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家を相続したが不要なため売却したい

更新日：2021年08月02日、[PR]

相続による戸建ての売却には、思わぬ落とし穴が・・・

何の準備もなく、突然不動産を相続するケースは珍しくありません。相続した不動産なので売却を検討する人も多いのですが、実は相続による不動産の売却では落とし穴が待っていることがあります。

相続した実家を売却したいという相談は本当に多いですね。実家だけであればそう大きな問題にならないのですが、それに農地や駐車場などの不動産が絡んでくると、より一層更大変になってしまいます。

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相続による売却の特徴

相続した不動産を売却する場合、相続人全員の承諾が絶対的な条件になることを覚えておいてください。もし相続人の中に一人でも売却することに反対する人がいれば、その不動産を売却することは出来ません。

まず不動産を相続したら、相続人全員の意思を最初に確認してください。このとき相続人全員の意思が売却というのであれば、そう問題になることはありません。しかし、一人でも売却に反対する人がいれば話は別です。

自分が長男なのだから一番多く相続する権利があるだったり、自分の取分を多くしてくれないと売却には賛成できないなど、どんなに自分勝手な言い分だとしても、売却に反対する人が一人でもいれば、その不動産を売却することは難しいと思ってください。

もし相続した不動産を売却したくないという人がいるのであれば、相続する不動産を振り分けることも可能です。例えば実家は長男が相続し住み続ける、月極め駐車場として所有していた土地を次男が相続して売却すると決めておけば、実家を残して駐車場を売却することが可能です。

しかしそのようなことを何も決めずに相続の手続きだけを先に済ませてしまうと、後になって相続する物件を選ぶことは出来ません。たとえ実家だけしか相続する不動産がなかったとしても、生前から兄弟などで相続後にどのようにしたいのか意思の確認をしておくことでトラブルを未然に防ぐことも出来るはずです。

戸建ての実家などを相続した場合、注意しておかなけれならない項目があります。それが譲渡税の問題です。

マンションが実家というケースであれば、そのマンションを相続しても税金の対象になるケースは極めて稀です。しかし、戸建ての場合は多額の税金が発生する可能性があるので注意が必要です。

とくに先祖代々受け継がれているような古民家だったり、畑などの農地を多数所有している場合は相当気をつけておかなければ大変なことになります。理由は取得した費用がうやむやになっているケースが多いことにあります。

相続した不動産を売却する場合、譲渡税というのが発生するのですが、マンションのように10年、20年前に購入したような物件であれば、購入したときの代金が明確です。しかし、先祖代々からの土地であれば、いつ、いくらで所得したのか不明の場合も多いはずです。

そうなると所得費不明として計算されるので多額の税金が発生する可能性が高くなります。

このように相続した戸建てを売却する場合、その不動産をいつ？どれくらいで取得したものか？それによっては税金の問題も絡んできます。相続だけでもトラブルの原因になり頭が痛いのに、そこに税金の問題まで絡んでくるのが相続による不動産の売買なのです。

ですので、相続した不動産を売却する場合には、相続不動産の売買経験が豊富な業者に相談し、的確なアドバイスをもらうようにしましょう。高額な査定を提示してくれたなど、そのような理由だけで依頼する不動産を決めずに、経験と実績を重視するようにしてください。

相続による不動産の売買は、とにかくトラブルや問題を多く抱えていることが多く、一筋縄ではいきません。我が家は兄弟仲良いから大丈夫！と思っている人が多いようですが、相続の一番厄介な所は、兄弟だけの問題でなく、それに血縁関係の無い配偶者（嫁や夫）が絡んでくることです。

相続した不動産を売買するときは、まず相続人全員の意思確認を優先し、一人でも異なる方法を希望する人がいれば、弁護士や税理士などの専門家に相談するようにしてください。