地方(田舎)から都会へ上京する際の注意点は?

地方(田舎)から都会へ上京する際の注意点は?

近隣への引っ越しではなく、遠方への引っ越しが決まった場合、生活が今までとガラリと変わってしまいます。交通機関や車の走り方、人柄や土地柄、気温や天候など、あらゆる面でわからないことだらけ。

住みなれない街で安心して生活していくためには、どのようのことに注意しなければならないのでしょうか。

遠距離で引っ越しする際の注意点

遠距離で引越しする時に大切なのは、その土地のことを良く知っておくことです。その土地にはその土地のルールがあります。その土地で生活している人にとっては、全く当たり前のルールだと感じていても、よそから来た人にとっては驚きの連続という事もしばしば。

特に田舎から都会へ上京する場合や、都会から田舎へ引っ越す場合などは、ルールの違いも顕著に表れます。都会に引っ越すのであれば、都会のことを。田舎に引っ越すのであれば、田舎のことを、まずは理解しましょう。

地方(田舎)から上京する際の注意点

田舎から都会へ引っ越すという場合、交通機関や人の多さなどに戸惑うことも多いでしょう。でも都会とはいえ同じ日本なので、コツさえ覚えておけば、早く慣れて暮らしやすくなります。

都会で生活するときに、特に注意したいことをいくつかご紹介します。

車よりも電車の移動がメイン

田舎では交通機関が発達していないので、車で移動する機会が多いかもしれませんが、都会では交通機関が発達しているうえに、道路も混雑して移動が大変なため、車を使う機会が少なくなります。

しかも駐車場は有料のところばかりなので、どこへ出かけるにも駐車場代を気にしながら過ごさなければなりません。一方で電車賃はさほど高くないので、電車で移動する人が圧倒的に多くなります。

そのため都会へ引っ越す時は、電車での移動を想定して便利な場所を選ぶことが大切です。勤務地や学校までの交通の便はもちろん、渋谷や原宿など、買い物へ出かけるための交通機関もチェックして、移動がしやすい場所でお部屋探しをしましょう。

ただし、都会の通勤ラッシュは想像を絶します。電車に乗る時は、相当混雑するということを覚悟しておきましょう。

物価が高い

田舎に比べると都会では物価も高くなります。例えば食料や生活用品、衣料品など、生活に必要な物が高くなってしまいます。今まで必要としていた生活費よりも、3割増しくらいになると覚悟しておきましょう。

また家賃や駐車場代も田舎より都会の方が高額です。同じ間取りや設備でも、家賃が数万円高いということも。お部屋探しの際に、家賃が高いという事を理解して探し始めなければ、物件選びにてこずってしまうかもしれません。

ただし、都会でも安い物件と高い物件の差は激しいです。家賃相場を調べて適正な価格の物件を見つけ出すようにしましょう。

近所付き合いが薄い

田舎では近隣住民同士の関りが強いかもしれませんが、都会では必ずしもそうとは限りません。もちろん、近隣で良い関係を築いている人もいますが、中には関わりたくないという人もたくさんいます。

特に単身者用のアパートなどでは、隣の人の名前すら知らないという事も良くあります。近隣とうまく付き合いたい場合には、相手の出方を見て、仲良くなれそうな場合のみ関わるようにしましょう。

無理に誰とでも関わろうとすると、迷惑がられたり、嫌がられたりしてしまい、近隣トラブルの原因にもなってしまうので、必ず適度な距離を保つように心がけましょう。

治安が悪い

都会では大きな繁華街がたくさんあり、治安が悪い地域もたくさんあります。田舎では特に気にする必要がなかったことでも、気を抜けば犯罪に巻き込まれてしまうという事も。

例えば自転車の窃盗やひったくり、痴漢や暴漢、空き巣や強盗など、都会での発生率が高い犯罪は特に注意が必要です。防犯対策は怠らないようにしましょう。

都会から地方へ田舎暮らしする際の注意点

都会から田舎に引っ越す場合でも、気をつけなければならないことがたくさんあります。都会の感覚で生活してしまうと、トラブルの原因となってしまうこともあるので注意しましょう。

では注意するべきポイントをご紹介していきます。

交通の便が悪い

都会と違って田舎では電車の路線が少なく、さらに本数もあまりありません。駅の近くに住んだから電車でどこへでも移動できると思ってしまうのはとても危険です。

思うように電車が通っていない場合もありますし、電車の乗り換えがうまくいかず、時間がかかってしまう事も。田舎ではあまり電車の移動ばかりを当てにするのではなく、車や自転車などをうまく併用していくことがおすすめです。

ただ車での移動で注意しなければならないのがガソリンです。都会のようにどこでもガソリンスタンドが建っているというわけではなく、次のガソリンスタンドまで何十キロと走らなければならないこともあります。油断しているとガス欠になってしまうので、ガソリンは早めに補充しておくことを習慣付けましょう。

近隣の関りが濃い

田舎では近隣での関りが濃く、自治体やコミュニティなども発達しています。都会では想像できないほど深くかかわってくる地域もあり、思わずプライバシーの侵害では?と感じてしまう場合も。

あまり過剰な干渉がある場合は、うまくお断りすることも必要かもしれませんが、ある程度関りを持たなければならないという事は、覚悟しておきましょう。

ただし、こういった関りは、何かあったときの支えにもなります。田舎では医療、福祉、教育などがすべて不自由なく揃っているわけではないので、近隣の人の助けが必要になるシーンがたくさんあります。もしもの時に助け合うという意識をもっていれば、近所付き合いの必要性も理解できるはずです。

虫の数が半端ない!

都会でも虫くらいはいるから大丈夫。なんて甘い考えで田舎へ引っ越してしまうと、相当痛い目に遭います。虫の数、種類が都会より数倍も多いので、おなじみの蚊やゴキブリ、ハエだけでなく、何かよくわからない虫も多数出現します。

しかも家の中にも大量に出現するので、虫が苦手な人には本当に大変です。せめて家の中では安心できるように、虫対策をしっかりとしておくことが大切です。

また、虫だけでなく蛇やトカゲ、カエルなどの爬虫類・両生類も沢山生息しています。家の中にアオダイショウが出たなんてことも日常茶飯事なので、その辺の覚悟も必要となります。

洗濯を外に干せないことも

田舎は排気ガスが少ないから、きれいな空気で洗濯物を乾かすことができる…。そんなイメージを持つ人は少なくありませんよね。確かに空気はきれいです。でも洗濯は意外にも干しづらいという特徴があります。

その理由は、まず天気が不安定になりやすいという点。山の方では晴れと雨が一瞬にして入れ替わります。朝晴れているからと洗濯を干して出かけてしまえば、返ってくるときは土砂降りで洗い直しなんてことも。天気予報はあまりあてにはできません。

次に、虫が多いというのも大きな理由です。洗濯物に虫が寄ってきてしまうので、取り込むときは虫をよく払わなくてはいけません。その手間が面倒だし、虫を払うのが嫌だという理由で部屋干しにする人もたくさんいます。

最後に、焼き畑や肥料の臭いがキツイという理由もあります。特に肥料の臭いは本当に臭いので、間違って布団を干してしまったなんてことになれば、一晩中うなされてしまいます。空気はきれいでも洗濯には向かないのが田舎の特徴です。

遠距離の引っ越し料金相場

遠距離の引っ越しは引越し業者にお願いするのが一般的ですが、実際に引越し業者に依頼するとどれくらいの金額がかかってしまうのでしょうか。

引っ越し代金の計算方法は、荷物の量や移動距離で決まります。距離が長いほど高くなってしまうので、遠距離の引っ越しはお金がかかるという事を理解しておきましょう。

東京→大阪

単身で7~12万円程度。

名古屋→東京

単身で6~10万円程度。

東京→北海道

単身で10~15万円程度。

長距離引越しのおよその料金相場をご紹介しました。ただしこれは選ぶ業者や配達時間、引越しの時期などで大きく変わってきます。

引っ越しシーズンとかぶってしまうと、一気に30万円近くなってしまうこともありますし、逆にオフシーズンで混載便などをうまく活用すれば、6万円台まで抑えることもできます。

遠距離引っ越しをする場合は、引っ越し費用を少しでも抑えられるように、色々な業者を比べてみましょう。

まとめ

田舎から都会へ、都会から田舎へ引っ越すという場合、それぞれ生活環境が大きく変わるという事を理解しておく必要があります。一番大切なのは自分の常識を押し付けないということ。その土地のルールやマナーを尊重することが大切です。

最初は不慣れで不便に感じるかもしれませんが、「住めば都」というように、慣れれば暮らしやすくなるものです。早く慣れるためにも、それぞれの土地の特徴を調べてから引っ越すようにしましょう。


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