新築マンション購入のメリット・デメリット

新築マンション購入のメリット・デメリット
慎重派のあなたは新築向き!

多少価格が高くても、「保証がしっかりしている」「税金などの優遇はなるべく利用したい」など、とにかく価格よりも安心・安全を重視したいという慎重派の人は新築マンション向きの人だと思います。

新築マンションと中古マンションで迷っている人も多いと思いますので、今回は新築マンションのメリットやデメリットについて、詳しく解説していきたいと思います。

新築マンションのメリットとデメリット

一般的なイメージとして、新築マンションのメリットは「綺麗で最新の設備」、逆にデメリットは「高い」「内覧ができない」などが挙げれますが、それ以外にも多くのメリット・デメリットがありますので、詳しく解説していきます。

新築マンションのメリット

新築マンションのメリットと言われるものには、以下のような項目があります。

新しくて綺麗

新築派VS中古派みたいな雑誌や書籍を見かけることがありますが、誰でもお金の問題さえなければ、やっぱり新築マンションを買いたい!と思っているのではないでしょうか。

やっぱり新築というだけで気分が違います。まだ誰も使っていないピカピカの建物と室内というのは、新築だからこそ味わうことができる醍醐味だと思います。数千万円もする高額な買い物だからこそ、新築を選ぶ!という気持ちは十分理解できます。

最新の設備が装備されている

家電製品などは10年ひと昔といわれますが、これは住宅設備に関しても同じことがいえます。キッチンの食器洗浄機やオーブン、オール電化システム、セキュリティーシステムなどは日々進化しています。

新築マンションの場合、その時代の最新式のものが使用されることが多いので、最新の設備を標準で装備しているというメリットがあります。

間取りなどに自分の希望を入れることができる

新築の場合だと、ある程度の間取り変更が可能ですので、自分のこだわりを間取りや設備品に反映させることも出来ます。もちろん、多少の追加費用は掛かりますが、中古マンションを購入してリフォームするよりも割安な金額で出来ることは間違いありません。

ファミリー向けの新築マンションだと、2LDKよりも3LDKの販売数が多くなる傾向にあるので、3LDKの物件を購入して、余裕のある2LDKに間取り変更を希望する人も少なくないようです。

当初の管理費や修繕積立金が低く設定されている

新築マンションの傾向として、当初5年から10年ほどは、管理費や修繕積立金が低く設定されていることが良くあります。これは新築時は補修などの心配が少ないことと、20代後半や30代の購入者が多いことで、月々の出費をなるべく抑えようという意図があります。

中古マンションだと管理費・修繕積立金だけで月額3万円超えという物件が多いのに対し、新築マンションでは管理費と修繕積立金の合計でも2万円を超える物件は滅多にありません。

コミュニティが形成されてない

新築マンションというのは、当然入居者全員が同じ時期に入居を開始しますので、言葉通りイチからのスタートと言うわけです。そのため近所付き合いが比較的スムーズになると言われています。

わかりやすく言うなら、仲良しグループが出来上がっているクラスに転校するよりも、新学期から新たなスタートを切る方が断然友達を作りやすいというのと同じです。

駐車場を確保しやすい

立地が良ければ良いほど、マンション全世帯分の駐車場を確保するのが難しくなります。そのような場合、駐車場は申込みや抽選方式になることもあり、新築時でなければ駐車場の確保は相当難しくなります。

また、地方部では駐車スペースを余分に作り、必要な世帯には2台目の駐車スペースを確保できるマンションも少なくありません。当然新築時に割り当てられることになるので、中古マンションを購入して、敷地内に2台目の駐車スペースを確保するのは非常に困難です。

長期保証がついている

新築マンションの場合は、販売会社や施工会社の長期保証がついているのが一般的です。最低でも10年間の保証サービスが付いていますし、アフターサービスの面なども優遇されています。

それが築10年を超えているような中古マンションになると、付いている保証は売主の瑕疵担保責任だけ(3ヶ月程度)という物件も珍しくありません。保証やアフターメンテナンスなどに不安を感じるのであれば、断然新築マンションをおすすめします。

ペットを飼える可能性が高い

最近の新築分譲マンションの傾向としては、ペット飼育可という物件が一般的になっています。ただし、10年前くらいの分譲マンションでは今ほどペットの飼育は認められていませんでした。

仮に中古マンションが途中からペット可に変更していたとしても、新築時からペット可となっている物件にはペット専用の足洗い場などが設置されているので、設備の面では到底かないません。

住宅ローンの審査に通りやすく、長期返済計画が組める

新築マンションの方が当然資産としての価値が高いので住宅ローンも組みやすいといわれていますし、なにより長期返済にも対応してくれます。

それに比べ中古マンションになると、築年数に応じてですがローン返済期間を制限されることもあるので、月々の返済負担が大きくなってしまう可能性があります。

新築マンションのデメリット

新築マンションのデメリットと言われるものには、以下のような項目があります。

価格が高い

新築マンションの場合は、純粋な市場価値だけが価格に反映されているわけではありません。売り出し価格のなかには販売会社や建設会社の利益も含まれているので、当然市場価値よりも2割程度高く設定されているのが一般的です。

そのため、新築マンションを購入後、すぐに売りに出したとしても購入時の8割程度の価格でしか売却できないことを理解しておきましょう。

中古に比べ物件数が少ない

立地が良い場所というのは、すでにマンションが建設されている場合が多く、購入が遅くなればなるほど、立地の条件が悪くなるのは分譲マンションでは仕方がないことです。また、運よく希望する地域で新築マンションの販売が始まったとしても、価格や間取りが希望に合うとは限りません。

その点、中古マンションだと希望の地域や間取りの物件が売りに出される可能性があるので、どうしても希望する地域でマンションを購入したいという人は、新築よりも中古マンションを探す傾向が強くなっています。

隣人にどのような人が来るのか不明確

新築マンションの場合、両隣の部屋をどのような人が購入しているかが解らないという不安があります。すごく極端な言い方ですが、暴力団の可能性もありますし、すごく生活音に敏感な人だったり、大音量で音楽を聴くのが趣味の人という可能性もあるのです。

マンションの隣人トラブルというのは、皆さんが想像しているよりも多く、未解決のまま住み続けているケースも少なくありません。

実際の建物が完成していない

新築マンション最大のデメリットとも言えるのが、実際の物件を見学することができないことにあります。新築マンションの多くが青田売り(先行販売)なので、ほとんどのケースではモデルルームを見学しただけで契約をしなければなりません。

そのため、実際の物件を見学できるのは、契約が終わり、建物が完成してからになってしまいます。モデルルームのなかには、オプションばかりで標準装備の部屋とは大きく雰囲気が異なるケースも多いので、想像していた室内の雰囲気と大きく違ったなんてことも多々あります。

消費税が掛かる

「消費税が掛かる」ってどういう意味?と思われる人もいるでしょうが、実は中古マンションでは、消費税を払う必要はありません。その理由は中古マンションの売主が個人だからです。

しかし、新築マンションを販売しているのは、販売業者や不動産会社なので、当然消費税を支払わなければなりません。3500万円のマンションを購入すると仮定した場合、消費税8%で計算すると、280万円も消費税を取られてしまう計算になります。

資産価値の減少が大きい

新築マンションの場合、その資産価値は当初5年で大幅に落ちるように考えられており、その後は緩やかに減少していきます。これは新築マンションの価格が純粋に市場価値だけで決められているのではなく、販売会社や施工業者の利益が上乗せされていることが関係しています。

つまり、中古マンションを購入すれば、ほぼ市場価値に近い金額で購入することができるが、新築マンションの場合は、市場価値にプラス販売会社や施工会社の利益まで買主が負担しなければなりません。


目次一覧

新築マンション購入までの流れ

新築マンションで特に気をつけたいポイント

新築マンションに関するよくある質問

中古マンション購入までの流れ

中古マンションで特に気をつけたいポイント

中古マンションに関するよくある質問

予算、間取りに関するアドバイス

耐震・セキュリティについて

女性のマンション選びアドバイス