札幌で一人暮らしが決まった場合、他の地域への引っ越しよりも注意してお部屋探しをしなければいけません。北海道は別世界。特に東北以南の地域に住んでいる人は、その厳しさが想像できません。
特に違うのが気候で、真冬の気温は常にマイナス。東京都の気温差は8度以上もあり、昼間でも深夜の東京より寒くなります。水道の凍結や道路の凍結、車の凍結など、思いもよらないトラブルも多く、生活していくためには色々な知識が必要となります。
札幌でお部屋探しをする場合は、こういった環境の厳しさも考慮して、地域や設備などを選ぶことが大切です。
札幌で住むのにおすすめの地域
札幌は北海道で最も栄えている地域で、住みたい街ランキング北海道版で堂々の第1位に輝いています。とはいえ、札幌市はとても広い街。東京23区のおよそ1.8倍もの面積があります。
これだけ広ければ、当然地域によって生活環境が全然違ってきます。札幌で適当に部屋探せばいいな…なんて簡単に考えていると、後で痛い目に合うかもしれません。
では札幌市内で一人暮らしに向いている地域はどこなのでしょうか。
住みやすい地域と家賃相場
札幌市内でお部屋を探す時、一つ絶対条件として覚えておきたいのが、地下鉄沿線に住むという事。北海道はとても広いのに、東京や大阪と比較すると交通機関が充実しているとは言えません。しかもJRや私鉄は積雪などで運行できないこともしばしば。
そして多くの人が車を保有して生活しているのですが、真冬になると車がつかえなくなってしまうことも。移動ができないことは通勤や通学において致命的です。
一方、地下鉄はというと、地下を走行しているために積雪の影響を受けにくく、運休になってしまうことが少ないというメリットがあります。なので地下鉄沿線に住むというのは、札幌では基本中の基本なのです。
地下鉄東西線 円山公園
札幌市中央区に位置する円山公園は、札幌の中でも人気の居住区。閑静な住宅街なので、夜は静かにぐっすりと眠ることができます。
さらに札幌市でも屈指の文教地区でもあるので、偏差値の高い学校が多く、子供の教育に熱心な家庭が多いという特徴も。そのため、かなり治安が良い事でも有名です。
札幌駅までは地下鉄を乗り換えなければならないというデメリットはありますが、札幌の中心に位置しているのでどこへ行くにも比較的便利です。
家賃相場はワンルームで3.4万円、1Kだと4万円近く、住宅街にしてはやや高め。人気エリアなので家賃が高いというのは当然と言えば当然ですが、住居費用は高くつきそうです。
地下鉄南北線 大通
札幌市の都心部と言えば、大通公園沿い。その大通公園の最寄り駅でもある大通駅は、男性の一人暮らしが多いエリアでもあります。
数多くお店やデパートが立ち並んでいるのでショッピングに困ることがありませんし、繁華街、歓楽街が多く、遊び場に困ることもありません。飲食店も多いので、一人暮らしで料理もしたくない男性にはピッタリ。快適な生活を送ることができます。
繁華街が近いので、治安が少し悪いのが難点ですが、凶悪事件が多発しているわけではないので、男性の一人暮らしであれば気にする必要はありません。
家賃相場はワンルーム5.2万円と札幌市内ではかなり高め。やはり利便性の高い都心部なだけあって、家賃は高くなってしまうようです。
地下鉄南北線 澄川
札幌市南区にある澄川は、札幌市内でも有数の治安が良い街。もともと南区は治安が良い事で知られていて、犯罪率が一番低い地域です。
都心から離れているとはいえ、すすきの、大通、札幌へも地下鉄で乗り換えなしで行けます。地下鉄以外でも路線バスがあり、都心への交通の便はかなり良好です。
近くにはインターナショナルスクールもあり、教育熱心な家庭が集う街。子供が多く繁華街や歓楽街からも遠いので、女性の一人暮らしでも安心して生活できそうです。
家賃相場はワンルーム2.6万円とかなり安め。1Kでも3.2万円、1DKでも3.6万円と、広い部屋に安く住めてしまうところも魅力的です。
札幌で一人暮らしする際の疑問
札幌市での生活は、本州の人間からすれば未知の世界です。何に気を付けて、何にこだわれば良いのか、全く分からない人も多いでしょう。
そこで札幌で一人暮らしする際に浮かんでくる疑問をいくつか解決していこうと思います。
北海道ならではの物件選びのポイントは?
前述した通り、北海道の生活環境は本州の生活環境と大きくかけ離れた部分があります。そのためお部屋選びの際にも、普通なら気にしなくても良い部分に気をつけなければなりません。
北海道だからこそ気を付けたい、お部屋選びのポイントを見ていきましょう。
プロパンガス物件は避ける
札幌市内は都市ガスの普及が進んでいるとはいえ、まだプロパンガスの物件もたくさんあります。
プロパンガスはガスの使用料が驚くほど高いことで知られていますが、北海道では冬場にガスの使用量が一気に上がってしまうため、気が付いたらとんでもない金額になっていた…なんてことも。
特に家賃の安い物件はプロパンガスである可能性が高いので、家賃だけでお部屋を決めてしまうのは絶対にNGです。逆に家賃が少し高くても都市ガスが通っている方が、トータル的には安くなります。
1階がガレージの物件は避ける
北海道には1階にガレージが付いている物件がたくさんあります。これは冬場に車への積雪を防ぐというメリットがあるので、一見便利なようにも見えますがおすすめはできません。
なぜなら1階がガレージになっていると、どうしてもお部屋が寒くなってしまうというデメリットがあるからです。北海道はとてつもなく寒いので、お部屋の温度を保つという事が最重要事項。
にもかかわらず、ガレージのせいで部屋が冷えやすいというのは、生活していくうえでかなりのマイナスポイントとも言えます。
鉄筋コンクリート造りを選ぶ
北海道の積雪は半端じゃありません。そのため木造住宅の場合は頻繁に雪かきをしなければならないことも。
賃貸物件の多くは鉄筋コンクリート造りですが、中には木造の場合も。木造の物件は選ばないようにしなければなりません。
ただし鉄筋コンクリートの物件は気密性が高く、湿気が高くなりがちというデメリットもあります。結露がひどく、場合によっては壁や天井にまで結露してしまうことも。住むにあたって結露対策を万全にしておく必要があります。
1階は選ばない
北海道の積雪量は半端ではありません。札幌でも平均積雪量は170㎝もあります。そんな中で、1階部分に住んでしまえば…。どうなるかは予想がつきますよね。ドアも窓も雪で埋まってしまうこともザラにあります。
通勤・通学があるのに、雪に埋まって部屋から出られないでは洒落にもなりません。お部屋探しの時は1階部分は避け、2階以上のお部屋を探すようにしましょう。
冬場(12月~3月)の光熱費はいくらかかる?
北海道では暖房器具ナシで冬を乗り切ることは絶対に不可能。11月中旬から3月下旬まで、暖房器具を毎日使うことが当たり前です。
そこで気になるのが暖房費ですよね。毎日使うとなると、それなりに高額になってしまうのは目に見えています。では実際に冬場にかかる暖房費はいくらくらいなのでしょうか。
石油ストーブの場合
北海道の暖房器具として最も多いのが石油ストーブです。灯油を入れるという手間はあるものの、低コストで部屋が素早く温まるため、根強い人気を誇っています。
ワンルームマンションで石油ストーブを使用した際、ひと冬の暖房費はおよそ4万円程度。1月に換算すると1万円弱という感じです。
ガスストーブの場合
すぐついて、すぐ温かいことで人気のガスストーブですが、北海道ではまだ主流の暖房器具ではありません。その理由は、まだプロパンガスの地域が多いから。
プロパンガスを使用してガスストーブを焚いてしまうと、ワンルームでも月々3万円など、驚くほど高額なガス代が発生してしまいます。
ちなみに都市ガスの場合は、月々1万5千円程度が平均となっています。
エアコンなどの電化製品
エアコン、電気ストーブ、コタツなど、電気を消費した暖房器具の場合は、電気代が月々2万円程度まで上がってしまいます。
しかも電化製品だけでは室温を上げることは難しく、他の暖房器具と組み合わせないと役に立ちません。
冬場の暖房費は、やはり北海道ではかなり高額になってしまうことがわかります。でも年間を通した光熱費は、実は東京とさほど変わりません。その理由は夏の光熱費が驚くほど安いからです。
実際に総務庁の家計調査(平成27年度 2人以上の家庭対象)では、東京23区の年間光熱費が28万83円なのに対し、札幌の光熱費は31万2818円と、その差は3万円程度。暖房費が高くても年間でみるとそれ程大差は付いていません。
車が無いと生活できない?
札幌市内では交通機関が発達しているとはいえ、東京のようにどこへ行くにも電車で行けるというわけではありません。駅も少ないので、自宅周辺や会社周辺に駅があるとも限らないのです。
そこで多くの北海道民は車を保有していることが多いです。札幌では車を持たずに生活をしている人もいますが、やはり無いよりはあった方が絶対に便利。札幌への一人暮らしが決まったら車を持つことも頭に入れておきましょう。
駐車場代の相場は?
車を持つにあたって、一番気になるのが駐車場代です。北海道の賃貸物件は駐車場が完備されている物件も多くありますが、当然家賃とは別料金。駐車場代は必ず必要となってしまいます。
しかも札幌は意外にも駐車場代が高いという特徴があります。特に都心部にもなると、2万円台の駐車場もたくさんあるほど。車を保有するためには駐車場代の相場も気にしておかなければなりません。
札幌市内の駐車場代は地域によってバラバラなので、先ほど紹介した「円山公園」「大通」「澄川」の3つの街の相場をご紹介します。
円山公園付近の駐車場代相場は8千円前後です。安い所では6千円程度のところもありますが、基本的に7千円以上はかかってしまうようです。
大通付近の駐車場代相場は、2万円前後です。安い所では1万5千円程度のところもありますが、駅に近ければ近いほど高くなっています。高い所では3万円近いところもあります。
澄川付近の駐車場代相場は、6千円前後です。やはり都心部から離れていることもあり、比較的安い所が多くなります。中には3千程度で借りられるところもあり、車を保有するには最適な地域です。
ベランダが無い北海道の人は洗濯物をどこに干すの?
北海道の賃貸物件の特徴と言えば、ベランダや大きな窓がないこと。実は北海道では部屋の気密性を高め、暖気を逃さず冷気を入れないため、大きな窓がない造りが多くなっています。
ではベランダのない住宅で、洗濯物はどのように干せばよいのでしょうか。これは北海道では常識なのですが、北海道では洗濯物は基本的に部屋干しです。ベランダの有無にかかわらず、年中部屋干しという人が多いのです。
北海道では冬の間は洗濯物を外に出してしまうと、乾くのではなく凍ってしまいます。また冬以外でも天気の移り変わりが激しいため、1日中家にいられる時以外は外に干すことはほとんどありません。
最近の賃貸物件には、浴室に洗濯物を干す竿が付いていたリ、部屋の中に洗濯ロープをかけるフックなどが付けられているので、部屋干しできるような工夫がなされています。
冬の間はエアコンをつけて部屋が乾燥していることが多いので、洗濯物を干すとちょうど良く湿度を保てます。春から秋までも湿度がさほど高くないので、ほとんど1日で乾くようです。
どうしても湿気が高くて乾かない場合は、浴室乾燥機やコインランドリーの乾燥機などを活用します。ちなみに布団は布団乾燥機にかけて干すことはほとんどありません。
初めて北海道に引っ越すと、この習慣に驚く人が多く慣れるまでは少し大変かもしれませんね。
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特に家賃相場の分からない遠方で部屋探しを予定している人は、参考になると思います。
相場をもとに部屋探しをすれば、気に入った物件の家賃が適正なのか判断できるので、損することはないと思います。