水回りリフォームの費用相場と注意点、寿命の目安

更新日：2021年08月02日、[PR]

キッチン、トイレ、浴室、洗面所といった水回りのリフォーム費用相場と注意点、リフォームの目安となる寿命を解説しています。費用相場は、リフォーム箇所によって異なりますが、1箇所当たり10万～150万円で寿命は20年が目安になります。

20年住んでいると、今後どれくらい住み続けるのか？悩んでいる人が多いと思います。まずは、今後の住まいをどうするか考えてから、リフォームを検討しましょう。

リフォームすることが決まったら、業者によって工事内容や金額が異なる点に注意して、複数の業者を比較してください。

トイレリフォームについて

トイレリフォームというとウォシュレット設置や便座交換が頭に浮かぶと思いますが、他にも下記のように複数の工事が挙げられます。

• 手すりの設置
• 手洗場の設置
• 便器交換
• 内装リフォーム
• スペース拡張

どこまでのリフォームを望むのかによって工事範囲も大きく変わってきます。しかし、一般的にはウォシュレット設置・便座交換の需要が大半を占めます。

費用相場

トイレリフォームは工事規模にもよりますが、今回は一番需要の多い、ウォシュレット設置と便座交換の費用を見てみましょう。各費用相場は下記のとおりです。

リフォーム内容	価格
ウォシュレット設置	10万円前後
便座交換	20万円～50万円

また、和式を洋式にリフォームする際には、設備機器費用と工事費を合わせて50万円前後が相場となりますが、これも工事前のトイレに段差があるかないかで大きく価格が違ってくるので、まずは工事業者へ見積もりをとってみましょう。

注意点

トイレリフォームで一番多い失敗は、便座交換によるサイズ選びです。下記の失敗例を見て下さい。

トイレの便器を大きくしてし、トイレが狭くてとても窮屈になってしまいました。しゃがむと方向転換ができないくらい狭くて身動きがとりづらい上、掃除が大変になってしまい踏んだり蹴ったりです

トイレは居住空間の中で一番狭い密室であることがほとんどです。トイレ空間にあわない便座サイズを選ぶと上記の失敗例のように嫌な思いをすることになります。

そうならないためにも自宅のトイレサイズを測っておき、下記ポイントをクリアした便座を選ぶようにしましょう。

• タンクを含む全体奥行き
• 便座部分の幅と奥行き

寿命の目安

リフォームのタイミングの目安となるトイレの寿命ですが、こと便器に関して言えばヒビが入ったり割れたりしない限り使えるので、その耐用年数は100年もの長い期間となります。

ですが、昔のポットン便所とは違って、水回り部分の耐用年数がかかわってくるので、劣化しやすい部品であるパッキン、配管のことを考えれば20年程度というところでしょう。

長持ちさせるポイント

水回り部分の耐用年数は、配管等が絡んでくるので素人ではどうしようもありません。しかし、トイレのリフォーム目安は清潔さを欠いたなと思う時もタイミングの1つになります。

その最も気になるところは「臭い」です。トイレの臭いがこびりついて取れなくなるのは、トイレ内の空気中に含まれる臭気成分が、トイレのいたるところに付着して染み込むことにあります。換気を十分にすることで臭気を減らすことができ、ある意味トイレ寿命を延ばすことになるでしょう。

キッチン（台所）リフォームについて

キッチンリフォームも、どこまでするのかによって費用や仕上がりも違ってきます。仕上がりの満足度は対費用効果そのものですが、最終的には家庭の懐具合にあったリフォームとなってくるでしょう。

費用相場

かかる費用相場は、安ければ30万円以下、高いものになると150万円を上回り、中には400万円を超える高額な費用のかかるものまであります。

コンロやオーブンなど、システムキッチンの一部を交換するなら30万円以下ですみますが、システムキッチン全体を入れ替えるとなると、下記のように導入するシステムキッチンの大きさによって変わってきます。

間口の大きさ	価格
間口1800mmのシステムキッチン	50万円
間口2550mmのシステムキッチン	110万円

また、これにシステムキッチンの移動や内装の一新が必要になれば200万円、システムキッチンをアイランド型にするなど高額なものを導入すれば400万円といった相場になります。

注意点

キッチンリフォームで一番多いのは、対面キッチンへのリフォームです。下記の失敗例を見て下さい。

壁付けのオープンキッチンから憧れの対面キッチンにしたものの、調理台側のスペースが狭くなり以前よりも使いにくくなった。

キッチンリフォームの際には、対面キッチンやL字キッチンを希望する人が多いものの、スペースが足りずに仕上がりが窮屈になるケースが実に多く報告されています。憧れる気持ちは分かりますが、十分なスペースが取れなければ全く実用性がなくなってしまいます。

十分なスペースを確保できるのか、リフォーム前にはよく検討するようにしましょう。

寿命の目安

キッチン自体の耐用年数は10年から20年と長いのですが、それよりも早くガスコンロや水栓などの周辺設備が先に故障がちとなり、キッチンリフォームを検討するタイミングを迎えることになります。

よって、周辺設備と同時にすべてをリフォームするか、部分別に交換していくかによって、リフォームのタイミングは変わってきます。しかし、周辺設備の耐用年数はどれもがほぼ10年となっているので10年を1つの寿命と考えたほうがいいでしょう。

長持ちさせるポイント

一番大掛かりなキッチンリフォームとなるのは、やはりキッチン本体の交換が必要なる場合です。そこで長持ちさせたいのであれば日々の調理で汚れや傷みが多い天板やシンクの手入れが重要となってきます。

天板やシンクの汚れや傷みは日々の手入れで解消できます。長持ちさせたいのであれば日々の手入れに手を抜かないことが一番でしょう。

風呂（浴室）リフォームについて

浴室や風呂は最も水を使うことの多い個室となるので、カビやコーキングの剥がれ等、利用していく上で最も多くの問題が出てくる水回りとなってきます。それもあってリフォーム時にはどこまで実施するのかによって、リフォーム規模は大きく変わってきます。

費用相場

風呂や浴室のリフォームは、浴室・床・壁・浴槽の部分リフォームをするか、浴室すべてのリフォームをするかによって費用は大きく違ってきますが、一番多いのが50万円から100万円の価格帯となっています。

しかし、浴槽のみの交換ならば50万円以下ですむケースもありますが、ユニットバスの交換となると浴室ごと工事が必要となるため、ゆうに100万円を超える場合もあるので注意しましょう。

注意点

風呂や浴室は単に体を洗う場所にとどまらず、一日の疲れを癒す場所でもあります。それもあってリフォーム後の理想イメージを持っている人は多いでしょう。そんな方のいい失敗例が下記のとおりです。

理想のデザインを重視してリフォームしたら、機能性にかけていて以前よりも使いにくくなった。

風呂（浴室）リフォームは、デザイン性と機能性の均衡があまりにかけ離れすぎると、どちらかに支障をきたす結果となってしまいます。理想なのはデザイン性がよく機能性にかけていないという点です。

どちらかに偏ったリフォームになると、快適な環境を造り出すことはできません。そうならにためにも専門知識の豊富な業者としっかりと話し合うことも必要ですね。

寿命の目安

ユニットバスの寿命は15年と言われています。それ以上を過ぎると下記のような問題が起こり、多くの問題を生み出すことになります。

• 壁や浴槽へのヒビ割れ
• 換気扇の効きが悪くなる
• コーキングが劣化し、水の浸入による腐食が起こる
• 湿気が多くなりシロアリ被害を受けやすくなる

しかし、手入れとメンテナンスさえ怠らなければ寿命を延ばすこともできます。

長持ちさせるポイント

長持ちさせるポイントはまずは日々の手入れです。下記の手入れを行うことで確実に寿命を延ばすことができるでしょう。

お手入れ	効果
日々の掃除	カビの繁殖を防ぐ
排水口の掃除	排水口に溜まった髪の毛やゴミが負荷となってひび割れを起こす
湿度を下げる	カビの発生と繁殖の防止

また、腐食の原因となるコーキング劣化のメンテナンス交換も重要です。費用は数万円で1日の作業で完了します。

洗面台（洗面所）リフォームについて

洗面台（洗面所）リフォームは水回りリフォームの中で一番安価で実施できますが、これもどこまで求めるかによって変わってきます。

費用相場

洗面台（洗面所）リフォームにかかる費用は下記の価格帯に分類でき、何ができるかによって費用が変わってきます。

価格	できるリフォーム
20万円以下	洗面台の取替え
20万円超え～40万円以下	洗面台の取替えと周辺の床や壁の改修
40万円超え	カスタマイズタイプの洗面台へ取替え、そして周辺改修

一番多いのは20万円以下で約半数を占めているので、洗面台（洗面所）リフォームは洗面台の取替えがメインとなっているのが実情です。

注意点

洗面台は、洗面所の中でも一番スペース確保のせめぎあいが多い場所です。家族の多い家庭ならばなおさらです。そこで重要なのが収納スペースです。リフォーム時にはこれを無視してえしまうと、下記のような失敗例と同じ結果となってしまいます。

デザイン重視で洗面ボウルを選んだら、歯ブラシなどを置くスペースがほとんどなくなって、結局洗面台の上に置いている始末です。

よって、付属収納が利用者の数に適しているか、十分な収納スペースが確保できているかを考えておかないと、せっかくおしゃれな洗面台に取り替えても、洗面台の上はいつも備品で大渋滞という結果となってしまいます。

大きな洗面ボウルを選ぶのは、機能性とデザイン性を重視した賢い選択ですが、収納の機能性も忘れないようにしましょう。

寿命の目安

洗面台の寿命は20年前後と言われています。これは洗面ボウルの寿命を指すので、ゴムパッキン等の消耗品は低沖的に交換が必要となってきます。

しかし、シャワーヘッドなど機能性の高い洗面台ほど複雑な構造を持つために、洗面ボウルがダメになったから寿命というわけにはいきません。単純な構造のものよりも寿命は短くなると考えておきましょう。

長持ちさせるポイント

洗面台を長持ちさせるには、洗面台についた水をこまめに拭き取ることに尽きます。洗面台の劣化を引き起こす原因となるのは大半が水です。

配管内部の腐食等は個人では対応のしようがないので、洗面台を長持ちさせるには腐食の原因となる水を、できるだけそのままにしておかないことです。使ったあとは水を拭き取る習慣を徹底させましょう。

まとめ

今回の内容を見ると、利用する家族の人数によって数年の差は出てきますが、水回りの耐用年数は概ね20年くらいということがわかります。

リフォーム費用は、どこまでのリフォームをするのかによって必要になる費用は大きく変わってきます。お金をかければいいリフォームとなるわけではありません。もちろん業者の腕によっても左右します。

ですので、リフォーム業者を選ぶ際は、近くのリフォーム業者に～と簡単には決めずに、まずは複数の業者の見積もりを依頼して下さい。業者によって得意、不得意があるので業者の比較は必須です。

当サイトではリフォーム業者のプランを比較できるおすすめのサービスをいくつか紹介していますので、このようなサービスを有効活用しつつ、今回解説した注意点を参考にして、できるだけ費用対効果の大きいリフォームをしましょう。