トイレのリフォームは、
「リフォームしたら想像していたより、もっと快適になった」
「こんなこともリフォームして良くなるなんて!」
と満足度が高いリフォーム場所の一つです。トイレのリフォーム、検討してみませんか?
トイレリフォームについて
トイレをリフォームするきっかけは様々です。以下がトイレをリフォームする際のきっかけなので、参考にして下さい。
- 便器が古くなって、掃除をしてもきれいにならなくなった。掃除に時間がかかってストレス。
- 便器が故障して直そうとしたけど、古くて部品がなかった。
- トイレの内装がなんとなく薄汚れてきて暗い感じがする。
- トイレの中が掃除用具やペーパーの買い置きで狭い。収納があったら片付くのに。
- 和式便器がつらくなってきた。洋式便器に交換したいし手摺もほしい。
- 夜トイレに行くことが多くなった。廊下との段差が危ない。床の段差をなくしたい。
- 孫がトイレをいやがる。きれいなトイレにしたい。
- 冬のトイレが寒くて行くのが嫌になる。寒くないトイレにしたい。
- トイレに窓がない。臭いがこもるから換気扇をつけたい。
トイレは毎日、何回も使う場所です。また、家族だけでなくお客様も使います。きれいで快適なトイレにすることでストレスなく使えてお掃除も楽になります。
トイレリフォームの価格相場
トイレリフォームの価格は、選ぶ便器の種類やどんな工事をするのか、その内容によって違ってきます。トイレリフォームの価格目安をまとめました。
便器のみ交換する場合
- タンク式トイレは、\90,000~
- タンクレストイレは、\180,000~
標準工事費(約\30,000)含みます。便器の種類により金額が変わります。
手洗器を取付する場合
新しく手洗器を取付する場合は、\75,000~
(手洗い器・新規給排水管工事・設備取付費)
手洗器の種類により金額が変わります。
内装をきれいにする場合
内装をきれいにする(広さ1帖)場合、\45,000~
(床:クッションフロア、壁・天井:ビニールクロス貼)
段差をなくす工事の場合
トイレの床の段差をなくす工事(広さ1帖)の場合、\40,000~
(大工施工費と材料費)
手摺の設置
手摺を付ける場合、¥15,000~。
収納を増やす場合
収納を増やす場合は、
- 天袋取付は、\35,000~
- 棚取付(1段)は、\15,000~
- 壁埋め込み棚取付は、\40,000~
換気扇を取付する場合
換気扇を新しく取付する場合は、\23,000~
(換気扇と電気配線工事)
トイレリフォームは、便器交換だけのリフォームは少なく、内装をきれいにしたり、手摺をつけたり、収納を増やしたりする工事を一緒に行うことがほとんどです。
トイレリフォームの総費用は15~30万円が多く、便器の交換と一緒に他の工事も行い、より快適なトイレにリフォームしています。
工事期間の目安
工事期間は、水道配管の状況やどこまでリフォームするかなどの工事内容で変わります。
便器の交換のみ
半日~1日
便器の交換する時に排水位置を変更
床の補修を含め2~3日
便器の交換と手洗いを増設する
内装の補修もあるので3~5日
便器の交換とトイレの床の段差をなくす工事をする
4~7日
便器交換と内装も全面リフォームを一緒にする
7~10日
工事期間中は、トイレが使用できなくなります。トイレが使用できなくなる期間と仮設トイレの設置が必要かどうか、工事が始まる前に確認しておきましょう。
便器を選ぶ際の基準
便器の種類は、デザインや機能・価格・排水方式など多種多様にあります。また、メーカーそれぞれ特徴があります。便器を選ぶ際のポイントを見てみましょう。
便器の排水方式の確認
便器には、2種類の排水方式があります。「床排水方式」と「壁排水方式」です。壁排水方式では接続できない便器があります。事前にどちらの排水方式なのか確認しておきましょう。
また、排水管を接続する位置が、固定寸法となっている便器と接続位置を多少変更できる便器とあります。固定寸法の場合、床をはがして排水管の位置を変更しなければならないケースがあります。使用したい便器の排水位置も確認しておくと良いでしょう。
一戸建ての排水方式
一戸建て住宅の場合は、「床排水方式」がほとんどです。床排水方式は、便器の下で排水管をつないでいるのでトイレ内に排水管は見えません。トイレ内はすっきりしていますが、排水管位置の確認が必要です。
マンションの排水方式
マンションの場合は、「床排水方式」と「壁排水方式」のどちらの方式もあります。マンションの床構造とパイプスペース(PS)の位置によりどちらの方式になるか決まります。最近のマンションは床排水方式が多くなっています。壁排水方式の場合は、便器の後ろに排水が見えますので、確認してみましょう。
便器の種類
便器の種類は、従来からある水をためておくタンクがついた「タンク式トイレ」と最近人気がある水をためるタンクがない「タンクレストイレ」があります。それぞれ、メリットとデメリットがあります。メリットだけでなくデメリットを理解して便器を選びましょう。
タンク式トイレの特徴
従来型のタンク式トイレは、タンクにためてある水を流すことで水洗ができるようになっている便器です。
メリットは、4つです。
タンクに手洗いがつけられる
手洗いを別につけなくてもよいため、別に手洗いを作らなくてもよい。また、手洗いした水がタンクにたまるので、節水にもなります。
タンクの中の水を災害時に使用できる
タンクの中の水は、水道水です。一回分ですがトイレを流すこともできます。また、取り出して手洗いなどには使えます。
タンクがある場合、給水圧を気にせず便器を設置できる
水を流す時、タンクから出る水圧で流すので、高い給水圧力が必要ないからです。
リーズナブル
タンクレストイレと比較すると同じ機能のものがリーズナブル。
デメリットは、2つです。
掃除に時間がかかって面倒
タンクがある分凹凸が多く、また、手洗い部分にほこりもたまりやすく、タンクレストイレと比較すると掃除に時間かかります。
タンクレストイレよりトイレ全体のスペースに余裕がない
タンクレストイレと比較すると、タンクの分だけ10㎝前後便器全体が大きくなります。その分、トイレ内の余裕部分が狭くなります。
タンクレストイレの特徴
タンクレストイレは、色々な理由で最近人気がある便器です。
メリットは、3つです。
タンクがない分、トイレ内のスペースに余裕ができて広くなる
子供のトイレトレーニングや高齢者のトイレ介助がスムーズになります。
タンクがないため、凹凸が少なく掃除がしやすい
そうじ時間の短縮できてストレスが減ります。
デザイン性が良い
タンクがないため、デザイン性が良い。
デメリットは、4つです。
給水圧力が低い地域や階では設置できない場合がある
タンクレストイレは給水圧力を使って水洗する方式なので、一定の給水圧力が必要です。使用したい便器の必要水圧や自分の家の給水圧力を確認しましょう。
最近では、給水圧力を補助する部品やタンクレスの形状の便器でもタンクが内臓されている便器があります。給水圧力が低い場合でも設置できる可能性が広がっています。
トイレ内に手洗いのスペースが必要
タンクがないので、手洗いを別に作らなくてはなりません。その分、費用もかかります。
災害時に水洗する方法が変わるので、確認が必要
停電時は手動のレバーで流す。断水時はタンクがないためその都度、直接バケツで水洗することになります。事前に確認しておきましょう。
価格が高め
タンク式トイレと比較すると、便器本体の価格が高めです。
便器・便座の機能
便器を選ぶ時は、形だけでなく「便器・便座の機能」も一緒に検討しましょう。便器や便座の機能によって、掃除のしやすさ・節電・節水・快適さが違います。今の便器は様々な機能がありますので、ご家族の要望にあった便器・便座を選びましょう。
カタログで確認するだけでなく、メーカーなどの設備ショールームなどで説明を受けるとわかりやすく、いろいろと検討できます。
暖房便座と洗浄便座
暖房便座は、便座を電気で温める機能です。便座の冷たい、おしりがひやっとする感じはいやなものです。暖房便座なら便座カバーも必要ありません。お掃除も楽になります。
最近の暖房便座は、使わない時は暖房せずに使う時だけ温かくできる機能もあり、省エネです。
洗浄便座(ウォシュレット)は、おしりを水(又は湯)で洗浄する機能です。ノズルから水がでてきます。ノズルには洗浄機能がついて、清潔に使用できるようになっています。洗浄便座は、おしりを拭くのが大変な方、病気の方には便利な機能です。
温風乾燥と部屋暖房
温風乾燥機能は、おしりを温風で乾燥してくれる機能です。おしりを拭くのが大変な方や病気の方にはあると便利な機能です。
部屋暖房は、トイレの中を温風であたためてくれる機能です。冬のヒートショックをやわらげるために使用します。トイレ内に小型の暖房器具を置く場所がない、トイレがとても寒くなる場合は便利で安心です。
脱臭・消臭機能
脱臭機能は、トイレを使用した時の匂いを主に脱臭します。便座についている着座センサーが使用を感知して臭いを便器内に吸い込むことで脱臭します。この場合、トイレ室内の換気扇は使用後に作動させると効果が発揮されます。
消臭機能は、除菌水やイオン水の力で匂いのもとになる原因菌を除去する方式です。使用後の継続する臭いの消臭に効果があります。
お掃除を楽にする機能
最近の便器は、お掃除がとても楽になっています。お掃除を簡単にする機能は、便器の形状が掃除しやすい・汚れが付着しにくくて掃除しやすいなど様々です。
形状が掃除しやすい便器
便器の全体の形状はとてもシンプルになりました。便器の取付けビスが表に見えない構造になっていて、凸凹部分が少なくなりました。
また、「フチナシ便器」が人気です。「フチナシ便器」とは、便器上部に水返しの縁がない便器のことです。また、縁に沿って水がでてくる穴もなくなりました。水返しの縁と水穴につく汚れと水垢のお掃除が楽になる形状です。
便座にはリフトアップする機能があり、便器と便座のすき間を掃除する時に便利です。
汚れがつきにくい便器
汚れ防止機能は、主に二種類あります。便器内部に汚れがつきにくくする処理をして汚れ防止する機能と使用時に除菌することで汚れの付着を防止する機能です。
便器内部の汚れ付着を防止する機能は、便器の表面を滑らかにして汚れを落ちやすくし、合わせて汚れがつきにくい薬品を塗布している便器です。メーカーによって、数年後に再処理が必要なタイプもありますが、半永久的に機能を発揮するタイプもあります。
また、便器内を洗剤で洗浄する便器もあります。台所用洗剤を便器内の専用タンクに入れておきます。使用後に水を流すたびに、水と一緒に細かい泡が便器内をきれいにします。泡は3時間程便器内に残り、きれいを保ってくれます。
使用時に除菌をする機能は、除菌ミストやイオン水で便器内を除菌してきれいを保ってくれる機能です。臭い対策にも有効で、トイレ使用時の瞬間的な臭いと付着菌による継続的な臭いを消臭してくれます。
省エネ機能
便器の省エネ機能は、「節水」と「節電」があります。
節水機能は、この15年でとても進化しています。15年ぐらい前の便器の水洗する水量は、約13~20L程でした。最近の便器は、約4~6L程です。半分以下の量になり毎月の上下水道料金が節約できます。
節電機能も進化していて使用状況により節電方法を選ぶことができます。「スーパー節電」や「ワンタッチ節電」など、使用状況に応じて電気代を節電します。
従来の便器では、暖房便座のスイッチを入れると、24時間ずっと便座を温めていました。今は、便座に座ったら急速に暖房するタイプ・使用状況に応じてON.OFFできるタイプなど使う時だけ便座を温める機能で節電しています。
その他の便利な機能
自動開閉機能は、便座と便座の蓋についている機能です。人が近づくと開き、便座から立つと閉まります。男性が便座をあげたままにしている場合、自動で閉まるように選択できます。家庭内で便座の上げおろしでストレスがあったらあると便利な機能です。
また、トイレの蓋を閉めることで節電機能がはたらく便器があります。蓋の閉め忘れを防止は節電にも重要です。
「夜間ライト」は、便器内部が夜間用ライトで明るくなる便器です。夜中にトイレに行くと照明がまぶしくて、眠気が冷めてしまいつらいものです。夜間ライトは、優しい明るさで便器を照らして誘導してくれます。
メーカー別便器の特徴
便器を作っているメーカーでは、基本機能・お掃除のしやすさ・便利な機能を各社それぞれ独自に開発しています。各メーカーの特徴を知って、効率良く便器を選びましょう。
各メーカーの主な特徴を見てみましょう。
TOTOの特徴
TOTOの洗浄方式は、「トルネード洗浄」です。渦を巻くように洗浄することで、少ない水で効率よく、便器全体を洗浄できるようになっています。
便器の「フチナシ形状」は、便器の拭き掃除を楽にしています。便器の表面は、「セフィオンテクト」で滑らかに仕上げ汚れが付きにくい機能です。「きれい除菌水」は、使うたびに便器内にきれい除菌水をふきかけて菌の繁殖を防ぎ、輪じみ・黒ずみの発生をおさえてきれいを保ちます。
※参考:TOTOのトイレ
LIXIL(リクシル)の特徴
リクシルの洗浄方式は、「パワーストリーム洗浄」。100%上から流す強力な水流ですみずみまで汚れを洗い流す方式です。便器の表面は、「アクアセラミック」。ツルっとした表面は、簡単なお掃除で黒ずみ・便器のくすみの原因の水垢がこびりつかない機能です。新品のツルツルが長く続きます。
「泡クッション」は、留水面にはった泡で男性の小用時の飛沫汚れと音を軽減する機能です。「鉢内除菌」は、プラズマクラスターで便座裏や便器内のすみずみまで除菌する機能です。浮遊カビ菌・付着菌をいつでも99%除菌して、きれいを保っています。
「省エネ便座」は、便座、便フタに断熱材を内臓しています。便座の放熱を減らして省エネしています。
※参考:LIXIL(リクシル)のトイレ
パナソニック
パナソニックの便器の他のメーカーにない特徴は、「アラウーノ」に搭載されている「自動洗浄機能」です。市販の台所用合成洗剤(中性)を使って、洗浄する時に細かい泡が便器内をお掃除する機能です。泡は3時間程とどまって便器内のきれいを保ってくれます。
洗浄方式は、「ターントラップ方式」。少ない水を使い切る方式で従来の1/3の水量でしっかり水洗します。
「ハネガード機能」は、ボタン操作などで便座をあげることで便座内の水位が自動で下がり水面全体に泡が出てくる機能です。泡で男性小便時のトビハネを抑えて床や壁の汚れを減らします。パナソニックの便器の素材は、樹脂製の「有機ガラス系新素材」です。ぬめりや黒ずみの原因となる水垢を水滴ごとはじく、汚れがつきにくい素材です。
※参考:パナソニック のトイレ
各メーカー商品選定の注意点
各メーカー色々な機能があり、商品選定に迷うところです。商品選定にあたり、注意したい点が三つあります。
便器そのもの素材
TOTOとリクシルの便器の素材は陶器で、便座は樹脂製品です。パナソニックの場合は、便器も便座も樹脂製品です。それぞれ、特徴を生かした商品性能を持っています。便器・便座共、陶器素材と間違われやすいのですが、違います。注意して素材の確認をしましょう。
各便器の機能
各メーカー商品ラインナップが豊富です。価格もリーズナブルなものから高価格なものまで様々です。もちろん、高価格なものは、機能がハイスペックです。購入する便器の機能をしっかり確認しましょう。欲しい機能がついているか確かめましょう。
サイズの確認
便器のサイズは、3種類のサイズを確認しましょう。まずは、便器全体のサイズ。トイレに設置した場合、余裕はあるのか、今までの便器とどのぐらい寸法がちがうのか確認しましょう。便器のサイズが大きくなると、トイレ内部が狭く感じます。注意しましょう。
それと、便座のサイズを確認しましょう。便座にはサイズがあります。今使っている便座より小さくなると不便を感じます。(特に男性)今の便座のサイズを測って比べましょう。
もう一つは、排水位置の確認です。今の位置と変わりなければ、費用も安く、リフォーム期間も短くすみます。今の便器の説明書を用意したり品番を確かめて、工事会社やメーカーと相談しましょう。
一日に何度も使うトイレ。トイレリフォームで汚れにくくてお掃除が簡単。片付く・快適なトイレにしましょう。急なお客様や小さなお子様にいつでも安心して使っていただけます。トイレリフォームでは、便器交換だけでなく総合的にリフォーム相談して快適なトイレにしてください。