
(東京都:20代後半女性)
わたしは28歳独身です。それなりの会社に就職させて頂き、それなりの年収も頂いています。そこで今真剣に考えているのがマンションの購入です。彼もいませんし、結婚の予定も一切ありません(笑)
別に無理して結婚する必要もないかなと思い、仕事が安定している今のうちにマンションを買ってしまおうかと考えてますが、もし良い相手が現れて結婚することもあるでしょうし、二の足を踏んでいる現状です。女性が独身時代にマンションを購入するのは、やはり早計なのでしょうか?
独身時代にマンションを購入する人は男性・女性どちらも増加しています。これは以前よりも婚期が遅くなっていること、さらに低金利で住宅ローンが借りれる時代であることが大きな要因だと思います。独身時代にマンションを購入する場合、男性・女性に限らず「結婚したらマンションをどうしよう?」という不安は必ず誰もが考えることです。
編集長も長年不動産業界に身を置いていますので、同じような相談を何度も受けたことがあります。そこで今回は独身時代に購入したマンションについて、どのような解消法があるのかを考えてみたいと思います。
何がどう不安なのか?疑問や不安が明確にありますか?
編集長がこれまで同じような相談を受けたとき、多くの人がこのように言います。
「結婚した後のことを考えると、マンションをどうしていいのか不安なんですけど」
つまり、何がどう不安なのか?相談を受けている編集長にはまったく見えてこないのです。
- 結婚後にマンションを売りたいけど、すぐに売れるか不安
- 結婚後に彼(彼女)が、そのマンションに一緒に住んでくれるのか不安
- 結婚後に賃貸で貸したいのだが、自分に家主業ができるか不安
このように結婚後の不安は色々とあります。しかし、多くの人が漠然と不安だと言うだけで、何がどう不安なのか具体的なビジョンを持っている訳ではありません。そこで編集長が相談者にお願いするのが、まずは何がどう不安なのか、それを自分でノートなどに書き出してみてください!ということです。
そして相談者が何をどう不安に思っているのかを明確にしたところで、それに見合うアドバイスをするようにしています。きっとこの質問者さんも同じなんじゃないかと思いました。大きな買い物をすることに対して漠然とした不安があるけど、何がどう不安なのか、それは明確に感じている訳じゃないということです。
まずは何が不安なのか?それを自分自身で明確にすることで、自然と答えが見えてくることも多くあるように思いますので、まずはどのような点に不安を感じているのか、それを明確にしてみることから始めてみては如何でしょうか?
結婚後の選択肢は、単純に3通りしかありません
独身時代に購入したマンションですが、結婚後の選択肢は以下の3つしかありませんので、あまり難しく考えすぎないようにしましょう。
- 結婚相手と二人で住む
- 売却してしまう
- 賃貸として貸し出す
他にも「空室のまま所有し続ける!」という選択肢がありますけど、これはあまりにも現実的ではないので、今回は選択肢の中から除外しています。
結婚相手と二人で住む
結婚相手と一緒に住むのが一番理想だと思いますが、地域や間取りの問題が発生するので、結婚後に一緒に住む可能性はそう高くないように思います。男性は独身時代にマンションを購入するとき、将来結婚した後のことまで考えて購入するケースが多いのですが、女性は結婚後のことを考えて広めのマンションを購入するというケースはそう多くありません。
それよりも、結婚後は賃貸に貸し出すという考え方の女性が多いようで、賃貸としての需要を優先して間取りよりもエリアなどを優先する傾向が強くあります。将来的に一緒に住むことを考えるのであれば、多少無理してでも広めの物件を購入しておかなければなりません。
売却してしまう
結婚後、売却してしまうという選択肢は多いように感じますが、実際にはそうでもありません。その理由は2つあります。一つは賃貸など他の利用方法を選択すること、そしてもう一つが住宅ローンの残債務が売却価格を上回っていて、売りたくても売れない状況であることです。
もし結婚後は売却しようと考えているのであれば、値下がり率の低い物件を購入しておくのが一番理想的だと言えるでしょう。そうなれば都心部なら東京23区の中でも中古マンションの価格下落率が少ない地域などを事前に調べておく必要があります。
賃貸として貸し出す
独身女性が結婚することになった場合、一番現実的なのがこの賃貸として貸すことだと思います。たしかに家主業は簡単ではありませんが、ほとんどのことは管理会社が代行してやってくれますので、入居者の選定だけしっかりやっていれば、そう難しいことでもありません。
賃貸として貸し出す考えがあるのであれば、やはり駅近など生活環境の良いエリアで新築マンションを購入しておく必要があります。