Airbnb(エアビーアンドビー)というサービスをご存知でしょうか?最近何かと注目されているサービスですが、具体的にどんなことができて、どんな利点やリスクが隠れているのか気になりますよね。
今回はAirbnbの概要と利用者のメリット・デメリットについてまとめてみました。
Airbnb(エアビーアンドビー)ってどんなサービス?
Airbnbというのは宿を探すことができるサイトの名称です。宿と言っても、ホテルや旅館ではなく、宿として提供する個人の家、つまり一言でいってしまえば「民泊」を探せるサイトです。
簡単に説明するなら、賃貸のアパートやマンションを探すときに、SUUMO(スーモ)やアットホームのサイトで物件を探したりしますよね?その民泊バージョンがこのAirbnbというサイトです。
2008年にアメリカで開始された歴史があり、2015年現在では世界各国192カ国で利用されています。つまり日本人向けというよりも、海外旅行として日本へやってくる外国人向けのサービスという印象が強いサイトです。
東京オリンピックも決まり今日本へ観光にやってくる外国人は右肩上がりで増加してます。そのため外国人観光客が宿泊するホテルや旅館が不足しているという現象が日本各地で起こっています。そんな状況も追い風になり、このAirbnbという民泊サイトが日本でも爆発的に普及してます。
このAirbnbサイトが日本で注目を集めるようになったのは、今年2015年に入ってからのことですが、実は2013年4月には日本版の公式サイトがオープンしていました。それから約2年半が経ち、2015年9月現在では日本国内で登録されている物件数が2万件を超え、そのうちの約70%が賃貸アパートやマンションで、一軒家が約30%となっています。
管理人も実際にこのAirbnbというサイトを使ってみたのですが、賃貸アパートやマンションを探す感覚で誰でも簡単に物件を探すことが出来ました。しかも東京や大阪などの大都市部だけではなく、東北地方や九州地方などの地方部でも多くの物件を探すことが可能です。もちろん外国人に限らず、日本人がこのサービスを利用することも可能なので、国内旅行の際に宿泊費を大幅に抑えることも可能になります。
Airbnbで部屋を借りるメリット
Airbnbでは、お部屋を貸す側のことをホスト、借りる側の人のことをゲストという名称で呼びます。ここでは利用者(ゲスト)側の観点から、メリットとなる部分を解説していきます。
格安で宿泊できる
Airbnbを利用する最大のメリットは、なんと言っても宿泊費を安く抑えることができる点でしょう。
物件により価格はまちまちですが、一般的はホテルや旅館に宿泊するよりもかなり安価に設定されています。また大人数での宿泊ではさらにお得なることも多いようです。例えばホテルが1泊8,000円としましょう。
すると4人で宿泊すると単純に8,000円×4人の32,000円となります。しかしAirbnbでは、一軒家などをまるごと貸し出ししている物件も多く、宿泊費を大幅に節約することができます。
自分のニーズに合う物件を探すことができる
地域や価格だけでなく、色んなニーズで物件を探すことができます。例えばペット可能の物件なども一発で検索できるので、ワンちゃんと一緒に泊まる宿を探すのも簡単です。
地元民との交流が手軽にできる
ホスト(宿主)と気軽に交流することもできるので、地元民しか知らないような穴場スポットの情報も聞くことができるし、親切なホストなら車で観光案内をしてくれるかもしれません。
当日でも宿泊先が見つけられる
いま日本は観光ブームで、東京や大阪などの大都市は、当日泊まれるホテルを探すのはかなり大変です。しかし、このAirbnbを利用すれば、高い確率で当日宿泊できる宿を探すことができます。
Airbnbで部屋を借りるデメリット
次は利用者(ゲスト)側の、デメリッを解説していきます。
物件による当りハズレが大きい
ハッキリいいますが、物件による当りハズレは大きいです。同じくらいの料金設定で、築50年を過ぎているようなボロアパートもあれば、新築のマンションという場合もあります。
ホスト(家主)と言葉の壁がある
もし外国でこのAirbnbを利用する場合、どうしてもホスト(宿主)との言葉の壁を感じてしまうことでしょう。語学力に自信があれば、あまり気にするデメリットではありません。
ホテルや旅館のような対応は期待できない
ホテルや旅館のようなサービスを期待するのはNGです。例えば備え付けのバスタオルがなかったりしても、ホテルや旅館ならすぐに従業員が部屋まで持ってきてくれますが、Airbnbではホストが同物件にいないこともあるので、これくらいのことは自分で対応しなければなりません。
防犯的な問題がある
当然のことですが、泊まる宿主はまったくの他人です。その人が「安心で安全な人」という保証はどこにもありません。
言語の問題で予約するのも大変
海外でAirbnbを利用しようと考えているのであれば、当然現地の言葉で予約を入れなければいけません。日本語で連絡をしても、ホスト側は理解できません。ネットがあれば翻訳ソフトなどを使って解決できますが、最低限の会話ができる程度の語学力は必要でしょう。
Airbnbを上手に利用するための注意点
Airbnbを快適に利用するためには、ホスト(宿主)とゲスト(利用者)のモラルの問題が大きいです。日本人同士であれば国民性もあり、そう大きな問題はないかもしれません。
しかし、相手が外国人の場合、お国柄による性格や生活習慣の違いが必ず発生します。また、日本人同士であっても個人の性格による違いは絶対に感じるはずです。
例えば掃除などが良い例です。ホスト側は綺麗に清掃しているつもりでも、ゲスト側が潔癖な人であれば、十分な清掃と感じてくれないこともあるでしょう。
極端な例ですが、田舎で古い家に住んでいる人は、家の中にクモやゴキブリが出ても日常だと思うかもしれませんが、ゲストにすれば「ゴキブリが出るなんて聞いてないよ!」と思うかもしれませんよね。
このような問題が、民泊では必ず起こります。ですので、不快な思いを最小限に抑えるための努力を、ホスト側もゲスト側もしなければならないのです。
トラブルなどを未然に防ぐ方法として有効なのが、過去の利用者のレビューです。
レビューが全然ついてないようなホストは、新しく登録したばかりの可能性がありますし、レビューが多く残っているベテランのホストであれば、そのホストの情報をレビューからある程度は知ることができるはずです。
何匹もゴキブリが出たと憤慨していた家も、よく読んでみたら、過去に利用した人がゴキブリが出ることをレビューに書いている可能性が高いはずです。ホストを決定する前に、じっくりと過去のレビューに目を通すことを強くお薦めします。
参考:Airbnb