連帯保証人になってくれる人がいないからと言って賃貸契約を諦める必要はありません。今の時代たとえ連帯保証人になってくれる親族や知人がいなくても賃貸契約をすることは可能です
いざ借りたい物件がみつかっても、連帯保証人になってくれる人が見つからず諦めてしまう人もいるでしょう。たしかに10年ほど前であれば賃貸物件を借りるときに連帯保証人を立てるのは必須条件でした。しかし今は時代も違います。昨今では住宅ローンでさえ連帯保証人が不要な時代です。賃貸契約でもそれは同じで、連帯保証人がおらずとも賃貸契約できる物件は多数あります。
連帯保証人とは
連帯保証人というのは、借主と同じ責任を保証人にも課せられる契約のことです。つまり借主が何らかの理由で家賃を滞納した場合には、当然連帯保証人が借主に代わり家賃の支払いをする義務が発生します。 そうなった場合、保証人は家主からの家賃督促を拒否することはできません。
ちなみに連帯保証人は通常1人を付ければいいのですが、保証人の収入や年齢などを考慮し、不動産会社や家主から保証人を2人要求される場合もあります。また未成年者が部屋を借りるときは、親が契約者となり、それとは別に保証人を立てる必要があります。
連帯保証人になってくれる人がいない場合
通常であれば、連帯保証人といえば親族や親しい友人などにお願いするのが一般的なのですが、家族構成や友人関係など、どうしても連帯保証人になってくれる人がいない場合もあります。しかし心配いりません。
保証会社というものがあります。保証会社とは借主が決められた保証料を支払うことで、もし借主が家賃を滞納してしまった場合など、代わりに保証会社が家主に家賃の保証をしてくれるというシステムになっています。
この保証会社は賃貸だけでなく、住宅ローンやカードローンなど、あらゆる面で目にするようになりました。住宅ローンのように高額な借入れとなれば、保証料も高額になるのですが、賃貸であれば保証料もせいぜい家賃の0.5~1ヶ月分程度です。
もし家賃8万円の部屋を借りるのであれば、保証会社へ支払う保証料は4万円~8万円ということになります。これは利用する保証会社などによって異なりますので、契約の前にしっかりと確認しておきましょう。
保証会社を利用した場合、家賃滞納の取立ては厳しくなる
このように一定の保証料を払うだけで、その会社があなたの身辺保証をしてくれるのですからありがたいシステムなのですが、これだけは覚えておいてください。
もし保証会社を利用していて家賃を滞納してしまった場合、すぐに保証会社があなたに代わり家賃の支払いを代行してくれます。これで不動産会社からの家賃督促は来なくなりますが、その代わりに家賃を立替え払いしてくれた保証会社から立替家賃分の督促を受けることになります。
ハッキリいって不動産会社や家主からの家賃催促よりも数倍厳しい督促を受けることになります。保証会社も立て替えた分の家賃を回収しなければ会社そのものが傾きますので、それはもう必至になって回収業務に入ります。
不動産会社や家主と違い、保証会社は回収業務のプロですから、すぐに裁判でも差し押さえでも起こします。ですので、ありがたいシステムである反面、本来であればあまり利用したくないシステムでもあります。
しかし家主側からすれば、保証会社を付けることが家賃回収をするのに一番楽な方法ですので、昨今では家賃保証会社への加入を賃貸契約の条件としている物件も少なくありません。