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フリーレント物件は初期費用ゼロ（礼金、敷金、保証金）

更新日：2021年08月02日、[PR]

賃貸契約には礼金や敷金など様々な初期費用がかかるもの。せっかく安い賃貸物件を見つけても入居費用がかかるため、引っ越しをしたくてもできないという事もあります。

しかし実は、そのような理由で引っ越ししたくてもできない人のために「フリーレント物件」というものがあります。今回は「フリーレント物件とは一体何なのか」というところから、メリットやデメリットまで説明します。

このページの目次

フリーレント物件とは

フリーレント物件とは

まずは、フリーレント物件という言葉を聞いたことがないという人もいると思いますので、簡単に説明しておきます。

フリーレント物件とは、契約した時から一定の期間、家賃が免除される物件のことを指します。通常免除される期間は1ヶ月程度ですが、長いものでは3ヶ月などもあり、期間終了後は通常通りの家賃を支払うことになります。

通常の賃貸契約とは多少異なるスタイルであるため、様々なメリットやデメリットが生じます。次で詳しく見ていきましょう。

フリーレント物件のメリット

フリーレント物件は、最初の頃の家賃が無料になるだけではありません。状況によっては、他にも様々なメリットがあります。

お金がなくても引っ越しをしやすい

フリーレント物件は「敷金・礼金0」という物も少なくありません。家賃の何倍もかかる入居費用がちょっとした手数料のみになれば、入居の際の初期費用を支払えずに困っている人にとっては非常に大きなメリットになります。

家賃交渉の材料に使いやすい

さらにはこのフリーレントの期間を交渉材料として使う事もできます。例えば「フリーレントの期間を無くしてもいいから、家賃を少し安くしてほしい」と交渉を持ちかける事ができます。

成功率は決して高いとは言えませんが、フリーレントを出している物件は入居率が低いために、苦肉の策としてフリーレントにしている場合がほとんど。「たとえ家賃を少々下げても入居してくれるのであれば…」と考える大家も中にはいるので、交渉の材料として全く使えないわけではありません。

フリーレント物件のデメリット

メリットがあれば当然デメリットもあるものです。特にフリーレント物件はその仕組み自体が特殊であるだけに、このデメリットも知った上で利用しなければ逆に損をする可能性もあります。

退去の際に高い費用がかかることがある

フリーレント物件の魅力は何と言っても入居費用の安さです。礼金だけではなく敷金も0円という事も珍しくないので、入居費用の問題で引っ越しに困っていた人にとってはとても魅力的です。

しかし、敷金0ということは、退去の際に必要となった修繕費などは、その時に全て支払わなければいけないということ。引っ越しなどで費用がかかる時期に、予想以上に大きな金額の請求がくる場合もあります。「支払いきれずにトラブルになってしまった…」という話も珍しくはないので注意しましょう。

高い違約金が生じる場合がある

フリーレントは「無料にした期間があるのだから早期に引っ越されては困る」という考えから、多くの場合違約金が設定されています。そのほとんどは家賃1ヶ月分程度なのですが、それでも退去する際は敷金が0であったことによって生じた修繕費や、新しい場所に引っ越す際に必要になる引っ越し費用などもあるので、非常に痛い出費となります。

フリーレント選びの際に注意したいこと

フリーレントには上記のようにデメリットも存在します。しかし様々な理由で入居費用を支払いきれない人にとっては、フリーレントは間違いなく魅力的な仕組みです。ある程度のデメリットはあっても、それでもフリーレント物件を選びたいという人も少なくはないことでしょう。

そこで、どうしてもフリーレント物件に住みたいという人のために、物件選びの際に注意するべき事を確認しましょう。

管理費や共益費は必要

フリーレントは一定期間家賃が無料の物件です。しかし、無料なのはあくまでも家賃のみ。月々の管理費や共益費は必要になります。「最初はお金がかからないから大丈夫」と言ってギリギリの生活をしていると、いきなり共益費などを滞納しなければいけないなんて事にもなりかねないので注意しましょう。

家賃が割高ではないか確認

フリーレント物件は最初の月の家賃を無料にするわけですから、大家が若干損をする事になります。そこでその損した分の帳尻を合わせるために、その後の家賃を若干値上げしているケースもあります。

例えば「フリーレント無しで2年契約、月々30,000円」の賃貸と、「フリーレント1ヶ月分で2年契約、月々32,000円」の賃貸の場合を考えてみると…

前者の場合

30,000×24=720,000円

後者の場合

32,000×23=736,000円

となり、2年間のトータルで見るとフリーレント物件の方が若干費用が高めになりました。確かにフリーレント物件は初期費用の安さが魅力的ですが、契約期間のトータルで見た時に妥当な金額であるかどうかまで確認しておく様にしましょう。

フリーレント物件が向いている人

最後に、どのような人がフリーレント物件で特にメリットを感じることができるのか見ていきましょう。

新卒社会人

学生の頃は親に家賃を支払ってもらっていた人も多いかとは思いますが、社会人になると話は別。特に新卒の場合は貯金も少なく、それでいて新生活には様々な費用がかかります。しかし、1ヶ月働けば給料が入ってきて、家賃の支払いには問題ないという場合も多いので、初期費用がほとんどかからないフリーレント物件は新卒社会人でも利用しやすいでしょう。

上京して働きたい人

地方から給料水準が高い東京などに出てくる場合、最初にぶつかる壁が家賃の高さです。地方の水準の倍以上の家賃がかかる賃貸も珍しくはありません。初期費用も地方の水準から考えるとあまりにも高すぎます。

しかし新卒社会人のケースと同様、1ヶ月も働けば月々の家賃はどうにかなるという場合には、初期費用がほとんどかからないフリーレント物件が向いています。

フリーレント物件はメリットだけではなくデメリットもある賃貸物件です。何も考えずに利用してしまうと、痛い目を見てしまう可能性もあります。

しかし、状況によってはとても大きなメリットをもたらす物件である事も事実です。最後に挙げた「フリーレント物件が向いている人」の例は、あくまでも数々ある中の一部に過ぎません。他にも大きなメリットを受け取れるケースもあるはずなので、フリーレント物件が自分にメリットをもたらしてくれるかどうか、よく考えてみましょう。