間取りは部屋数よりも平米数に注目しよう!

間取りは部屋数よりも平米数に注目しよう!
間取りの見かたを知ろう

間取りで真っ先に注目するのが2DKや3LDKなどの部屋数だと思います。しかし同じ3LDKでも狭い部屋もあれば、広々とした部屋もあります。それらの違いは平米数に隠されています。

今回は知っているようであまり知られていない部屋の広さについて解説していきたいと思いますので、お部屋探しの参考にして頂ければと思います。

間取りの見方

まず最初に間取りの見方ですが、1Rや2LDKなどの意味はご存知でしょうか?基本的に間取りを現す表記はこの「R」「K」「DK」「LDK」という4つしかありません。これら4つの表記に部屋数を表す数字が付帯しているだけだと思ってください。

R

一般的に1R(ワンルーム)として表記されます。これは1つの部屋の中にキッチンまで備わっている部屋を意味しています。

K

Kは「キッチン」という意味です。1Kや2Kという表記の部屋が多いと思います。この場合のKは一般的に4.5畳以下のキッチンスペースのときに使用されます。1Rと違い部屋とキッチンの仕切りがあるタイプの部屋です。

DK

ダイニングキッチンを意味しています。規定はありませんが一般的には6畳~8畳程度のキッチンスペースがある部屋のことで、食卓用のテーブルが置けるくらいのスペースがあります。

LDK

リビングダイニングキッチンという意味になります。DKのようにキッチンスペースが仕切られているのではなく、広いリビングスペースの部屋にダイニングキッチンが備わっているタイプだと思ってください。こちらも明確な規定はありませんが、一般的には8畳~10畳以上のリビングキッチンの場合を指しています。

※例外

稀にSLDKという表記の部屋を目にすることがあるかと思いますが、この場合のSというのは「サービスルーム」という意味です。例えば納戸や家事スペースなど、部屋とは数えないけど、それなりの作業スペースや収納スペースがある部屋のときに使用する表記です。

※ポイント

DKとLDKの違いには明確な規定はありません。と言いましたが、これは不動産会社によってある程度統一されていることが多く、A不動産であれば6畳~8畳をDK、8畳以上ならLDKと表記したり、B不動産であれば10畳以上をLDKと呼ぶようにしてたりしますので、その不動産会社の特徴を把握するようにしましょう。

間取りの表記だけでは見えて来ない部屋の広さ

このように間取りの表記をみれば、おおよその部屋の広さを把握することは可能です。しかし、これだけでは正確な部屋の広さはわかりません。例えば同じ2DKでも40㎡の部屋もあれば、50㎡の部屋もあるからです。

物件見学をしたとき、「あれ、同じ2DKなのに1軒目に見た部屋より随分狭く感じる」というのが、この平米数に関係しています。

平米数とは、1mの正方形のことをいいますので、畳1枚分と比較すると以下の図のようになります。

間取りは部屋数よりも平米数に注目しよう!

つまり5㎡が約3畳なので、40㎡の2DKと50㎡の2DKでは、同じ2DKの間取りなのに全体の広さは約6畳も違うという計算です。2DKの部屋で6畳も違えば相当狭く感じるのは当然です。しかし、2DKや3LDKというのは、あくまでも設備と部屋数での表記なので、このように実際の広さには大きな違いがある物件が出てくるのは当然のことです。

もう少し詳しく説明してみましょう。同じ2DKだとして、仮に部屋の広さも同じだったとしましょう。8畳のDK、それと別に6畳の洋室が2つあったとします。それでもA物件は40㎡、B物件は50㎡だとします。部屋数も同じ、部屋の広さも同じなのに10㎡の違いはどこにあるのでしょうか?

その違いはDKや居室以外の部分にあることがわかります。例えばお風呂や脱衣所が広い、トイレが広い、廊下の幅が広めに作られている。などのことが考えられますが、もしかするとベランダまで㎡数に入れているなんてことも考えられるので、やはり正確な部屋の広さは実際に自分の目で確認してみないと何とも言えないというのが実情です。

知っておくと便利なお部屋の数字

せっかく㎡数のことを理解できたのですから、もう少し突っ込んだ内容も話しておきますね。
これから書くことは不動産会社の担当者でも、新人さんとかだと知らないことなので、これを覚えておくと1発で部屋の広さの比較ができるようになります。

まずお部屋に必ずあるものを想像してください。

  • トイレ
  • お風呂
  • 脱衣所
  • 洗濯機置き場
  • システムキッチン

これらの箇所で実際の広さってどれくらい必要なのか知っていますか?

  • トイレ・・・0.75畳
  • お風呂・・・1.25畳
  • 脱衣所・・・1.5畳
  • 洗濯機置き場・・・.0.5畳
  • システムキッチン・・・0.75畳

あくまでも目安ですが、賃貸の場合だとこれくらいの広さの物件が多いと思います。これらを合計すると約4.75畳になります。ですので、4.5畳~5畳くらいだと考えておけばいいでしょう。

魔法の数字

部屋の広さが1発で解ってしまう魔法の数字を教えておきます。
「㎡数÷1.65=部屋の広さの畳」

つまり50㎡と書いてある賃貸物件であれば、50÷1.65=30.3畳くらいの広さだと思ってください。
同じように40㎡だと40÷1.65=24.24畳となります。さきほど5㎡=約3畳と言いましたので、40㎡と50㎡では、約6畳くらいの違いがあるという計算が実証されましたよね。

この数字を理解することができたのであれば、あとは実際に物件見学にいったとき、廊下、玄関、押入れの広さを確認すれば、だいたいの居住空間の広さが解るというわけです。

賃貸物件の一般的な廊下の幅は78cmほどです。それが3mあれば約1.5畳ほどとなり、押入れは正方形だと.05畳、長方形だと1畳くらいだと考えてください。

そして先ほどの40㎡=約24畳から、廊下や押入れの畳数を差し引けば、実際の居住空間の広さをおおよそ求めることができます。


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