リフォーム工事の費用を安くするにはどうすればいい？

更新日：2021年08月02日、[PR]

リフォーム工事は、同じ様な工事でも高い見積もりもあれば、安い見積もりもあります。リフォーム工事には定価がないため、どちらが適正な価格なのか判断に迷います。

リフォーム工事は、細かい内容や工事の進め方などにより費用に違いがでます。工事費用を安くするポイントを知って、リフォームの内容も費用も満足がいくリフォームにしましょう。

費用を安くするポイント

リフォーム工事の見積もりをみた時、予想していた金額より高いと残念な気持ちになります。なんとか、リフォーム内容を変えずに希望金額に近づけたい。誰もが考えることです。

費用を安くするポイントは3つありますが一番重要なのが業者の比較です。

理由は冒頭でもふれましたが、リフォーム工事には定価がないからです。「定価がない＝比較しないと損」なので必ず業者のプランを比べるようにしてください。

費用を安くするポイント：工事業者

工事業者に関するポイントは、適切な業者選択と業者比較、業者からの提案にあります。

適切な業者選択

リフォーム工事を行う業者は、リフォーム専門会社や地元の大工・地元の工務店・住宅メーカーなど様々です。業者ごと得意なリフォームが違います。

外壁塗装が中心のリフォーム工事なら、外壁塗装を自社で行っているリフォーム会社や塗装業者がリーズナブルにできます。水廻りの設備が中心のリフォーム工事なら、水道工事業者や水道工事を自社で行うリフォーム会社がリーズナブルにできます。

大規模なリフォーム工事は、建築法規に詳しい地元の工務店・住宅メーカーがリーズナブルです。

手摺をつけるだけ、下駄箱を取り替えたいだけなどの簡単な大工工事なら地元の大工さんがリーズナブルです。工事の内容によって、工事する業者を適切に選べば工事費用を安くすることができます。

業者比較

リフォーム工事の見積もりは、必ず複数業者からとりましょう。現場確認が必要なので、多少手間がかかりますが2,3社は比較してみましょう。それぞれの業者の特徴もありますが、比較することでリフォーム工事金額の適正価格がわかるようになります。

業者からの提案

リフォーム工事を安くするためには、工事前からいろいろな検討が必要です。工事が始まってからでは、材料や設備が手配済で取り消しできなかったり、工事が進んでいて変更ができなかったりします。

工事前に細かく打合わせし現場確認を行い、工事会社に安くできる提案をしてもらいましょう。業者が提案してくる工事は安心してまかせられます。

リフォーム工事を安くするために、安易に仕様のグレードを下げたり、工事範囲を縮小したりするのはリフォームの満足度を下げることとなります。

費用を安くしながら、満足度が高いリフォーム工事をするためには、リフォームの目的と内容・工事方法・業者選定をじっくり行い、工事業者に提案してもらいながら検討するとよいでしょう。

費用を安くするポイント：工事の内容

工事の内容に関するポイントは、仕様グレードや工事規模、使用材料です。

仕様グレードを下げて安くする

リフォーム工事の費用を安くする方法に、キッチンやトイレなどの設備仕様や内装素材のクロスや塗り壁の仕様グレードを下げる方法があります。この方法は、安くなるケースと思うように安くならないケースがあります。

グレードを下げることで費用を安くできるケースは、見積もりしている設備や素材のグレードが高い場合と設備や内装の金額の割合が高い場合です。設備や内装のグレードがもともと安い場合や金額の割合が低い場合はグレードを下げても費用はそれほど安くなりません。

また、仕様グレードを下げて費用を安くする場合は、注意が必要です。リフォーム完成後に、こんなはずではなかった・・となるケースがあるからです。

予算を気にしすぎて、リフォームに一番必要だったことをやめてしまったり、リフォームの目的があいまいになったりするからです。仕様グレードを下げて費用を安くする場合は、一番必要な設備・内装は仕様グレードをそのままにし、他の設備や内装で仕様グレードを下げましょう。リフォーム業者にも特に希望がない設備や内装はリーズナブルな仕様で見積もりしてもらいましょう。

工事内容と規模を見直す

リフォーム工事は、プラン中や見積もり中に工事範囲が広がる傾向にあります。打合わせをしていると、ここもリフォームしたいと工事内容が多くなるからです。リフォーム工事の費用を安くしたい場合は、工事の内容を3つに分けて検討しましょう。

1つ目は、家のメンテナンス上どうしても必要なリフォーム。2つ目は、家を快適にするために必要なリフォーム。3つ目は、工事のついでにリフォームしたいと思ったリフォーム工事です。

メンテナンス上必要なリフォームは、必ず工事しなくてはなりません。家を快適にするリフォームは、リフォームの満足度が高い工事です。満足度を下げずに費用を安くする方法を検討しましょう。3つ目のついでリフォームは、どうしても必要な工事ではないはずです。本当に必要か再検討しましょう。

工事内容と規模は、ついでリフォームを見直すことからはじめて、家を快適にするリフォームは満足度を変えないで費用を安くする方法はないか、工事会社に相談するという順番で検討しましょう。

仕様材料は特注品を避ける

リフォーム工事の場合、使用する材料を現場にあわせて準備をすると、特注品が多くなります。建築の材料や設備には規格寸法があり、よく使われる材料はリーズナブルです。見積もりの中に特注品がある場合は、本当に特注品でなければいけないか、他の材料で代用できないか、他にリーズナブルな材料はないか、工事会社に検討してもらいましょう。

費用を安くするポイント：工事の施工

工事の施工に関するポイントは、施工のタイミングや業者・工事の数、工事中の追加工事、工事のやり直しにあります。

施工のタイミング

リフォーム工事は、新築と比較すると現場に来る回数が増えます。工事前の現場確認・材料のサイズや量の確認・実際の施工・追加工事などです。工事のタイミングをあわせて効率よく工事が進むと、工事費用が安くなります。一緒にできる工事はないか検討したり、綿密な打合わせを行い追加工事を減らし、効率よく工事がすすむようにしましょう。

業者・工事の数

リフォーム工事の費用を安くするには、工事をする業者と工事の工程数を減らす方法があります。同じ様な工事でも業者数・工程数が多いとその分費用が高くなります。同じ業者が少ない工程数で工事ができると費用が安くなります。

例をあげると、洗面化粧台上に棚を取付ける工事を洗面化粧台取付け後に大工さんに頼むと、大工さんは全体の大工工事が終わってからまた現場にくることになります。この場合、一日分の施工費用がかかります。しかし、洗面化粧台を取付けする水道工事業者に棚の取付けを頼むと、洗面化粧台と一緒に棚の取付け工事をします。そのため、施工費用は大工工事より安くなります。

工事中の追加工事

リフォーム工事では、工事中に工事が追加になるケースが多々みられます。この場合、工事が終わってからきた追加請求が高くて困ったという場合があります。

リフォーム工事中の追加工事は、必要度に応じて3種類にわけられます。一つ目は、工事中に住宅の重大な不具合（雨漏りや白蟻被害など）が見つかり、そのメンテナンス工事。二つ目は、打合わせではわからなかったリフォームに必要となる工事。三つ目は、工事中に思いつきで追加する工事です。

これらの追加工事は、はじめからわかっていたいものです。これらの追加工事を減らすために、施工前の現場確認を詳細にしてもらい、見積もり前の打合わせを綿密に行いましょう。それでも追加となる工事は、後からのトラブルを避けるために、工事前に工事費用を確認しておきましょう。工事前なら金額交渉も可能です。

また、リフォーム工事は工事中に工事範囲が広がりやすい工事です。例をあげると、クロスの貼り替えをすると、今まで目立たなかった部分の汚れが目立つようになり、貼り替えする範囲が増えるケースがよくあります。この場合、工事中に頼んでも一緒に工事はできません。現場を採寸し、材料を発注しなければ工事ができないからです。

この場合の工事費用は、初めから一緒に頼めば、40,000円。後から追加すると、30,000円に追加工事20,000円で合計50,000円になります。工事前に綿密な打ち合わせをして工事範囲を決めると、リフォーム工事を安くすることができます。

工事のやり直し

リフォーム工事で費用が高くなるケースに、やり直し工事があります。やり直し工事をなくすためには、打合わせではわからないことを確認し、工事がはじまったら、不安な箇所は工事前に監督に相談しましょう。自分の家のリフォームです。なんでも相談して、工事前に確認することで、やり直し工事をなくすことができます。