シングル女性が購入しているマンションの平均相場は3000万円~3500万円が第一位で約29%です。次いで2500万円~3000万円が約20%、3500万~4000万円が約17%となっています。また住宅ローンに対する考え方も男性と女性では少し違っています。
シングル男性も1位は3000万円~3500万円なのですが、比率がちょっと違います。男性は約24%なのに対し、女性は約29%となっています。逆に5000万~6000万円という価格帯でみればシングル男性が約15%なのに対し、シングル女性は約8%です。
この数字をみても、シングル男性は将来的に結婚したときのことを考え広めのマンションを購入する傾向が強く、シングル女性は結婚後に新居とすることまで考えてマンションを購入していないということがわかりますよね。
都心部なら3500万、地方部なら2500万
女性のマンション購入費用は都心部であれば、平均3000万~3500万、地方部なら2500万~3000万というのが一般的な相場のようです。
ただし、都心部で3500万といえば1LDKでも少し厳しいのですが、地方部へ行けば駅近くのマンションでも3000万円あれば、2LDKや3LDKでも購入することが可能です。
地方部なら価格は安いが間取りのバリエーションが少ない
都心部であればシングル女性向けの新築マンションは数も多く、物件選びも出来ます。しかし、地方部となれば、価格は安くなるものの基本はファミリー向けのマンションが大多数を占めています。そのためほとんどの物件が2LDK以上なので、間取りのバリエーションは少なくなります。これは人口が少ない地方へ行けばいくほど、その傾向が強くなります。
新築なら3500万円、中古なら2000万円
都心部でシングル女性がマンションを購入するのであれば、新築なら3500万円、中古で2500万円というのを目処にすれば良いと思います。
ただし築10年を超えるマンションであれば、2000万円以下でも十分に物件を探すことが可能です。予算的な問題があるのであれば、築年数が経過しているマンションを格安で購入し、必要な箇所だけリフォームで費用を掛けるという考え方もアリではないでしょうか。
シングル女性でも住宅ローンは組めます
シングル女性でも住宅ローンは組めますか?という質問を目にすることが多くありますが、借入要件を満たしていればシングル女性でも問題なく住宅ローンを組むことができます。
さらに近年では、女性専用の住宅ローン商品も数多くあり、色々な特典が用意されています。
女性が住宅ローンを借りるときの特徴
住宅ローンの相談を受けるとき、男性は「いくらまで借りれますか?」なのですが、女性は「月○万円の返済で○万円の融資を受けることは可能ですか?」というように、より具体的な数字を出してこられます。
これってすごく特徴が現れていますよね。男性に比べ女性は本当に現実的です。住宅ローンの相談に来る前に、しっかりと今の生活状況を考え、月々○万円までだったら、返済に充てることができる!という明確な数字を出しています。
住宅ローンを紹介している書籍やサイトでも、「いくら借りれる!」ではなく、「いくらなら返済できる」という考え方が理想とされています。その証拠にシングル女性がマンションを購入して、住宅ローンの返済が出来なくなったので競売にかけられたとか、差し押さえされたという話はあまり聞きません。
女性の方が審査に通りやすいって本当?
これは本当の部分もあれば、そうでない部分もあり断言するのは難しいです。
男性に比べ女性の方が堅実的に返済をしてくれるというデータがある反面、女性には結婚や妊娠によって生活環境に変化が起きやすいという住宅ローン審査にはデメリットな部分があるのも事実です。
そのため、女性は年収などよりも、勤続年数や職種を重視する傾向が強くあります。
事務職は審査で不利だと言われる事もありますが、それは正しく無いでしょう。営業のように歩合などで給料に差がでない分、いつも安定した収入が期待できるからです。
住宅ローン以外の税金や管理費なども考慮しておく
女性の中で意外に多いのが、税金面や管理費などのことを考えていないケースです。ちょっと言い方が悪いかもしれませんが、マンションを購入して毎年税金が掛かることを知らかったり、月々管理費や積立金が発生することを知らなかったという人が多くいらっしゃいます。
マンションというのは新築であっても中古であっても、税金や管理費などが必ずかかります。
金額はマンションによって異なりますけど、税金は年に1度10万円~20万円ほど、管理費や積立金は毎月1万円~2万円ほどが必要です。