固定資産税は?小屋や離れを建てる際の費用や注意点

小屋は、大きさもグレードも様々です。キットを自分で組み立てるものなら、50万円くらいで済みますが、施工会社に依頼する場合は、250万円以上のものもあります。設備の状況も様々です。

かかる費用を理解し、オリジナルの小屋づくりを楽しみましょう。

建てた場合の費用

おもに、水道管の配管、電気の配線をすると費用は高くなります。また、太陽光パネルや蓄電池などを使った自家発電を行う設備を導入する場合は、数百万かかる場合が多くあります。

固定資産税の支払いは必要か?不要か?

固定資産税が徴収される場合の判断は、

  1. 土地への定着性があるか
  2. 外気の遮断性があるか(雨風をしのげるか)
  3. 居住、作業、貯蔵などに利用できるか

の3点で判断されます。この要件のうち、どれか1つが欠けていれば、固定資産とはみなされません。また、家屋の場合、固定資産評価額が20万円未満であれば「免税点未満」として税金はかかりません。

注意しなくてはならないのは、基礎部分を作って小屋を建てる場合です。固定資産税を免税にしてもらうのに、基礎部分を作らずに小屋を作る方法もありますが、地震などの災害に弱くなってしまいます。

専門家に相談するなどして、基礎の種類や緊結方法、力の逃がし方などを、十分に検討しましょう。

いくらで建てられるのか?

では実際に、小屋や離れを建てる場合いくらかかるのでしょうか。DIYして自分で建てるケースと業者に依頼するケースに分けて解説します。

自分で建てるケース

10㎡以下(約6畳)くらいの小屋を建てるときにかかる費用は、内装関係と電気引き込み費用を除いて、50万円前後が多いようです。10㎡以上になると、建築確認の申請に20万円~30万円がかかるので、予算に入れておきましょう。

業者に依頼するケース

業者に依頼した場合の価格は、150万円~200万円が主力価格帯のようです。小屋を販売している「SuMiKa」のHPに掲載されているもので、ヒロ建工の「58HOUSE」という商品があります。

こちらの場合は、170万円から販売されています。基礎工事、塗装工事、電気工事は別途となっています。このほかに、基礎工事を行うと約50万円、建築確認の申請に20万円~30万円がかかるので、予算に入れておきましょう。

建てる際の注意点

小屋を建てる際は目的を明確にし、必要な設備を確定させ、予算を決めるようにしましょう。仕様によって、申請書類も異なってくるので注意しましょう。

建てる目的を明確にする

小屋を建てる場合は、まず自分が何をするのかを明確にします。書斎にしたいのか、パーティールームにしたいのか、物置にしたいのかによって、小屋を作る場所、予算、必要な設備が決まります。

目的が明確になれば、どこの場所に建築したらよいかも決まってきます。水道工事は費用がかさむ工事の1つです。

水道設備が必要ならば、公道に水道本管が通っているところに近い場所に建てた方が費用はかかりません。本管からの引き込む距離が長ければ長いほど、工事代金はかかります。

建築確認申請が必要か?不要か?確認する

小屋を建てるときは、更地に新しく建てるか、母屋があり増築するのかによって扱いが異なります。固定資産税が必要なくなったとしても、確認申請が掛からないとは限りませんので注意が必要です。

増築の場合

増築扱いの場合、確認申請が不要になるのは、床面積10㎡以内です。これに該当するのは、敷地が防火地域・準防火地域に指定されていない場合です。

防火地域・準防火地域の場合は、どんなに小さい増築であっても確認申請は必要となります。建築しようとしている場所がどちらに該当するかは、役所に行くと教えてもらえます。

容積率や建蔽率のチェックが併せて必要になります。母屋と増築部分の合計を考え、制限内に納めましょう。オーバーになってしまうと、小屋の建築は、難しくなってしまいます。

新築の場合

更地に建物を作る場合は、新築を建てるとみなされます。床面積が10㎡以内であっても基本的には確認申請が必要ですが、都市計画の無指定地域では、床面積100㎡以下の一般住宅ならば、不要の場合があります。行政によって異なりますので、確認をしましょう

まとめ

小屋の建築費用は、目的や広さ、建てる場所によって異なってきます。まず、小屋の使用目的を決定したら、好きな色のペンキを塗る、組み立てるなど手作りするのは、安く仕上げるだけでなく、セルフビルドの醍醐味でもあります。

小屋は、車1台分くらいの費用とスペースがあれば手に入れることができる楽しい空間。さきほどの施工に含まれていなかった塗装工事。ここはやはり、自分で好きな色をペイントしてしまおう。自分の趣味部屋、遊び部屋を手に入れてみてはいかがでしょうか。


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