夢のマイホーム建築、となると色々な要望や希望が脳裏をめぐり、「あれもこれもほしい」となり、費用がかさむ一方となることが多いです。ただし、一般的な家庭では家を建てるのに必ず予算があります。
自己資金や住宅ローンでどれだけの借り入れを行うことができるか、両親から援助を得ることができるか、など予算は限られていますので、予算と費用のバランスを取らなければなりません。
なるべく多くの要望を叶えつつ、抑えるところは抑えることで全体として満足のいく家を建てるためにはどうすればよいのか、そんな悩みを抱えている方々は、是非こちらの記事をご一読いただければと思います。
コストダウンで重要な相見積もりとは
コストダウンの方法の一つとして、複数の不動産会社で建築を検討し、各社に見積もりを出してもらうことで価格を比較することができます。
相見積もりを行うには、専門家である設計事務所に図面と清算書を作ってもらうため、その費用は発生しますが、それ以上に工事費用が安くなれば、コストダウンが図れます。
不動産会社の見積もりの中には、図面作成代や見積もり作業代などの、費用が隠されているため、その費用を抑えることができます。
それでは、ここからは相見積もりについて、詳しくご説明していきます。
新築づくりでは相見積もりが重要
先ほども記載しました通り、新築のコストダウンをするために、相見積もりはとても重要となります。
交渉を行うか否か、というだけで支払うお金が何万円と変わってきますので、常識の範囲内で行うことは必要なことだと思います。
ただし、過度に交渉をすることで、マイナスとなってしまうこともありますので、下記にメリット・デメリットを記載しますので、ご覧いただければと思います。
相見積もりのメリット
サービスの比較ができる
住宅会社が提供しているサービスを比較できます。注文住宅は、依頼する会社、ハウスメーカーや工務店によって特色やコンセプトが異なります。
そのため、外観や構造・工法・価格帯などハウスメーカーや工務店ごとに注文住宅の特徴は異なります。あなたのイメージに合った施工会社を選ぶことができる可能性が高くなります。
価格を比較できる
注文住宅には定価がないため、見積もりによって適正価格やそうあを判断する必要があります。
相見積もりを行うことで、各施工会社の価格がわかりますので、高いところもあれば安いところもあります。理想の価格や予算に近い価格で注文住宅を建てることができるかもしれません。
条件の良いところを選べる
相見積もりをして比較することで、条件にマッチした業者を選ぶことができます。
上記2点の通り、サービスや価格を比較することができるため、自分の希望やライフスタイルにもっとも適している住宅会社を選ぶことができます。
相見積もりのデメリット
工事の質が低下する恐れがある
値段ばかりを重視すると、工事の質が下がってしまう可能性があります。
費用が安くなれば、その分人件費や材料費などが少なくなるため、安易に値段だけを見て決めるのはやめておいたほうが良いでしょう。
相見積もりのコツ
内訳書が適正価格かどうか確認する
見積書がでてきたら、内訳書を比較しましょう。見積書や内訳書の書き方や項目は会社によってことなりますが、それぞれをしっかりと比較することが大事です。
見積書や内訳書の価格を鵜呑みにせず、それぞれの金額の理由を確認しましょう。
仮に、一部の工程において同じ工事を行うにも関わらず、費用が会社によって違った場合、なぜ異なるのか確認をしてみましょう。
見積もりの内容が適正で、安さの理由が明確に説明されれば、そのハウスメーカーの信頼度も上がります。
見積り内容を調整していく
ハウスメーカーが決まったら、必要であれば見積もり内容の調整を行いましょう。
見積もり内容の調整とは、ハウスメーカーの営業マンから提示されたプランにオプションを追加したり、不要なオプションを削減することで、予算と費用のバランスを取っていく作業となります。
人目につかない場所の材料を安価なものに変更することで、費用を抑えることもできます。
ただし、ここで注意していただきたいのが、費用が安くなるからといって、必要な部分を削ってしまうことです。きちんと基準を持って見積もりの調整を行っていきましょう。
会社の対応をチェック
相見積もりをとることで、見積もり担当者の人柄を確認することもできます。一般的には、打ち合わせから工事が完了するまで、その担当者と二人三脚で進めていくことになります。
お客様にしっかりと向き合ってくれる人でなければなりませんので、相見積もりを提示して交渉をする中で、その人の人柄も垣間見えてくるのではないでしょうか。
相見積もりの注意点
同じ条件で比較をする。
注文住宅の相見積もりをする際には、できるだけ同じ条件で比較をしましょう。当たり前のことではありますが、条件が異なると値段も変わってきますので、比較することが難しいです。
同じ坪数であっても、間取りが3LDKと4LDKと異なっている見積もりを比較しても
価格が違うのは当然ですので、注意しましょう。
金額だけで判断しないこと
相見積もりを行う際に、金額だけで判断するのは控えたほうがよいでしょう。
価格だけで決めてしまうと、先ほどデメリットで述べた工事の質の低下の恐れもありますし、施工会社のお得なサービスやプランなどに目を向けることもできなくなってしまいます。
相見積もりの上手な断り方
相見積もりを取るために、複数のハウスメーカーとつながりができます。いざハウスメーカーを決めた、となった際に不安ことが、「どうやって断ろうか」というところかと思います。
「金額が合わない」とだけいうと、安くしますのでと言われてしまいます。
そこで、おすすめの断り方が「他社さんで既に契約をしてしまいました。金額とイメージしていたコンセプトも一致したので決めてしまいました。」と既に契約をした、ということを伝えましょう。
そうしてしまえば、営業マンも諦めがつきますし、その方も上司に報告をしやすいかと思います。
相見積もりを取るのは、あくまでも費用と予算の調整を行うためのものである、ということを念頭において、過度な値切りとならないように気を付けましょう。
結果的に、ハウスメーカーとの関係を悪くしたり、必要なところを削ってしまうことも懸念されますので、判断する軸を持って行うことが非常に大事です。値切ることを目的とせず、理想の家を建てることを目的として相見積もりを上手に行いましょう。
また、凝れば凝るほど時間や労力も使いますので、ご自身の肉体的・精神的な負荷にもなりますので、あまり気負いしない程度に抑えておくことがよいかもしれません。