新築分譲マンションが一期・二期に分けて販売される理由

新築分譲マンションはなぜ一期・二期など分けて販売されるの?

(愛知県:40代カーディーラー勤務)
新築の分譲マンションって数回に分けて販売されますよね。「第一期」とか「第二期」とか。なぜこのような販売方法を取っているのですか?第一期の販売状況をみて、第二期で価格を調整したりするためですか?そもそも第一期と第二期では、どちらで購入するのがお得なのでしょうか?

第一期、第二期ともに大きな違いはない

新築マンションが第一期、第二期、最終期というように、複数回に分けて販売活動をするのは、たいていの場合だとマンション販売業者の都合という側面が大きいように思います。マンションの規模が大きくなればなるほど、申込みや見学者が殺到する恐れがあり、営業マンたちだけでは対応できなくなります。ですので、販売を複数期に分けることで営業効率の細分化を図るというのが一番の狙いです。

実際に編集長が働いていたマンション販売業者でも、60部屋くらいのマンションを販売していても、営業社員は5名ほどしかいませんでした。その60部屋が同時に申込みを開始したら、1人の営業マンが同時期に最低12組のお客さんの契約を段取りしなければならなくなります。一組のお客さんと契約するだけでも間取りの変更や内装の仕様などの打ち合わせを重ねないといけませんので、相当な労力と時間を使うことになります。

しかしそのマンションの販売を第一期、第二期、最終期と3回に分けて販売することで、営業マン一人が担当するお客さんは4組に減らすことができます。4組くらいであればギリ対応できる数字なので、大きな問題は発生しません。このように営業マンの負担を減らすという目的が一番大きな理由だと思います。

第一期と第二期の違い

買主側からしてみれば、第一期の方が安くで購入できると思っている人が実は結構多いんですよね。早くに購入すれば、それだけ価格などの面でも優遇されると思っているんでしょうけど、実際に第一期でも第二期でも、価格を大きく変更することはほとんどありません。稀に、第一期の申込み状況などをみて、価格を上げたり、下げたりする販売業者があるようですが、そういう業者は少数だと思います。

それと第二期の方が売れ残っている部屋だから、値引きやサービスなどを多く付けてもらえると思っている人も多いようですけど、それもほとんど望めません。第一期と第二期の大きな違いは、第一期の方が自分が希望する部屋を購入しやすい!というくらいです。

第二期になって角部屋が欲しいと思っても、第一期の時点ですでに完売しているケースもありますので、狙っている部屋があるのでしたら、第一期での購入を検討するのが良いでしょう。ただし第二期まで購入を待つことで、もしかしたらもっと条件の良い新築分譲マンションの販売が始めることだってあります。そういうことを考えれば第一期も第二期も条件的には同じだと思います。


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