内覧希望者がきたら丁寧に対応を

内覧希望者がきたら丁寧に対応を
内覧時の対応が早期売却に繋がる

内覧希望者を迎えるときの対応が、早期売却のカギを握っていると言っても過言ではありません。内覧時にチェックされやすい場所、内覧者との接し方などに気を配るようにしましょう。

汚い家だったり、横柄な対応をする売主から買おうと思う人はいません。早期売却を希望しているのであれば、家を綺麗に見せる工夫をしなければなりませんし、「買って頂く」という気持ちで接するようにしましょう。

汚い家は誰も買ってくれない

あまりにも基本的なことですが、汚い家は誰も買ってくれません。売主の中には「どうせ引渡しのときに大掃除をして渡すのだから」と考え、内覧時などに掃除を怠る人がいますが、絶対NGです。

内覧者を迎えるときこそ、掃除のプロに依頼するなど、多少の費用を掛けてでも綺麗にしておくようにしましょう。また、購入を検討している内覧者は、売主からすれば「お客様」です。「売ってやる」ではなく、「買って頂く」という気持ちで迎えることを心がけてください。

ここでは内覧時に気をつけておきたい、7つのポイントを紹介しておきます。

1:水まわりは一番時間を掛けて綺麗にしておく

奥様は絶対に水まわりを一番重要視されるので、トイレ・キッチン・お風呂などの水まわりは、プロの業者に掃除を依頼してでも綺麗にしておいてください。

古いタイプのキッチンだからといって新品に交換する必要はありませんが、故障や破損している箇所があれば、修理をしておきましょう。

2:部屋全体を明るく見せる

内覧者を迎えるときだけは、家中の電気をつけ、各部屋のカーテンは全部開けておくようにしましょう。

日差しが入る明るい家というイメージを持たせることが大事なので、玄関とリビングだけでも、照明をワット数が明るいタイプに交換するなど、多少の費用を使ってでも明るい家づくりを心がけてください。

3:家具の配置を工夫して部屋を広く見せる

少しでも広い家に見せる工夫をしておくようにしてください。とくにリビングや玄関などは内覧者も重要視している箇所なので、不要な物を置かないようにし、家具の配置などでも広く見せる工夫をしておきましょう

4:庭、駐車場を広く見せる

庭や駐車場がある戸建ての場合も、敷地が広くみえるように無駄な物を置かないようにしてください。

もし駐車場に自家用車を止めている場合は、内覧のときだけでも別の場所へ移動し、駐車場スペースを空けてください。これは内覧者の駐車場を確保するためだけでなく、車が置かれていないほうが広く見せることができるからです。

5:隣家や町内会について説明をする

近所付き合いや町内会の取り組みなども軽く話してあげてください。当然わかっていると思いますが、隣近所の悪口や町内会に対する愚痴などは厳禁です。あくまでも住みたいと思ってくれるような情報だけを伝えるようにしましょう。

6:近隣マップを作っておく

住みやすい地域だということをアピールするのはとても重要です。自作で構わないので購入者が役に立つような近隣マップを用意しておきましょう。

これは他の物件との差別化にもなります。詳しくは別記事の「内覧希望者へよりアピールするためにやるべきこと」で詳しく解説していますので参照ください。

7:購入希望者は「お客様」

これは絶対に気をつけて欲しい項目なのですが、まれに「売ってやる」という態度で内覧者を迎える売主がいます。

とくに50代を過ぎたご主人に多いのですが、会社の部下がマイホームに訪れたような態度で、自慢話を始めたりすることが多々あります。いくら息子ほどの年齢だったとしても、購入希望者は売主にとって「お客様」ということを忘れないようにしてください。

具体的な清掃ポイント

内覧者を迎える場合の、具体的な清掃ポイントについて解説していきます。

玄関

靴は全て下駄箱に入れ、入らない靴があれば別の場所に移動しておいてください。一足の靴も玄関に置かないようにしておくことが理想です。

また、玄関まわりに置いている荷物なども全て撤去して広く見せるようにしてください。それとお客様用のスリッパは、大人用、子供用あわせ少し多めに用意しておきましょう。

リビング

玄関同様に不要な物は全て撤去し、少しでも広くみせるようにしましょう。内覧者を迎えるときは必ず照明をつけ、カーテンも全て開けておきましょう。とくに室内でペットを飼っている家は、換気にも気を配ってください。

お部屋

寝室や子供部屋も当然見られてしまいます。リビング同様に部屋の照明をつけ、カーテンは全開にしてください。寝室や子供部屋でも内覧者にしてみれば、一生に一度の大きな買い物なので、平気でクローゼットなども開けてしまいます。

部屋をスッキリさせるために、クローゼットの中はぐちゃぐちゃという状況は避けてください。

キッチン

広くて使いやすいという印象を与えることが大事なので、こちらも玄関やリビング同様、不必要な物を排除し、少しでも広くみせる工夫をしておきましょう。たとえ長年使っていなくても、床下収納などを見られることもあるので、簡単な掃除くらいはしておくようにしてください。

トイレ・お風呂

臭いがこもりやすい場所ですので、換気はもちろんですが、芳香剤などを必ず設置しておくようにしてください。また、汚れが一番目立つ場所でもあるので、丁寧に清掃し、場合によってはプロの清掃業者に依頼することも検討してください。

庭や駐車場

よほど汚れていない限りは神経質になる必要はありません。軽く落ち葉などのゴミを掃除しておく程度で問題ありません。ただし、駐車場に関してはなるべく自家用車は駐車しておかないようにしましょう。

その他

外壁などの汚れはすぐにどうにか出来るものではありません。高圧洗浄機などで軽くコケなどを落としておく程度で充分です。

それと家全体の換気も忘れずにしておきましょう。夏場であれば家中の窓を全開にしておけば良いのですが、冬場だと断熱効果が悪い家だと思われるので、なるべく窓などは閉めて、部屋の温度を暖かくして迎えるようにしてください。

~まとめポイント

内覧者を迎えるからといって、壁紙や畳を新品に交換したりする必要はありませんが、掃除程度でなんとかなるような汚れは落とすようにしておきましょう。内覧時のコツは「明るく」「広く」です。それを気にかけながら掃除や整理整頓をするようにしてください。

それと売主側の態度もしっかりチェックされていることは忘れないでください。どんなに物件を気に入ってくれても、売主の態度次第では購入を見送られてしまうことがあります。


目次一覧

家を売却するまでの流れ

高く売るために重要なポイント

売却理由別の注意点

特に気をつけたいポイント

よくある質問