(香川県:35歳主婦)
香川県在住の35歳主婦です。いま中古マンションの購入を真剣に検討しており、気に入った物件をみつけました。その物件というのは、インターネットで見つけた物件なのですが、香川県内のマンションなのに、なぜか東京の不動産が取り扱っていました。
とりあえずその不動産会社に電話をかけ話を聞いてみたのですが、遺産相続による物件で、売主はマンション所有者だった人の息子さんになるそうで、東京在住という話でした。
その話を聞いて東京の不動産会社が仲介をしている謎は解けたのですが、あと1つ問題がというか、疑問に感じている部分があります。それはその不動産会社は仲介手数料は0円という話だったことです。主人は仲介手数料0円なんて怪しい!と決め付けており、あまりこの話には乗り気ではありません。
わたしもあまりにも美味しい話に何か裏があるのでは?と不安に感じています。実際に仲介手数料0円なんて話があるのでしょうか?
たしかに少し前だったら「仲介手数料0円」なんていう不動産業者は怪しい!と思われても不思議じゃありませんでした。しかし、最近では仲介手数料0円という仲介業者はどんどん増えており、とくに競合の激しい首都圏などに多くみられます。この不動産業者も東京都内の業者だという話なので、これは十分ありえる話だと思います。
仲介手数料0円というカラクリが理解できないことには、不安も解消しないとおもいますので、ここでなぜ仲介手数料0円でも成り立つのか?について少し話をしたいと思います。
仲介手数料0円のカラクリ
仲介手数料0円が増えてきた理由は、そう難しく考えず、単純に買主の購買意欲を高めるのが狙いです。2000万円の中古マンションを購入するのであれば、通常買主は仲介してくれた不動産業者に対して販売価格の3%+6万円+消費税=約71万を「仲介手数料」として支払うことになります。
しかし、「今ならキャンペーン中なので、71万円の仲介手数料は0円でいいですよ」と言われれば、買主側にしてみれば、これ以上ないチャンスですよね。そうなれば契約も取れやすくなるのは明らかなので、それが仲介業者の狙いなのです。
ですが、不動産業者というのは物件価格に上乗せしているわけじゃありませんので、この仲介手数料が仲介業者の純粋な利益となってます。それを0円にして仲介業者は商売が成り立つのか?という不安もあると思いますが心配いりません。買主側から仲介手数料を取らなくても、売主側からはシッカリと仲介手数料をもらっていますので、商売としては十分成り立っています。
それに元々仲介業者というのは、買主と売主のどちから片方からしか仲介手数料をもらえないことは決して珍しくありません。その理由は他の不動産会社が買主を紹介するケースが一般的だからです。他の不動産業者が買主を紹介してくれた場合、その不動産業者と仲介手数料を折半するのが常識なのです。
この場合だと販売会社は売主から仲介手数料をもらい、紹介してくれた不動産会社は買主から仲介手数料をもらうことになります。ですので、元々仲介業者が買主と売主の双方から仲介手数料をもらうことはそう多くありませんでした。
だったら、買主の仲介手数料を0円にしてあげることで、少しでも物件を早く売却できるように作戦を変更したのが、この「仲介手数料0円」というシステムだと思ってください。
ちょっと別の考え方をすれば逆のパターンもあります。つまり売主からは仲介手数料をもらわないという方法です。そうすれば当然物件を売りたいという相談件数が増えますよね?つまり、売り物件が少ない仲介業者などが、物件数を増やす作戦として売主のからの仲介手数料0円としているケースもあるということです。
このように仲介手数料0円のカラクリが理解できれば、何ら不思議なことでもありませんし、怪しいという疑念も晴れるのではないでしょうか。