
家庭の事情で4年前に購入したマンションを手放すことを真剣に考えています。でも「住宅ローンが残っているマンションは売ることができないよ」と友人が言うのですが本当でしょうか?
住宅ローンは30年ほど残っています。この状況でマンションの売却は不可能なのでしょうか?何か方法があればアドバイスお願いします。
マイホームの買い替え、急な転勤、親の介護、離婚などマイホームを売却する理由は様々だと思います。しかし質問者さんのように、住宅ローンが残っているマイホームの売却はそう簡単ではありません。売却後の状況に応じた例をいくつか解説しておきます。
住宅ローンを完済できる場合
マンションを売ったお金で住宅ローンを全額完済できるのであれば、何の問題もなく売却することが可能です。また、売却したお金だけでは完済できなくても、不足額を現金で補填できるのであれば、これも問題なく売却することができます。
売却金額を返済しても残債務が残る場合
住宅ローンが3000万円残っているのに、マンションが2500万円でしか売れないという場合ですね。この場合は、不足分の500万円を現金で支払うことが売却の条件になります。
その500万円を用意できないとなると売却は容易ではありません。理由は住宅ローンを融資している金融機関が売却することに同意してくれないからです。それでもどうしても売却したいと言うのであれば、融資を受けている金融機関の同意を得なければなりません。
このようなケースを一般では「任意売却」と言います。任意売却の場合、返済に足りなかった不足分は、売却後に話し合いをして分割で返済することになります。
任意売却は金融機関との交渉が運命をわけることになりますので、素人が交渉するよりも任意売却専門の業者に売却のお願いをすることをおすすめします。
買い替えを希望している場合
今のマンションが手狭になったり、実家の近くに引越したいなど、買い替えのための売却であれば、上記で紹介した限りではありません。
買い替えの場合、不足分を新しく購入するときの住宅ローン(買い替えローン)に組み込むことができるからです。ただし、通常の住宅ローンでは組み込み不可となっている商品もあるため、ネットで「買い替えローン」などで検索すると良いでしょう。