風呂リフォームのおすすめは?価格相場と工事期間

風呂(浴室)リフォームのおすすめは?価格相場と工事期間

風呂リフォームの価格相場と工事期間、おすすめメーカーを解説しています。内容にもよりますが、工事費用の目安は安くて約30万、高いと約100万以上になります。工事期間は6日~10日が目安になります。

浴室リフォームでユニットバスを選ぶ際は、マンション用と戸建て用がある点を理解しておきましょう。

ユニットバスで人気の、TOTO、リクシル、トクラス、タカラスタンダード、パナソニック、クリナップ、ハウステックの特徴もまとめています。どこのユニットバスがいいか悩んでいる人は、せひチェックしてみてください。

風呂(浴室)リフォームのきっかけ

お風呂をリフォームしようと思うきっかけは、人それぞれです。きっかけは3つのパターンがあります。

お風呂を直さないといけない

  • 地震でタイルにひびが入った
  • お風呂の入口の扉の下が下がって、ぎしぎし鳴る
  • 浴槽の排水の流れが悪くなった
  • お風呂の外の基礎に水がもれている

このような症状がでていたら、家の構造や配管に不具合が起きている可能性があります。早急にメンテナンスが必要です。

お風呂が古くなった

  • お掃除してもカビがとれなくなり、不衛生な感じがする。子供の喘息が心配
  • 子供が寒がってお風呂をいやがる
  • お風呂の床段差が大変。手摺などもつけてバリアフリーにしたい
  • お風呂の窓が小さくて暗いので、明るいお風呂にしたい

お風呂を長く使っていることでストレスになっています。リフォームすることで解決します。

快適なお風呂にしたい

  • お風呂が狭くていや、広くしたい
  • お風呂にジェットバスがほしい
  • お風呂に暖房乾燥機がほしい

長く使ったお風呂をリフォームする時に予算に合わせて、グレードアップすることで快適なお風呂になります。

風呂(浴室)リフォームについて

お風呂には、「タイルの浴室」と「ユニットバス」があります。住宅のお風呂は、30年前「タイルの浴室」が主流でした。現在は、商品開発や技術が進歩して「ユニットバス」が主流となっています。

タイルの浴室

タイルの浴室は「在来浴室」ともいわれます。床や壁・天井を現場で一から作ります。下地を作りサッシとドアを取付けたら、給排水管工事を行い防水の施工をします。

浴槽を入れ、タイルで内部を仕上げます。その後、水栓・給湯器をつけて完成します。このゆに、すべて現場で一から作るお風呂です。

タイルの浴室は現場で一から作るお風呂なので、サイズと形状に制限ありません。自由なお風呂を作ることができます。また、タイルの種類が多く、デザイン性に優れ、高級感のあるお風呂も作ることができます。

しかし、ユニットバスと比較すると高額だったり、掃除が大変、工事期間が長いというデメリットがあります。

ユニットバス

ユニットバスは「システムバス」ともいわれます。ユニットバスは、あらかじめ工場で作られた床・壁パネル・天井・浴槽などを現場に運び、現場で組み立てて完成させるお風呂です。

住宅用のユニットバスは、発売当時はタイルの浴室より価格が高く、デザインの種類も少なく、機能も種類がありませんでした。

発売から30年程たった今では、価格もリーズナブル、掃除がしやすく、機能も充実していて人気です。また、ユニットバスは施工期間が1日と短期間なためリフォーム工事に向いています。

マンションの場合は、階下への漏水事故を防止するために、古くからユニットバスが使われています。

価格相場

お風呂リフォームの価格相場は、お風呂の広さに比例して高くなります。また、リフォームの内容によっても変わります。主な工事のリフォーム費用を見てみましょう。

お風呂リフォームの標準工事費用は「約30万円以上」となります。内訳は、解体費用・処分費用・土間工事・給排水工事費・電気工事・ユニットバス搬入組立費・木工事になります。

ユニットバス(1坪)に交換する

ユニットバスに交換する際の目安は「約60万円以上」となります。(標準工事費用約30万円を含む)

ユニットバス本体の価格は、オプション設備をつけることで高額になります。基本性能をおさえたシンプルなものがリーズナブルな価格に費用を抑えることができます。

ユニットバス(1坪)と洗面(1坪)を一緒にリフォームする

ユニットバス(1坪)と洗面(1坪)を一緒にリフォームする際の目安は「約100万円以上」となります。内訳はユニットバスが60万円、洗面化粧台が10万円、内装他30万円です。

お風呂を広くする場合

ユニットバスに交換する価格以外に、広くするための費用がかかります。お風呂部分以外工事も一緒に見積もりを依頼して費用を把握すると良いでしょう。

お風呂のリフォームでは、予算をオーバーするケースがあります。タイルの浴室でたまにみられるケースですが、お風呂を解体したら洗面の床下が腐っていた、白蟻が発生していたなどのトラブルがおこるケースです。構造の補修費用・白蟻工事費用が別途かかります。

別途かかる補修費用・工事の見積もりを出してもらい、納得してから工事をすすめましょう。

リフォーム業者からの見積もりですが、これはかならず複数社の見積もりを比較することをおすすめします。業者によって得意不得意がありますし、同じ工程でも安くやってくれる業者がいるかもしれません。

工事期間の目安

お風呂リフォームの工事期間は、工事内容・規模により変わります。

タイルの浴室をユニットバスに交換する場合の流れと工事期間
  1. 解体・処分(1日)
  2. 土間コンクリート打ち(1日)
  3. 木工事直し・水道・電気工事やりかえ(1日)
  4. ユニットバス搬入・組立て(1日)
  5. 洗面内装工事・水道電気工事つなぎ(2日)

で最短で6日間かかります。

工事期間

タイルの浴室をユニットバスに交換し、洗面を一緒にリフォームする場合、洗面の解体と一部補修・内装工事などで、工事期間が3日程長くなります。

浴室のリフォームで構造が傷んでいたなどのトラブルがあったケースは、工事期間も多少伸びます。改めて、工事期間を確認してお風呂のはいれない期間を確認しておきましょう。

ユニットバスを選ぶ際の注意点

ユニットバスを選ぶポイントは、4つあります。

  1. ユニットバスは、マンション用か戸建て用か確認すること
  2. ユニットバスのメリット・デメリットを知って選ぶこと
  3. ユニットバスのサイズを確認する
  4. 施工上のポイントを確認する

ユニットバスは、マンション用か戸建て用か確認すること

マンションと戸建て住宅では、ユニットバスの種類が違います。主に全体の寸法と構造と床の高さが違います。また、ユニットバスを据え付ける部品も違いますので、注意が必要です。

戸建て住宅では、2階以上の階へ設置する場合は階上用のタイプを選びます。ユニットバスを選ぶ時は、まずマンション用か戸建て用か確認し、戸建て用は1階用か階上用か確認して選びましょう。

ユニットバスのメリット・デメリットを知って選ぶこと

ユニットバスは、タイルの浴室のデメリットを払拭しながら商品開発されてきました。そのため、現在多種多様な商品があり、選択の幅が増えました。共通するメリットとデメリットを見てみます。

ユニットバスのメリット

リフォーム工事における最大のメリットは、工事期間が短いことです。タイルの浴室は、浴室内の工事に4~7日かかります。ユニットバスは、現場で組み立てる工事が1日で終わります。ユニットバスでお風呂をリフォームすると、お風呂に入れない期間が大きく短縮されます。

ユニットバスは水漏れに対して、タイルの浴室より優れています。マンションや2階以上の階上設置の場合、安心です。また、ユニットバスは全体の断熱性が高いため、冬暖かく、子供や高齢者のお風呂に入る時の負担が少なくなっています。

その他に掃除しやすい機能、誰にも使いやすい設備、リーズナブルな価格などがメリットとしてあげられます。

ユニットバスのデメリット

ユニットバスにもデメリットがあります。ユニットバスは工場生産の既製品なので、サイズが決まっています。スペースに合わせて形を変えることはできません。

鉄骨の柱が出ている、窓のサイズがユニットバスの幅より大きいなど特殊な形状の対応がほとんどありません。(一部メーカーで特殊形状に対応している商品が発売されています)

また、ユニットバスは既製品のためデザインが決まっています。商品によってカラーも限られています。デザイン性の高いユニットバスは高額になります。ユニットバスを設置する場所が整形でない場合は、タイルの浴室の方が良いケースがあります。

ユニットバスのサイズを確認する

ユニットバスのサイズは、幅・奥行・高さを確認しましょう。ユニットバスのサイズは、以下に記載してあるように4桁の数字で表記されています。これは、浴室の幅と奥行きの数字を略して表しています。

ユニットバスのサイズを確認する

表記 寸法 坪数
「1216」 幅1,200mm×奥行1,600mm 広さ0.75坪
「1317」 幅1,300mm×奥行1,700mm 広さ0.75坪
「1616」 幅1,600mm×奥行1,600mm 広さ1.00坪
「1618」 幅1,600mm×奥行1,800mm 広さ1.25坪
「1620」 幅1,600mm×奥行2,000mm 広さ1.25坪

※メーカーにより表記の数値が違います。寸法は内寸です。

広さは、平面図の寸法で確認します。

  • 広さ0.75坪は、平面図浴室寸法が1,365mm×1,820mm
  • 広さ1.00坪は、平面図浴室寸法が1,820mm×1,820mm
  • 広さ1.25坪は、平面図浴室寸法が1,820mm×2,275mm

ユニットバスのサイズは、設計担当や工務店に相談したり、ショールームに行くとき図面を持って行って、確認してもらうと安心です。

施工上のポイントを確認する

ユニットバスを施工するにあたり、搬入経路が問題になります。浴槽が廊下を通らなかった、エレベーターに入らなかった、マンションの階段を通らなかったなど、搬入経路のトラブルは稀に起こります。施工会社に確認してもらいましょう。

メーカー別ユニットバスの特徴

ユニットバスの主なメーカーは、TOTO・リクシル・トクラス・タカラスタンダード・パナソニック・クリナップ・ハウステックの7社です。それぞれ、独自の機能と特徴があります。各メーカーの特徴をそれぞれまとめましたので参考にして下さい。

TOTO

TOTOは水のことを研究しているメーカーです。水の特徴を知り尽くしているメーカーならではの独自技術で節水や省エネ設備を開発しています。

ユニットバスでは、空気を含んだ大粒の水で少ない水でも心地よい浴び心地を実現した「エアインシャワー」があります。TOTO従来品と比較すると約35%の節水を実現しています。

「魔法びん浴槽」は、高断熱ふろふた、浴槽断熱材、断熱防水パンの断熱構造で4時間後の温度低下を2.5℃以内に抑える保温性の高い浴槽です。

TVCMで有名な機能が「ほっカラリ床」です。床表面の形状で水はけを良くし、軽くこすることで汚れが落ちる素材で、水垢で汚れやすいお風呂の床のお掃除を楽にしてくれます。

また、TOTOのユニットは全体がスッキリとしたデザインで、水垢汚れが付きにくい形状になっています。また、広々とした印象を感じるユニットバスです。スッキリとしたデザイン性と基本性能で人気のあるメーカーです。

※参考:TOTOのお風呂

リクシル

リクシルのユニットバスは、INAXがリクシルに統合され、INAXの技術が取り入れられ魅力的になりました。リクシルのユニットバスは多彩な機能が充実しています。

防汚クリア層で水垢を防ぐ人造大理石の「キレイ浴槽」やダブル保温構造の「サーモバスS」、床の冷たさを解消するメカニズムをもつ「キレイサーモ」、排水口のお掃除が楽な「くるりんポイ排水口」、ドアの掃除が楽な「キレイドア」など様々な機能が生活を豊かにしてくれます。

※参考:リクシルのお風呂

トクラス

トクラスの前身は、家具や生活スタイルを提案する「ヤマハリビングテック」。もちろん、ピアノなどの音楽のヤマハの関連会社でした。そのため、お風呂で好きな音楽が聞ける浴室音響システム「サウンドシャワー」が独自の設備で、人気があります。

また、人造大理石を自社で開発しています。そのため、光沢のある人造大理石の浴槽がリーズナブルな価格で使用できます。高品質で汚れにくく高級感が浴槽です。色も豊富にあり人気があります。

トクラスのユニットバスは、ラウンドした形状の浴槽も特徴的です。ひょうたん型をした浴槽で、洗い場にゆとりをもたせ、浴槽は他人数で入れる広さを確保しています。ラウンド型のお風呂はおしゃれです。

※参考:トクラスのお風呂

タカラスタンダード

タカラスタンダードのユニットバスは、お掃除のしやすいホーロー素材の壁と震度6強相当の振動に負けないフレーム架台の「耐震システムバス」に特徴があります。

また、タカラスタンダードの「ぴったりサイズのシステムバス」は、同じスペースで今までより広々としたお風呂にリフォームが可能です。

幅や奥行の寸法を現場にあわせてサイズを変更できたり、柱や梁のでっぱり、傾斜天井にも施工対応が可能で、今までより広いお風呂が可能になります。

タカラスダンダートのユニットバスは、基本性能を持ちつつ、他メーカーにはない独自の特徴を持っているメーカーです。

※参考:タカラスタンダードのお風呂

パナソニック

パナソニックは、家電でも使用されている美しくなるための機能をユニットバスにも取り入れています。

ミクロの泡で全身をあたためる「エステケアシャワー」やシャワーの水に空気をふくませる「マイクロバブル」で汚れを洗い流してくれる機能、「ナノイー」を搭載したカビシャット暖房換気乾燥機など充実した機能を備えています。

パナソニックは、お風呂を心地よい空間にすることにこだわっているメーカーです。

※参考:パナソニックのお風呂

クリナップ

クリナップのユニットバスは、保温性能に特徴があります。浴室全体(床・壁・天井まで)を2.5cmのサンドイッチパネルで包みこんでいる「浴室まるごと保温」と、4時間後の温度低下を2.5℃以内に抑える「高断熱浴槽」。

さらに、床に向かってお湯が噴射され床温度を25度まで上昇させて浴室を足元から温める「浴室まるごと保温」の機能で、お風呂を温かくしてくれます。

※参考:クリナップのお風呂

ハウステック

ハウステックのユニットバスは、シンプルでリーズナブルな価格のタイプからハイブレードな商品まで、それぞれ豊富なサイズバリエーションを揃えています。

「クリンフロア」は、濡れている時でもすべにくいため安全です。お手入れが簡単な機能もあわせて持っています。「高断熱浴槽」は、断熱構造で長時間経っても冷めにくい保温効果の高い浴槽になっています。

※参考:ハウステックのお風呂

まとめ

ユニットバスは、水廻りの設備の中でも高額な商品になります。メーカーを選ぶ時はメーカーのショールームで実物で機能を確認しながら選ぶことをおすすめします。

また、ユニットバスは年々改良され、あたらしい技術・機能が開発されています。デザインが豊富になり使いやすく、安全性も高くなり、掃除がしやすくなっています。ぜひ、新しいユニットバスをショールームで見ながら選んでください。

お風呂のリフォームは、お掃除が楽になって家事時間が短縮されたり、保温機能がアップして子供たちがすすんでお風呂に入るようになったり、ガス代が節約できたり、生活に変化をもたらせてくれます。お風呂のリフォームは、時間の余裕ができたりや家族の笑顔が増える二次的喜びも高いリフォームでしょう。

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