庭や外構のリフォームのポイントと費用相場

最終更新日：2021年08月02日

家の外回りである「庭」と「外構」は、生活を便利に楽しくしてくれます。また、外回りの雰囲気で「家のイメージ」も決まります。

楽しい庭・使いやすい外構・素敵な外観にするために、リフォームする時に知っておきたいポイントと費用をまとめました。

庭のリフォームについて

庭は樹木をながめたり、ガーデニングしたり、子供の遊び場（プールや砂場）となったり、日曜大工、バーベキューをしたりと使い方は色々です。

庭のリフォームする時に知っておきたいポイントと費用について解説していきます。

庭のリフォームを成功させるポイント

庭のリフォームを成功させるためには、具体的な計画が必要です。計画に必要なポイントは何があるのでしょうか？1つずつみていきましょう。

庭のスペースはどのぐらい？

まず、庭として活用できるスペースはどのぐらいあるのか、確認しましょう。「今のスペースでリフォームするのか」又は「庭を広げたいのか」、スペースによりリフォームできる内容が変わります。まず、広さを確認しましょう。

今のスペースでリフォームができる場合は、そのまますすめられます。しかし、庭のリフォームと一緒にカーポートや物置を新設・拡張する場合は、庭のスペースは狭くなります。庭以外の要望も一緒に相談しましょう。

庭のスペースを広げたい場合は、今ある物置や樹木を撤去・縮小したり、または、玄関アプローチを変更してスペースを確保します。どんな風に拡張する案があるのか、他の場所の変更も含め専門家に相談しましょう。物置やカーポート・アプローチを縮小しなくても広げられる提案をしてもらえるかもしれません。

どんな庭にリフォームしたい？

庭を何に使うかは、それぞれの家族により様々です。小さなお子様がいるご家族は、芝生にしてプール遊びしたい。キャンプ好きのご家族は、ウッドデッキでバーベキューしたい。高齢のご夫婦では、あいた時間で野菜づくりする場所がほしいなどでしょうか。

目的により、リフォーム計画も変わります。

芝生を植えるなら陽当たりを考えなければなりません。また、バーベキューをするならキッチンやリビングとの出入りや雨や日射しのこと、野菜作りをするなら十分な広さ・道具の保管場所のことも考えて計画します。庭をリフォームしてどんなことをしたいか、目的をはっきりさせましょう。

庭にはどうやって出入りする？

庭は目的により、動線（庭にどうやって出入りするのか）を考えなくてはなりません。ガーデニング重視なら、リビングから眺められ、出入りできると便利です。家庭菜園重視ならキッチンからも出入りできて、車から土や苗など運びやすい位置が便利です。

庭の計画を立てたら、一度どこから出入りできるのか、必要な物を運ぶ動線はあるのか、道路からの出入りはどうなっているのか、確認しましょう。

また、子供の遊び場として庭を使うなら、親が監視でき、子供が外に出にくい配慮が必要です。目を離したすきに子供が道路にでていた、知らない人が庭にいたということがないように、安全にも気を配りましょう。

庭に植える樹木は専門家に相談

庭に植える樹木は、色々なことを考えて選ばなくてはなりません。選ぶ時に考えておきたいポイントをまとめました。

まず、植える地域の気候にあっている樹木か確認しましょう。樹木は生きています。気温や湿度・風により向き・不向きがあります。その土地で十分生育し、花や実をつける樹木を選びましょう。

また、樹木特有の病気や害虫がないか、その対処方法も確認しましょう。病気や害虫は樹木の生育不足や枯れを招きます。自分たちで処理できない病害虫のある樹木は避けた方がよいでしょう。

それと、どのようにその樹木が育つか、確認しましょう。上に伸びやすいのか、枝・葉は広がるのか、根の張り方などに注意しましょう。上に伸びて、電線や家の軒先にあたらないか、枝や葉が広がり隣家に越境しないか、根が横に伸びて隣地にいかないか、確認しておきましょう。

これらのことを樹木の専門家に相談し、メンテナンス（剪定や肥料など）の費用も一緒に聞いておきましょう。

ウッドデッキ・テラスの注意点

庭でバーベキューをしたい、食事をしたい、お茶をしたい時に便利なのが、ウッドデッキやテラスです。作る時に考えておきたいポイントをまとめました。

まずは、広さと形をよく考えましょう。
広いと使いやすそうですが、庭に対してめいっぱい作ってしまうと都合が悪いことがあります。メンテナンス（再塗装や補修）ができない、道路から丸見えで落ち着かないことです。使い勝手が良い快適な広さで作りましょう。

ウッドデッキとテラスは、家の中との床と同じ高さで作ると便利に使えます。また、外からも出入りできると、来客時に外から直接出入りでき、荷物の出し入れも便利です。
ウッドデッキとテラスには外からも出入りできる動線を確保し、階段を作りましょう。

また、ウッドデッキはメンテナンスのことも考えましょう。
ウッドデッキは木材でできています。防腐処理や塗装で外での使用に耐えられるように施工しますが、定期的なメンテナンスが必要です。自分でできるのか、業者に頼むのか、費用はどのぐらいかかるのか考えましょう。

庭は視線が重要

庭で快適に過ごすには、視線がどのようになるのか考えておきましょう。
家の中から樹木は眺められるのか、座って眺めるにはどのぐらいの高さがよいのか、子供たちを見守ることができるのか、用途によって視線がどうなるのか考えましょう。

また、道路からどのぐらい庭が見えるのか確認しましょう。道路からの視線が気になると落ち着きません。目隠しが必要です。しかし、あまり高くて閉鎖的な目隠しを作ると、庭が暗くり風通しが悪くなりします。光と通風をさまたげない程度の目隠しを考えましょう。

庭のリフォームの失敗例

庭のリフォームでよく見受けられる失敗例を紹介します。

• 夏は葉をつけて、冬は落葉する落葉樹を植えた。日射し対策には良かったけど、落ち葉の処理が毎年大変
• 生垣は風通しが良くて雰囲気も良いけど、虫がつきやすく病気になりやすい生垣だった。消毒の手間がかかって大変
• 日当たりがよく木がよく育つけど、隣家の方にたびたび切ってほしいと言われる
• 家の庭でプール遊びをしていたら、いつの間にか知らない子供が遊んでいて驚いた
• 庭を全面芝生にしたが、日当たりの悪いところは育ちが悪い

失敗例を知って、庭のリフォームを成功させましょう。

庭のリフォームの費用相場

庭のリフォームの費用は、内容や規模により違います。
芝生を植える、生垣を作る、メインツリーを植えるなどの小さな工事は、20万ぐらいからです。ウッドデッキを作る、日本庭園やイングリッシュガーデンを作る庭全体の造園工事を行う大きな工事は100万円～かかります。

外構のリフォームについて

玄関のアプローチや門を作る、敷地廻りにフェンスを作る、カーポートを作る工事を外構工事といいます。

外構リフォームのポイント

外構のリフォームは、大きく分けて4つの項目に分かれています。

• 玄関までのアプローチを作る
• 家の周りにブロックとフェンスで境界堺を作る
• カーポートを作る
• 物置を作る

それぞれ注意したいポイントをまとめました。

玄関のアプローチで注意したいこと

道路から玄関までをアプローチといいます。アプローチの入口に門扉を付ける、土の部分を歩きやすくする工事が主になります。

まず、門扉が必要かどうか一度考えてみましょう。出入りのしやすさ、自転車が通るかどうか、セキュリティ面であった方がよいかなど使い勝手やセキュリティ面を検討しましょう。

また、道路から玄関までの間を土のままにしておくと、雨の日に靴が汚れ、玄関内部も汚れます。また、滑りやすくなります。アプローチは滑りにくい材質を使い、玄関までの段差を調整し歩きやすいようにプランしましょう。よく使われる材質は、土間コンクリート・レンガ・タイルなどです。

境界のブロックとフェンスで注意したいこと

境界にブロックとフェンスを作る時は高さに注意しましょう。ブロックとフェンスを作る目的は境界をはっきりさせること、安易に人が敷地に入らないようにすることです。

高さのある、目隠し効果の高いフェンスはセキュリティ上安心ですが、反対に日陰ができる・風通しが悪くなるという面も持っています。高さとフェンスの種類はよく考えて決めましょう。

カーポートで注意したいこと

カーポートは、車が入るサイズ・車のドアを開けるスペースが確保できているか、出入り口に電柱・道路標識・縁石などがないか注意しましょう。また、カーポートをリビング前に設置すると、リビングが暗くなる場合があります。カーポートの屋根材は透過度の高い物を使用しましょう。

物置で注意したいこと

物置は、物置を置くスペースがあるか、物置に入れたい物が入るのか、物置のサイズを確認しましょう。また、物置まで物を運ぶ通路は充分あるか確認しましょう。物置を設置したが、物置までの通路を入れる物に合わせて確保しましょう。通路が狭く、物を運ぶのが大変で使用しなくなったというケースが見られます。

外構のリフォームの失敗例

外構のリフォームで見受けられる失敗例をご紹介します。

• カーポートをつけたら、リビングが暗くなった。明るい屋根にすれば良かった
• 予算の関係で簡単なフェンスにしたら、目隠しにならなかった
• 新しく買ったスノーボードが物置にはいらなかった
• 車から物置が遠くて、キャンプ道具の出し入れが大変

失敗例を知って、外構リフォームを成功させましょう。

外構のリフォームの費用相場

外構リフォームの費用は、工事の種類と規模により違います。4つの項目に分けてまとめました。

• アプローチの費用相場は、門扉の設置で15万円～・アプローチ10㎡で20万円～
• 家の周りのブロック３段・フェンス工事の費用相場は、80万円～
• カーポートの費用相場は、カーポート本体1台用20万円～・土間コンクリート1台分15万円～
• 物置(3600×1500)の費用相場は、25万円～

個別見積もりのおおよその金額です。外構の見積もりは敷地の形状・道路と敷地の高低差で大きく変わります。複数の業者で見積もりして比較しましょう。

庭と外構のリフォームは、何度も行うリフォームではありません。リフォームのポイントや価格の相場もわかりにくいものです。しかし、ポイントをおさえて相談することで良いリフォームになります。