戸建て専用の宅配ボックスが品薄状態に

戸建て専用の宅配ボックスが品薄状態に

連日、ニュースで取り上げられているのでご存知の方も多いかと思いますが、宅配業界に改革が起こっています。宅配業者最大手のヤマトホールディングス(ヤマト運輸)は個人向けの小口宅配運賃を最大180円ほど値上げすると発表しました。

理由はネット通販利用者の増加に伴い、とてもこれまでの営業体制では運用不可能に陥っていることです。そのシワ寄せをモロに受けているのが宅配業界で働く宅配ドライバーの人たちでしょう。とくに配達しても不在のことが多く、夜遅くまで再配達に追われているそうです。

そこでヤマトホールディングスは再配達の時間も変更すると発表。これまで当日再配達の受付時間は20時だったのですが、4月24日より1時間早い19時までに変更となりました。

業務内容変更により宅配ボックスの需要が急増

そして、このヤマト運輸の業務内容の変更に伴い、高い注目を集めるようになったのが宅配ボックスです。

これまで高級マンションでしかあまりお目に掛かることがなかった宅配ボックスですが、ヤマト運輸の問題が連日ニュースで取り上げられるようになると、いっきに注文が殺到し、これまでの平均5倍~10倍の勢いで商品が売り切れになっているそうです。

これには各大手ハウスメーカーもダマっていません。これまで戸建て住宅の宅配ボックス(ビルトイン型)というのはほとんどお目に掛かることがなかったのですが、各メーカーとも戸建て専用の宅配ボックスの開発・販売に動きはじめ、連日各メーカーから新商品の発表がされている状態です。

色々ある宅配ボックスの種類

これまでの戸建て用宅配ボックスというのは、門扉に設置されている型が一般的だったのですが、最近の売れ筋は建物一体型のタイプのようです。ちなみにこれまで戸建て住宅専用で、建物一体型の宅配ボックスはどのメーカーもほとんど扱っておらず、軒並み新商品の開発で販売されるようになりました。

従来タイプの門扉埋め込み型宅配ボックス


(写真:パナソニックHP

建物埋め込み型宅配ボックス


(写真:パナソニックHP

そこで、これら宅配ボックスがどれくらいの費用で設置できるのかを調べてみました。

ちなみにこれらの戸建て埋め込み型タイプは、既存の住宅にも後付けで設置することができるらしく、価格は上の写真にあるパナソニック社の製品で175,000円(税抜・工事費別途)となっています。

ちなみに同型の戸建て壁埋め込みタイプの宅配ボックスを調べてみましたが、(株)桧家ホールディングスの最新型「留守番ポスト(ビルトインタイプ)」が税抜価格188,000円となっていました。


(写真:株式会社桧家ホールディングス

お手軽な宅配ボックスもある

ただし宅配ボックスといっても高額なものばかりじゃありません。先日テレビ番組で特集されていた業者のHPを覗いてみると、さまざまなタイプの宅配ボックスを取り扱っているようで、下の写真のように手軽なものも多数見受けられました。


(写真:生活環境HP

価格も良心的でしたので、手軽に宅配ボックスを設置したいという人にはおすすめだと思います。

仮定用宅配ボックス 受けとり上手


7,700円(税込)
(出典:Opunus

スタンドポストタイプ


23,680円(税込)
(出典:生活環境HP

安価な置くだけタイプやポストタイプだと宅配ボックスごと盗まれてしまう恐れはありますが、簡易的な宅配ボックスとしてはお手頃価格だと思います。

ですがやはり安全面を考慮すれば、建物や門扉に埋め込み型のビルトインタイプの宅配ボックスの方が安心度は高いと思います。

宅配ボックス設置に補助金が検討される!?

宅配ボックスの設置に補助金が出るという噂がありますが、実はこの話、本当なんです。ただし、今のところ補助金の対象となっているのは戸建て住宅ではなく、公共の施設という内容のようです。

ただこれだけ世間の注目を集めている問題ですから、近い将来戸建て住宅への補助金も検討されるときが来るかもしれません。

※掲載している商品の値段は執筆時のものです。詳細は公式サイトをご確認下さい。
(執筆:2017年5月1日)


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