
いざ入居して、もっと日当たりが良いと思っていた、こんな隣の声が聞こえるなんて思わなかった、洗濯機が入らず買いなおしたと!いうようにならない為にも、しっかりと内見時にチェックをしておきましょう
賃貸物件の内見は、一番の勝負ポイントです。間取り図や写真だけでは確認できない隅々までしっかりチェックしておきましょう。
おおまかなチェックポイント
まずは全体的なチェックポイントをおおまかに挙げておきます。
- 部屋の広さ
- 日当たり具合
- 建具の不具合
- 部屋の汚れや損傷箇所
- 設備器具の不具合
部屋の広さはイメージしていた通りだったか?
部屋全体の広さを見ましょう。リビングや寝室だけでなく、お風呂、トイレ、脱衣所、玄関部分など、全体的にチェックして理想通りの広さが確保されているか?不満がある場所などを間取り図に点数として付けておくと後で他の物件と比較しやすくなります。
日当たり具合は十分であったか?
これは内見する時間帯にもよって変わってきますので、それらを踏まえた上で日当たり具合をチェックしておかなければなりません。午前中であれば洗濯物を干す場所に十分な日光が差しているか?夕方であれば西日が部屋内に差し込んでないか?などをチェックしておきましょう。
建具の不具合
部屋の中にある全てのドア・窓・扉を開閉するつもりでいてください。少しでも開閉が悪いドアや窓があれば入居するまでに修繕してもらえるのかを聞いてください。修繕してくれると約束してもらった場合は間取り図などではなく、出来ればその担当者の名刺の裏に書き沿えておきましょう。
部屋の汚れや損傷箇所
こちらも建具と同じで部屋中の汚れや損傷箇所をチェックしてください。
- 壁紙に汚れや剥がれている部分がある
- 窓にヒビ割が入っている部分がある
- 床に傷が入っている
細かくチェックし、これもさっきと同様に入居までに修繕してもえるか必ず確認しておきましょう。もし修繕が出来ないと言われた場合は、すぐにその部分の写真を撮影しておくようにしてください。退去時の原状回復などで揉めるリスクを回避する役に立ちます。
設備器具の不具合
主にキッチン廻りやお風呂場などの水廻りの設備のことです。このような設備品は基本的に故障しても家主負担で修理や交換をしてもらえます。トイレの水の出はどうか?お湯を出すとき給湯器から変な音はしないか?照明類はきちんとつくか?など細かくチェックしておきましょう。それと合わせてブレーカーのチェックもしておいてください。アンペアの容量が少ない場合だと最新型の電気製品などが使えない場合もあるので、十分なアンペアへ交換しておいてもらうことも交渉できます。
細かなチェックポイントまとめ
おおまかなチェック箇所は上記で述べておきましたので、ここからはより具体的なチェック箇所を挙げていきたいと思います。
エアコンの有無
エアコンの設置の有無は当然ですが、エアコンがない部屋にエアコン用の穴があるかどうかをチェックしてください。もし寝室にエアコンがなく、エアコン用の穴もなければエアコンを設置するには家主の許可が必要になり、エアコン穴を空けることを反対される恐れもあります。
そうなると勝手にエアコンを設置することはできません。暑い日に主寝室にエアコンがなかったりするのは大変苦痛ですからね。
収納の数と広さ
収納は数よりも利便性です。奥行きがどれくらいあるのか?必要な箇所に必要な数だけの収納があるのか?などをチェックしておきましょう。
洗濯機置き場
古い賃貸物件になるとドラム式の洗濯機の大きさに対応してないというケースが多々あります。こういう場合はドラム式洗濯機は設置できませんので要注意です。
TV用コンセントの位置
テレビのコンセント位置も重要です。自分が思っている配置とは真逆の位置にテレビ用コンセントがあれば延長コードを伸ばし見栄えが悪くなるし、テレビの写りにも影響することがあります。また地域によっては有線放送へ加入しなければテレビが映らないという場合もあります。
有線放送に加入するには、月々の費用を入居者が負担する物件も少なくないので、だれが費用の負担をするのか?など、しっかりと確認しておくようにしてください。
カギの種類
意外にチェックし忘れるのがカギの種類です。カギの種類は防犯上欠かせないので、最新型のディンプルキーが理想です。古いタイプのカギは空き巣被害のリスクが高まります。
天井の高さ
天井が高いと部屋が広く感じます。賃貸ではあまり重要視されていませんが、天井が高いと上下階の騒音を緩和する効果もありますので、なるべく天井が高い物件を選ぶのが理想です。
ベランダ・バルコニーの広さ
洗濯物を干すのに十分なスペースが確保できているか?また眺望などを確認するためにも是非ベランダには出て確認するようにしてください。ベランダの排水溝が詰まっている物件などもありますので、枯葉の確認などをしてみると良いでしょう。
天井のシミ
天井にシミがあるということは雨漏りの心配がある物件ということです。天井や窓際にシミがあると雨漏り、結露が起こっている可能性があります。
携帯の電波状況
最近はどこの物件でも携帯電波の入りは一定になってきましたが、建物の構造上電波の入りが悪い物件というのも存在しています。窓などを全て締め切った状態で十分な電波を確保できているか確認してください。もし部屋内だけ電波の状態が弱いようであれば、電波を増幅できる機器などを利用することで改善できる可能性があります。
窓際や水際のカビの臭い
これも天井のシミと同じように雨漏りなどを察知する目安になります。カビ臭い物件だったり、現にカビが発生している物件は避けるようにしましょう。
防音レベル
両隣、上下階の騒音に悩まされるのはストレスになります。また防音が悪いと自分は平気でも隣や上下階の住人からクレームを言われてしまう恐れもありますので、防音関係のチェックはしっかりとやっておきましょう。もし隣や上下階に空き部屋があれば、実際に話声や歩くときの足音などがどれくらい伝わるのか検証してみると良いでしょう。
インターフォンの性能
そして最後、今はインターフォンで来客を確認できるようになっていますが、これも年式などにより鮮明に写るものと、ほとんどぼやけて見えないものがあります。実際に使ってみて、どのような写り方をするのかチェックしてください。
物件内のチェックポイントはこれくらいです。一通りチェックするには最低でも30分くらいは時間を要するので、内見の際は時間に余裕をもって訪問するように計画を立てておくと良いでしょう。