「和室があるけどおしゃれじゃない。かっこいい和室にしたい」
「畳の部屋よりフローリングがいい」
「壁がぼろぼろしてきて古くて嫌」
こんな理由で、和室のリフォームを考える人が増えています。
リフォームして、和室を使いやすく、おしゃれな空間にしてみませんか?和室リフォームのポイントと費用を見てみましょう。
和室リフォームのポイント
よくある和室は、柱と畳・砂壁やじゅらく壁・木目の天井・襖・障子でできています。和室のリフォームはリフォームするとおしゃれになるポイントがあります。
- 畳をどうするか
- 襖・障子をどうするか
- 壁をどうするか
- 天井と照明をどうするか
- 柱をどうするか
この4項目にポイントをしぼってリフォームしましょう。
畳をどうするか
畳は、畳のサイズと畳の縁(へり)の種類と有無・敷き方で印象が変わります。畳は、1帖サイズの縁のある畳がよく使われています。おしゃれな和室にしたい時は畳の縁の和風感をなくすようにします。四つの方法があります。
畳の縁は柄のない無地なものを選ぶ又は、縁のない畳を選ぶ
縁に和風の文様があると、古典的な和室の雰囲気になります。最近はいろいろな畳の縁があります。サンプルで見て選びましょう。
畳のサイズを半帖にする
半帖畳を敷きつめるとモダンな雰囲気になります。半帖サイズの畳は、価格が高くなるので見積りで金額を確かめましょう。
縁のある畳は敷き方を考える
縁のある畳の敷き方には形式があります(祝儀敷きと不祝儀敷き)。こだわらない場合は畳屋さんと相談しながら敷き方を選んでみましょう。すっきりとした敷き方はモダンな雰囲気でおしゃれです。
畳の色を選び方
最近、カラー畳も人気です。カラー畳にすることでモダンな空間が作れます。半帖畳を市松模様に敷き方法もおしゃれです。
襖・障子をどうするか
襖は、襖紙を貼り替え、手掛けを取り替えることでおしゃれになります。襖紙を市松模様などの貼り分けでモダンなデザインにしたり、又は襖を折れ戸に交換してもおしゃれになります。
また、手掛けは交換できれば雰囲気に合わせて取り替えましょう。取替えがむずかしい場合があります(掘込手掛けの場合)。建具屋さんに相談しましょう。
押入は、布団を収納するために深い奥行で作られ、建具は引違の襖がよく使われています。折れ戸にして中にハンガーパイプや可動棚をつけると洋服が収納しやすくなります。
障子は取外し、ロールスクリーンや和紙風のプリーツスクリーンを取り付ける方法があります。モダンな雰囲気になります。また、古民家風にする場合は、障子枠を塗装すると良いでしょう。
天井と照明をどうするか
和室の内装は、砂壁やじゅらく壁、杉の杢目天井や杢目のラミネート天井が良く使われています。クロスを貼ったり、珪藻土や漆喰を塗ると古い和室の雰囲気がなくなりおしゃれになります。
柱をどうするか
柱が見える和室を真壁和室と言います。格式が高い和室とされ客間に使われています。しかし、この柱は汚れたり傷がついたりします。そのため、汚れを取る、または塗装をしてきれいにします。塗装をするとモダンな雰囲気になります。
リフォームする際の注意点
和室をリフォームする際の注意点を2つ解説します。リフォームして後悔しないように確認しておきましょう。
なぜリフォームしたい?
和室をリフォームする時には、これからどんな目的で部屋を使用するか考えてから計画を立てましょう。
今まで布団で寝ていたけど、ベッドにしたい場合は、床を畳からフローリングに変えて、押入れをクローゼットにリフォームすると良いでしょう。壁は珪藻土を塗るのをおすすめします。(調湿・消臭機能があるので)
リビングの横の和室(客間)を普段は家族で利用し、来客も泊まれる部屋にしたい場合は、リビングの雰囲気とマッチする和室を作りましょう。畳の表替えをしながら畳縁を無地なものに変え、壁と天井はリビングに合わせたクロス貼りましょう。襖にクロスを貼れる場合は、壁と同じ物を貼るとすっきりとした印象になり、和風感がやわらぎます。
リフォームする目的により、リフォームする内容を検討しましょう。
専門家に相談しましょう
和室をリフォームする時は、専門家に相談しましょう。和室と洋室では、作りが違います。そのため、手間がかかるむずかしい工事もあります。
畳をフローリングに変更する場合、畳(厚さ60㎜)とフローリング(厚さ12㎜~)の厚さの違いを調整する工事が必要になります。それは、家ごと床構造が違うので今の状態を確かめないと見積もりできません。
障子や障子枠を塗装するには、材質により下地処理の方法が変わります。また、きれいに塗装する方法も材質や現状により違います。砂壁やじゅらく壁をクロスや珪藻土壁にするには、現状の壁を下地処理しなければなりません。凸凹をなくしきれいに仕上げをするためです。
見積もり・工事のために現状がどうなっているか調べてもらいましょう。
リフォームの費用相場
和室リフォームは、部屋の広さや構造などにより費用が変わります。費用相場を知っておきましょう。
和室から洋室にするケース
和室を洋室にする場合、主に床・壁・天井をリフォームします。6畳の部屋の費用相場をまとめました。
- 床をフローリングから畳にする費用相場、20万円~
- 壁と天井をクロスにする費用相場、10万円~
- 押入れを物入れにして、襖戸を折れ戸にする(一間の押入れ一ヶ所)費用相場、15万円~
- 和室を洋室にリフォームする場合、床・壁・天井・押入をリフォームすると合計45万円~
の費用がかかります。施工日数は、大工工事~内装工事の順番で行い5~7日かかります。(施工方法により変わります)
砂壁からクロスにするケース
砂壁は、調湿効果や防火性能が高いというメリットがありますが、ポロポロ落ちて掃除が大変、リフォーム費用が高いというデメリットもあります。掃除がしやすく、デザインが豊富なクロスの壁紙にリフォームすることをおすすめします。
クロスの壁紙は、リーズナブルで工事期間が短く、デザインや機能が豊富です。工事は、砂壁を上からベニヤ板や水性シーラーで固めます。その後、パテ処理などの下地処理を行いクロスを貼ります。砂壁の下地処理はむずかしい工事です。専門家に頼むのが良いでしょう。
工事費用の相場は、6畳の広さで10万円~。工事期間は、2~4日程度です。
砂壁から珪藻土(けいそうど)にするケース
珪藻土は、調湿・消臭機能に優れている壁材です。下地処理をした後、左官工事で塗装します。珪藻土は、塗り方により模様を楽しむことができ、優しい雰囲気になります。
工事費用の相場は、6畳の広さで12万円~。工事期間は、2~4日程度です。
砂壁から漆喰にするケース
漆喰は、石灰とワラなどとを混ぜて作る材料です。珪藻土と比較すると少し劣りますが、調湿・脱臭機能を持っています。漆喰は空気中の二酸化炭素と反応して自分から固まるため天然素材として古くから使われています。
漆喰は滑らかな素材のため、すっきりとした壁の仕上げとした場合に向いています。反面、職人の高い技術を必要とし、入念な下地処理が必須です。珪藻土よりすこし割高です。
工事費用の相場は、6畳の広さで15万円~。工事期間は、3~5日程度です。
堀りごたつを設置するケース
掘りごたつは、上のテーブル部分と足を入れる下の部分がセットになっている物を使用すると気軽にリフォームできます。畳で使用するタイプとフローリングで使用できるタイプの二種類があります。サイズも3尺・4尺・4尺・6尺など豊富です。
工事は、まず下のユニットをいれるために床の工事をします。その時に電熱部分の電源のコンセントを作ります。そして上の部分をのせる枠を取り付け・使用しない時に使用する蓋を作ります。
工事費用の相場は30万円~。工事期間は、掘りごたつの工事だけで3~4日程かかります。
和室のリフォームで、使っていなかった和室や使いにくかった和室、物置になっている和室を過ごしやすく、使い勝手の良い、おしゃれな空間にしましょう。