住まいる博士＞引っ越し＞料金プラン、オプション＞ペットや熱帯魚の引っ越しにかかる業者のオプション料金はいくら？

ペットや熱帯魚の引っ越しにかかる業者のオプション料金

更新日：2021年08月02日、[PR]

引っ越し先まで自分の車で移動するなら、飼っているペットは一緒に連れて行くのが一番ですが、多種類の多頭飼いや熱帯魚などだと、どう運んで良いのか悩んでしまいますよね。管理の難しいペットは、輸送にも細心の注意を払わなければなりません。

引っ越し業者でペット輸送のオプションサービスがあれば、ペットの扱いに慣れたスタッフが安全に運んでくれるので安心です。気になる料金はどのくらいでしょうか。

このページの目次

引っ越し業者でペットや熱帯魚は運んでくれるの？
オプションの取り扱いのない場合は自分で探そう

引っ越し業者でペットや熱帯魚は運んでくれるの？

引っ越し業者のピアノ運送やエアコンの移設工事などのオプションサービスの中に、「ペット輸送」と記載があれば大丈夫です。ただし、都道府県に届け出ないと飼育が許されないような一般的でないペットだと、場合によっては断られることもあります。

引越標準運送約款ではどうなっている？

国土交通省が定める標準引越運送約款では「運送に当たって特殊な管理を要する動植物は、他の荷物と同時に運送することに適さないため、引越運送の引き受けを拒絶することがあります」という趣旨になっています。

つまり、家財を積んだトラックの空いたスペースにペットを載せることはできないが、他の車両で運ぶことはできます。

※参考：国土交通省「標準引越運送約款」

オプションサービスで輸送してくれる業者もある

小規模の引っ越し業者では、オプションとしてペット輸送を扱わないところが多いですが、大手や準大手ならペット輸送のオプションサービスを提供しているところが多いです。と言っても、自社の車両で自社スタッフが運ぶところは少なく、ほとんどが提携しているペット輸送の専門業者に任せています。

オプションとは言っても、ペット輸送専門業者への取次や紹介のみとしている業者もあるため、サービス内容も様々なので注意しましょう。

一般的でない動物や届け出の必要な輸入動物など、スタッフの対応が難しい動物は、輸送を断られることがあります。また、生後間もない赤ちゃんも預かってもらえないケースが多いでしょう。見積もりの際によく相談して、説明を聞いてみてください。不安に感じるようなら自分でペット輸送の専門業者を探してみると良いですよ。

どんな方法で輸送してくれるの？

ペット輸送の専用車両でスタッフが運転して運びます。長距離だと航空貨物便を併用することもあります。専用車両は、一般の自動車では運転席より後ろがフラットになっていてケージを何個か積めるようになっていたり、後部全体に大きめのケージを設置し自由に動き回れるようになっていたり、様々な造りになっています。

犬や猫、うさぎや小鳥などを運んでもらえます。輸送ルートのある業者なら、同じ方面別にトラックにまとめてケージを積み上げて移動します。前日から食事を抜き、乗せる前にトイレをすませるよう指示があれば従いましょう。

金魚や熱帯魚なら、ビニール袋に飼育水と魚と酸素を入れて、発泡スチロールなどで温度管理を行ない、水槽などの設備と一緒に運んでくれます。

引っ越し業者のペット輸送のオプション料金は？

移動距離と動物の種類や大きさにより異なります。東京から大阪までの目安の料金は、トラック併用便では30,000円からが多いようです。一台の車で最初から最後まで面倒を見てもらう直行便の場合は、その2倍以上かかり、60,000円以上はみた方が良いでしょう。

ただし、あくまでも目安で、犬や猫など動物の種類や大きさで細かく料金が設定されていることがあります。命あるペットの輸送に関しては、安さ重視で選ばない方が良いと思われます。簡易な方法でまとめて運べば当然料金も安くなります。

しかし、万一異変があっても気付いてもらえず、個別に対応してもらえるわけではありません。輸送やケアの方法、料金、補償面など納得のいくまでよく説明を聞いて業者を選定してください。

オプションの取り扱いのない場合は自分で探そう

気に入った引っ越し業者に引っ越しを頼みたいのに、ペット輸送のオプションがないからどうしよう、と悩むことはありません。引っ越し作業とペット輸送は切り離して、むしろ別々に頼んだ方が良いのではないかと思います。

ペット専門の輸送業者とは

オプションでペット輸送をサービスしている引っ越し業者でも、ペットの種類を限定しているところもありますので、引き受けてもらえない場合は、自分で輸送の専門業者を探さなければなりません。また、引っ越しのプランや作業内容は気に入っているのに、ペットの輸送に不安がある、などというときにも、無理してセットで依頼することもないでしょう。

物が壊れたら買い直すこともできますが、命あるペットはそんな簡単に割り切れるわけがありません。大切なペットを安心して任せられる専門業者を探して、引っ越し業者とは別に依頼すると良いでしょう。

タウンページやインターネットで検索すると、近所のペット輸送業者が見つかります。金魚や熱帯魚なら、数多くの種類の適温や飼育方法を熟知している観賞魚や熱帯魚専門の輸送業者がおすすめです。

事前に情報収集してみよう

ペットを長く飼い続けていても、いざペットを輸送してもらおうとなると、評判の良い業者は分からない人も多いのではないでしょうか。ペット専門輸送業者の中には、老舗や大手と呼ばれるようなところもあります。

家庭で飼育されるペットだけでなく、動物園で飼育されているような大型動物を輸送している業者もあります。業者の規模も設備も料金も様々あり、どこが良いとは一概には言えません。

ホームページで、何社か比較して見てみることをおすすめします。どんな車両を使ってどんな方法で運んでくれるのか、写真があればイメージしやすいと思います。また、幅広くペットと言っても取り扱いのないものもありますので、問い合わせる前に確認しておきましょう。

金魚と熱帯魚なら、魚のパッキング、水槽の解体、引っ越し先のセッティングまで、全てをやってくれる専門業者もあります。様々なプランがあり、自分でカスタマイズすることもできるので、相談してみると良いでしょう。

ペットの輸送方法、料金など

まとめて運べば、その分料金は安くなります。しかし、ペットにとってそれがストレスになることもあります。他の動物の気配を感じて威嚇したり怯えたりすることもあるかもしれません。

特に室内飼いでほとんど外の世界を知らない動物は、外の知らない音にも過剰に反応してしまい、強いストレスにならないか心配です。なるべくならストレスのかからない方法で運んであげられると良いですね。輸送方法には、大きく分けて以下の3通りがあります。

直行便

ペット輸送のスタッフが自宅まで引き取りに来てくれて、そのまま専用車に載せて引っ越し先まで運んでくれるものです。基本的に一件ごとに車両のチャーターになるため、他の混載便よりは料金も高くなります。しかし、多頭飼いや、他の種類のペットもいるなら、一匹あたりの料金は割安になるでしょう。

ペットタクシーもあり、ケージなしで自由に動けるタイプの車両もあります。ちなみに、東京から大阪までは60,000円前後です。ほとんどの場合、同時に運べるペットの頭数は、車載限度以内なら何匹でも料金が変わらずに同時に輸送できる業者が多いです。

ペットだけでも運んでくれますが、中には飼い主も二人まで料金内で同乗できる業者もあります。それなら自分の交通費も浮くし、大切なペットの様子も見ることができ一石二鳥なのではないでしょうか。

トラック便

業者の輸送ルートを使い、同方面にまとめて他の荷物と混載で運びます。自宅の玄関から最寄りの営業拠点までは専門のスタッフが専用車で運び、最寄りの拠点から引っ越し先の拠点までは、大型トラックに載せ替えドライバーが運びます。その後は、引っ越し先の玄関まで別のスタッフが専用車で届けてくれます。

トラックの貨物専用の荷室に載せるため、真冬や真夏などは外気の寒暖の影響を受けてしまい快適な環境とは言えません。しかし、車の移動に慣れていてストレスに強い子ならリーズナブルに輸送してもらえます。料金は、東京から大阪まで大型犬が30,000円から40,000円程度になります。

航空機併用便

島しょ部や長距離では空輸が利用されます。空港まではスタッフがケージで運んでくれ、その後、最寄りの空港から陸送で玄関まで運んでもらえます。ペットは他の荷物と一緒に貨物として扱われます。気圧の変化で普段感じたことのないストレスがあるかもしれません。

しかし、長距離をずっと揺られて陸送で長時間移動することを思えば、所要時間を減らせるのはメリットです。料金は、東京から大阪まで、猫が40,000円前後、大型犬は50,000円前後が相場のようです。

引っ越し業者のオプションにこだわる必要はなさそうです。引っ越しは引っ越し、ペットはペット、と分けて考え、それぞれに適した業者を選んで良いと思います。飼い主が引っ越し後にゆっくりと一緒に移動できるように、一時的にペットホテルを利用して引き取りに来る方法もありです。安さにこだわらずペットにとって最良の方法を考えてあげましょう。

※記載の料金例は、2017年3月時点のものです。