「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、いくらインターネットなどで情報を集めても、実際に物件を見ないことには先には進めません。気になった物件を見つけたのであれば、どんどん物件見学に出かけるようにしてください。
その中でも特に気になる物件がみつかったら、一度だけでなく曜日や時間帯を変えて複数回見学に行くことをおすすめします。
インターネットでどんなに情報を集めても、実際に自分の目で見ないと何もわかりません。とくに「コレだ!」と思う物件に巡り合えた場合は、曜日や時間帯を変えて複数回見学に行くことで、1回の見学では気付けなかった発見が必ずあります。
物件見学の手順
きっと最終的に購入を決めるまでには、複数のモデルルームを見学に行くことになると思います。そうなると、どの物件がどうだったかという情報が混雑してしまいますので、物件見学の後には、必ず感想や要点などを物件ごとにまとめてメモに残しておくようにしましょう。
手順1:物件見学に行く
新築モデルルームには、物件案内をしてくれる担当者さんが常駐していることが多いのですが、他の来場者もいますので確実に担当者から接客を受けたい場合は、事前に予約しておくのがベストです。その際、提携している駐車場の場所などを聞いておくと余分な駐車場代を払わずに済みます。
初回の物件見学では、物件の間取りや内装などを含めて物件全体のイメージを見学するのが目的なのですが、それ以外にも申込状況や周辺環境などの話も聞いておくようにしましょう。
そして一番気をつけて見学してほしいのが、標準プランとオプションプランの内容です。モデルルームなどは、基本的に標準プランのみで作られている場合とオプションプランばかりを使用して豪華に作られている2種類があります。
今見学しているモデルルームが標準プランなのか、それともオプションを含むプランなのかを担当者に確認しておいてください。この時点で受け取っておきたい資料は、「マンションのパンフレット、価格表、概略の資金計画書、建設場所周辺のマップ」の4点です。
建設現場周辺のマップを用意していない販売会社も多いので、そのときはネットなどで周辺地図をコピーしてもらってください。それも出来ないというような会社であれば、最初から検討する余地もないでしょう。
手順2:周辺環境も一緒に確認する
新築マンションの場合、マンションの建設現場とモデルルームが離れた場所に作られていることも珍しくありません。基本的にモデルルームというのは、来場しやすい場所だったり、もともと人が多く集る繁華街などに作られていることが多いからです。
ですので、モデルルームだけを見て帰るのではなく、実際にマンションが建つ場所の周辺環境も合わせて見学するようにしてください。モデルルームの場所から、マンションの建設地まで車で30分なんてこともあるので、見学の時間は余裕をもって取っておくようにしましょう。
モデルルームでもらった周辺のマップがあると思いますので、周辺をみて回って気になったポイントなどを書き込むようにしましょう。
「前面道路は交通量が多いので、夜の騒音などが心配」
「隣に空き地があるので何か建つの?」
「ひと気が少ない公園などが通学路になってないか?」
「学校までの通学路に街灯が少ない」など。
手順3:物件の感想や要点をまとめる
自宅に戻ってから、もらってきたパンフレットや作成した周辺マップなどを見ながら物件の感想や概要などを自分なりにまとめておくようにしましょう。
先にも言ったように、契約するまでには複数件のモデルルームを見学することになるので、数が増えると自分でも整理がつかなくなり、どの情報がどの物件だったかわからなくなります。
手順4:再度、時間帯や曜日を変えて物件見学に行く
気になっている物件があるのであれば、再度見学に行くことをおすすめします。その場合、前回とは条件を変えて見学に行くようにしましょう。条件というのは、曜日や時間帯のことです。
前回見学に言ったのが週末であれば、今度は平日だったり、前回とは違った時間帯に行くようにしましょう。もし可能であれば営業担当に建設現場まで同行してもらい、そこで気になる質問などを伺ってみるのが一番良い方法だと思います。
それと営業担当と話した内容は、出来る限りメモなどに残しておくようにしましょう。とくに間取りなど、物件の仕様変更に関することは、後々「聞いた」「言ってない」の水掛け論になることもあるので、しっかりとメモを残すことを習慣にしておくと良いでしょう。
本当に購入したい物件が見つかった場合は、夜に周辺を視察することも忘れないでください。夜に視察する目的は、車の騒音だったり、最寄駅から物件までの帰路に街灯が少ない場所やひと気がない公園などが無いかをチェックすることです。
また近所に公園などがある場合は、そこが不良少年たちのたまり場になってないかもチェックしておくと良いでしょう。
~まとめポイント~
近年の新築マンションというのは、実際にマンションが建つ前から販売を開始する青田売りが主流です。
物件が完成する前に販売する方法。農家が稲を収穫する前に、おおよその収穫量を見越して先売りする意味から来ている
そのため実際の物件を見ることなく、数千万円という買い物をしなければなりません。契約してしまってから周辺環境が悪いことに気付いても時すでに遅しで、契約を解除するには違約金を支払わなければならなくなります。
そのような最悪の事態を招かないためにも、新築マンションの物件見学とういのは、慎重に慎重を重ねるくらいで丁度良いです。本当に購入の意思があれば、何度訪問しても担当者は嫌な顔をすることもありませんので、遠慮する必要はありません。
編集長が新築マンションの営業マンをしていたときでも、多いお客さんだと契約までに5回、6回と訪問される人も珍しくありませんでした。ただし最近では新築分譲マンションも抽選方式ではなく、先着順での販売となるケースが増えているので注意が必要です。