中古マンションを購入する前の情報収集と業者選び

中古マンションを購入する前の情報収集と業者選び
新築に比べ、中古マンションは競争率が高い

新築マンションと中古マンションの情報収集の大きな違いは、情報の鮮度にあります。中古マンションの場合、いかに新鮮な情報を収集できるかに全てが掛かっています。ですので、中古マンションの購入を検討しているのであれば、物件の情報収集に全力を注ぐことを強くおすすめします。

新築マンションの購入先は、9割くらいがマンション販売会社ですが、中古マンションになると購入先の7割から8割が不動産会社になります。つまり情報の集め方も新築と中古ではまったく異なることを理解しておく必要があります。

希望の条件、予算を明確にしてから情報収集を始める

これは新築も中古も同じなのですが、情報収集を始める前に希望条件や予算を明確にしておく必要があります。「新築マンションの情報収集」という記事で詳しく説明していますので、そちらを参照ください。

希望条件の決め方

「地域、価格、間取り」など、自分たちが希望する条件をまとめ、それらに優先順位をつけておくことで、物件の情報収集が楽になります。新築と違い、中古の場合は地域を絞ることが容易になりますし、間取りや予算も自分たちの希望に合う物件が必ず見つかるはずです。

しかし、それは考え方を変えると、希望に合う物件がそれだけ多くなり、物件探しや候補物件を絞る手間が掛かるということです。そのため、中古マンションの物件探しでは、希望条件などを新築よりも比較的厳しく設定しておくことで、候補となる物件を最小限に絞ることが可能となります。

中古マンションの情報収集

最初に書いているように、中古マンションの物件探しは基本的に不動産業者が対象となります。新築と違い、新聞折込チラシなどに必ず掲載されるという保証はありませんし、何よりも良い物件ほど早い段階で買手が現れます。

そのため新築のように新聞折込チラシを見てからインターネットで調べていても他の人に先を越されてしまい、良い物件を見つけることは相当難易度が高くなります。中古マンションの情報収集は、売出された物件を他の人より先に早く見つけるかに掛かってます。

そこでおすすめしたいのが、メール会員というサービスです。内容としては、メール会員として登録しておくことで、希望する条件に合致する物件が売りに出されたとき、いち早くメールで知らせてくれるというサービスです。

関係のない営業メールなどが来ることもありますので、煩わしいと感じる人も少なくないでしょうが、掘り出し物件をいち早く探すためには欠かせないサービスの一つであることは確かです。

新築と中古の決定的な違い

ここでは新築マンションと中古マンションの契約方法の違いについて話をしたいと思います。新築と中古マンションでは契約までの手順がまったく異なるので、新築マンションを買うようなつもりでいると、他の購入希望者に先を越されてしまい、いつまで経っても良い物件を探すことは出来ません。

新築は平等、中古は早い者勝ち!

新築と中古マンションの決定的な違いは、契約の方法にあります。ここで説明するまでもなく、知っている人も多いと思いますが、新築マンションの場合は、一定の募集期間を設けており、その期間内に申し込みをすれば誰でも同じ条件で購入することができます。

つまり、同じ部屋を複数人が申し込んでも、最終的には先着順ではなく、抽選などの平等な方法で購入者を決める仕組みになっているのです。

それに比べ中古マンションの場合は、早い者勝ちというのが一般的です。一日、いや1分でも早く申し込みをした人が真っ先に交渉をする権利を受けることができるようになっています。そう考えると、中古マンションの情報収集が、どれほど重要となるか理解して頂けると思います。

すごく極端な話になってしまいますが、中古マンションの場合、良い物件が売りに出された時点で「購入したい!」と意思表示して構いません。

買付証明書というのを仲介している不動産業者に提出して、はじめて購入の意思を示すことができるのですが、この買付証明書を提出した順番で交渉権が与えられます。しかし買付証明書を提出した後でも、手付金などを払ってなければキャンセルの違約金も発生しません。

つまり条件が見合う中古マンションが売りに出されていることを知ったが、すぐに内見などに行けない場合は、買付証明書を提出し、それから内見や価格交渉を始めることもアリなのです。売主側にしてみれば少し迷惑な話のように思いますが、買付証明を提出してから1週間ほどで内見すれば問題ありません。

足を使って情報を集める

中古マンションの場合、インターネットだけに頼っていてもダメです。基本的に不動産業者が相手なのですから、大手のポータル不動産サイトに頼ってばかりでなく、自分の足で情報を集める努力も必要になります。

不動産会社というのは、より購入してくれる可能性の高そうなお客さんから順番に情報を提供(開示)するという習慣があります。

同じ地区で同じくらいの予算で中古マンションを探しているお客さんが複数いる場合、その不動産業者は、より購入してくれる可能性が高いお客さんから順に情報を流すようになっています。そのためには、不動産会社に足を運び、どれだけ本気で物件探しをしているかアピールしておく必要があります。

いくらインターネットやメールで何度アクセスしても、実際に店舗に足を運んでくれるお客さんの方が何倍も本気度は伝わりますし、営業マンも顔と顔を合わせて話をしたお客さんに情を抱くのは当然のことなのです。

~まとめポイント~

新築マンションと中古マンションでは、契約までの手順がまったく異なるので、そのことを理解して情報収集をしなければなりません。中古の場合、新築マンションのように購入の意思さえ示せば誰でも平等に購入のチャンスが巡ってくるわけではありません。

中古マンションの掘り出し物件を探すには、新築以上に情報収集能力が重要になります。極端な言い方をすると、売りに出された中古マンションの情報をどれだけ早く入手できるかに全てが掛かっていると言っても過言ではありません。


目次一覧

新築マンション購入までの流れ

新築マンションで特に気をつけたいポイント

新築マンションに関するよくある質問

中古マンション購入までの流れ

中古マンションで特に気をつけたいポイント

中古マンションに関するよくある質問

予算、間取りに関するアドバイス

耐震・セキュリティについて

女性のマンション選びアドバイス