動域を確保をしなくてよい分、家具の配置の幅も広がるし、掃除もしやすいです。また、引き戸はドアと違って風が通っても勝手に閉まることはありません。
シューズクロークを広めに作る
シューズクロークを広めに作ることで、コートやカバンかけに使えるスペースが広くとれます。
また、濡れたレインコートなども部屋に持ち込むことなくかけておくことができます。
玄関ドアをキーレスにすると便利
玄関ドアをキーレスにすると、お買い物袋で手が埋まってしまっている場合でもカギをカバンから取り出すことなく玄関のカギの開閉を行うことができ、便利です。
毎日行うことなので、1回1回はちょっとした手間ですが、塵も積もれば山となる、の言葉通り長い目で見ればかなり負担が軽減されます。
室内専用の物干し竿の設置
室内専用の物干し竿が家にあると、雨の日でも洗濯物を干すことができます。
おすすめは、「ホシ姫サマ」という商品になりますので、一度調べてみてはいかがでしょうか。
床暖房はあったほうがいい
床暖房は、足元から暖めてくれるため、冷え性の方にもおすすめです。床に触れることで直に熱が伝わってくるため、足元の冷えが解消されます。
また、エアコンに比べて、空気や肌が乾燥しにくいこともメリットです。
洗面所にはタオル置き場を設置する
洗面所にタオル置き場を設置することで、わざわざ部屋にタオルを取りに行く手間が省けます。
なにかとタオルを使うことが多いのが洗面所やお風呂場になりますので、おすすめです。
新築する際には、後悔はつきませんが、なるべく少なくなるようにしっかりと考えておきましょう。