リフォームをする時、設備・床・建具・外壁などのショールームを見学する機会があります。ショールームでは、実際に使う設備や素材を見たり、触れたりすることができます。また、サイズや色・質感を確認できたり、室内のイメージがわかり、リフォームの参考になります。
ショールーム見学の際、見学する時のポイントを知っていると、効率よく満足のいく見学ができます。ショールームを見学するときのポイントや注意点を知って、満足いくリフォーム工事を目指しましょう。
ショールームに行く前の準備
ショールームは広く、多くの商品が展示されています。たくさんの商品をはじめて見ると、何を見てよいかわからず、時間がかかるので、事前にホームページを見たり、カタログを取り寄せて見ておいたり、住宅雑誌を読んでおき、見たい商品や探している設備などあらかじめチェックしておきましょう。
事前に商品の特徴や種類を知っておくことで、効率よく見学することができます。
ショールーム見学時の持ち物
ショールーム見学に行く時は、以下の物を持参しましょう。
- 図面
- 設備プラン書
- 筆記用具
- メモ
- メジャー
- カメラ
図面や設備プラン書は、まだできていない段階なら、なくてもかまいません。
見学する2~3時間の間は、いろいろ見て説明を受けます。見たこと、説明を受けたことのすべてを覚えてはいられません。気になったことは、メモやカメラで記録しておきましょう。後々のリフォーム工事店との打合わせや、ショールームの再訪時に希望を伝えやすくなります。
見学は動きやすい服装で
ショールーム見学は、時間が長く、立ったり座ったりも頻繁です。動きやすく、身軽な服装でいきましょう。また、靴は脱ぎ履きいしやすいものを選びましょう。キッチンには、スリッパが用意されています。実際に使用する状態で高さなどの使い勝手を確認するためです。靴を脱ぎ、スリッパで確認しましょう。
また、ユニットバスでは、浴槽に入って深さや広さなどを確認できるようになっています。ショールーム見学は、体験できるところが良いところです。積極的に体験するために、動きやすい服装で見学しましょう。
ショールーム見学の目的は?
ショールームは広く、多くの商品が展示されていて、見るところがたくさんあります。見学に来た目的を果たせないで帰ると、また見学に来ることになったり、打合わせが進まなかったりします。ショールーム見学は何度行ってもよいところですが、見学にいく目的はを考えてから行きましょう。
ショールーム見学の目的は、打合わせや工事の進み具合により変わります。リフォーム全体のプランが決まる前は、間取りのイメージを見るためや、今どんな設備があるのかを確認するために行きます。リフォーム工事の見積もりが出た後は、見積もり内容の確認が主な目的です。工事契約後は、最終確認や色決めをします。
ショールーム見学は予約とアドバイザーが必要
広いショールームで説明を受けずに見学すると、自分が見たい商品がどこにあるか、わかりづらいものです。また、商品の特徴やどんなオプションがあるのか、説明を受けないとわかりづらく、本当に良いものや必要なものを見逃してしまいます。
ショールームには、案内と相談にのってくれるアドバイザーがいます。アドバイザーは、商品知識が豊富で使い勝手やお掃除のことなど、詳しく説明してくれます。このショールーム見学では、アドバイザーの説明をお願いして、短い時間で効率よく見学しましょう。
土日になると、ショールームは大変混雑します。予約をしないで行くと、アドバイザーの説明はまず受けられないと思うので、ショールームの定休日や営業時間を考え、遅くとも2週間前には予約を入れて見学に行きましょう。
ショールーム見学にかかる時間はどのぐらい?
ショールームで、アドバイザーの説明を受けながら見学し打合わせをすると、平均2~3時間ほどかかります。水廻りの設備をすべて見ると4時間ほどかかることもあります。あらかじめ、時間に余裕をもって見学しましょう。
また、時間が長くなるので、食事や小さなお子さんを同伴することなども、事前に考えておくと良いでしょう。
リフォーム会社の営業や設計者の同行は?
ショールーム見学では、リフォーム会社の営業や設計者が同行する場合があります。図面や金額のことがよくわかっていますので、効率がよく見学できるというメリットがあります。しかし、反対に時間に制限ができたり、リフォーム会社の標準以外の設備の説明をしてもらえないというデメリットもあります。
どんな目的でショールーム見学をするか考えてから、同行をお願いしましょう。ゆっくり見たい場合は家族だけで見学し、プラン全体の検討が必要な場合は同行してもらうとよいでしょう。
ショールーム見学する際のポイント
ショールームは、メーカーごとあり商品の種類もたくさんあるため、一日ですべてを見学することはできません。
効率よくショールームを見学する方法やリフォームの参考になる見学のポイントを見てみましょう。
見積もり金額と標準品を確認
ショールームでは、金額の目安となる定価(上代ともいいます)が表示されています。この定価は、実際に購入する価格ではありません。リフォーム会社の見積り金額は、商品販売価格(定価の〇割引きが多い)に施工費(据付費ともいいます)が入った金額となっています。事前にリフォーム工事店に見積もり金額と定価の違いを確認するか、後日改めて見積もりを出してもらいましょう。
それと、ショールーム見学前にリフォーム工事店の標準品を確認しておきましょう。メーカー品の価格は標準品が割安で、オプション品は割高です。リーズナブルに満足いくリフォーム工事とするためには、標準品を中心に決め、特に必要な機能やデザインに費用をかけるようにします。ショールーム見学前に、リフォーム会社の見積もり金額の内容や標準品の確認をしておきましょう。
ショールームではサイズ感も重要
ショールームは、部屋をイメージできる展示方法になっています。しかし、ショールームは天井が高かったり、通路幅が広めにつくられています。
設備のサイズや高さだけでなく、部屋の広さや天井の高さ、通路幅も一緒に確認して、図面との違いを確かめましょう。よりリフォーム後の雰囲気が実感できます。
ショールームでは体験しよう
ショールームでは、体験できる場所がいろいろと用意されています。節水水栓の水の出方を確かめたり、ユニットバスの温かい床を体感したり、キッチンの掃除のしやすさの実演を見ることができたりします。
リフォーム工事が完成してから思った感じと違ったとなると残念です。ショールームでは、いろいろ体験しながら確かめましょう。
色の確認は注意が必要
カタログや小さいサンプルの色は、実際の色と違って見えることがあります。まず、ショールームで実物の色を確認するようにしましょう。
ショールーム内で色の確認をする時には、照明の色に気を付けて下さい。照明の光源(電球や蛍光灯)の色によって、色の見え方が変わるからです。色は、窓に近い場所、自然光の下で確認するようにしましょう。
商品のメリットとデメリットをチェック
メーカーごと、得意な技術や分野が違います。ショールームは、良いところをアピールするようにできています。ショールーム見学では、商品の良いところ・メリットを聞くだけでなく、あえてデメリットも聞いてみましょう。
デメリットを聞いた上で決めれば、実際に使う時にこんなはずではなかった・・・ということがなくなります。
名刺とカタログも忘れずに
見学が終わって帰る時には、担当してくれたアドバイザーの名刺とカタログを必ずもらって帰りましょう。後日、リフォーム工事店との打合わせや再度ショールーム見学をする時に必要になります。また、同じアドバイザーに担当してもらうと二度手間な話になることが減り、その後も効率よく打合わせができます。
ショールームは最新設備がそろっていて、内装も素敵です。わくわくするし、楽しい場所です。設備や床などの素材を確認するだけでなく、リフォーム工事全体の参考になります。積極的に見学して、満足度の高いリフォーム工事を目指しましょう。