自宅を売る人必見!不動産業者との良い関係と悪い関係

自宅を売る人必見!不動産業者との良い関係と悪い関係

私は過去に不動産の売却を3件、購入を4件経験しています。

当然その時には不動産業者さんのお世話になりました。ちなみに、これまでに関わった不動産会社は、みずほ信不動産・三井のリハウス・センチュリー21・東商ハウス・日本住宅流通・住友不動産・ウイル ・日住サービスの 計8社です。

これらの業者さんには、価格設定・写真撮影・引渡し日の設定や自宅の資料集めなど多くのアドバイスをいもらいながら売却を進めていきました。

この時実感したのは、より理想的な買い主さんを探すために動いてもらうには、不動産業者さんと上手にお付き合いすることが何よりも重要なのだということです。

業者さんと良い関係を築くにはいくつかのコツが必要です。

不動産屋さんとの良い関係とは?

売り主と不動産屋さんの良い関係とは、「お互いにきちんと仕事の出来る環境を作っている」これに尽きると思います。

簡単で短い言葉ですが、この様な関係性を築くには初めに何度も打ち合わせをし、お互いをよく知らなければいけません。

勿論、8割方の不動産業者さんは、プロとしてこちら側の気持ちを汲もうと努力してくれるでしょう。しかし、残りの2割の業者さんは、あまりこちらの物件が気に入らないのか、乗り気ではないかもしれません。

その時、そのままにするのではなく、こちらからも歩み寄り、やる気を出してもらう言葉をかけることが、良い関係を築くためのポイントなのではないかと思います。

1. 『建前』ではなく『本音』で相談を

売買共に、関わり始めに多く見受けられるのが、建前だけではなかなか話が前に進まないというケースです。

たとえば不動産を売却しようとするとき、売りたい物件の情報をきちんと伝えることはなかなか難しいものです。業者さんは出来るだけ情報を聞き出そうと話を聞いてくれます。

しかし業者さんも、こちら側が「いつ頃引渡しが可能なのか」など、具体的な条件についての明言を避け、いつまでも建前や理想論のような話ばかりしていたら、もしかしたらこの人は冷やかしなのかも……?と思うかもしれません。

そうなったら親身にあなたのために最高の買主を探そうという気が削がれてしまいますよね。

そういった事が無いように、引渡し可能時期や希望売却額などの肝心な情報や些細な疑問や気になることでも恥と思わずどんどん質問するなど、本気度を伝えましょう。

本気度が伝わりやすい言葉の例

いくつか、不動産屋さんがこの言葉を聞けば『この人は本気でうちで売りたがっている』と思う言葉の例をあげてみました。

スムーズな取引のためには、回りくどい表現ではなく、気持ちをダイレクトに伝えてきちんとコミニケーションをとることです。

  • 「正直にこのくらいの金額で売却をしたい!」
  • 「電話対応も良かったし、以前から広告などに好感を持っていた!」
  • 「次の購入先もお願いしたい!」
  • 「内覧などで好感を持っていただけたなら積極的に交渉をします!」

2. 『なあなあ』ではなく、『線引き』をしっかり

不動産売買には売主・買主・仲介と人の関わりは切っても切れない関係ですが、ただ仲良しこよしではいつまでも取引は前進しません。目的を達成するには嫌みの一つも言わないといけない時もあります。

言うべき事はきちんと伝えるべきです。私の場合は、買主の候補を早い段階でたくさん見つけてこれないのであれば、次の媒介契約を交わさず他の業者に移ると伝えていました。

また、買主と金額で折り合いがつかない時には業者さんを通して「こちら側はこれ以上譲れない」と最低金額をしっかりと伝えました。

それだけやっておいて、金額がどうしても折り合わない買主候補に対しては無理に交渉に持っていかず、その他にも購入希望の方がいたので交渉権が移ることを正直に伝えたり、保留状態で待ってもらうように伝えたりをしてくるように強く主張してきました。

中には言い難いこともありますが、そこで曖昧にせず、キチンと伝えるべき事やこちら側の意向をしっかり伝えたほうがスムーズに事が運ぶと思います。

3. プロのアドバイスや知見を活用する

不動産を売却しようとするとき、自分なりに勉強するとは思いますが、やはり素人のにわか勉強には限界があります。プロである不動産業者さんの目線や知識を多いに活用しましょう。

私の場合中古物件を購入してしばらく居住した後に売却することが多かったので、売却の際にどんな点に注意すべきか相談しました。

その時の不動産屋さんの回答が、「正直に言わせていただくと、お家自体はきれいにリフォームもされていて良いのですが、購入される方が一番気にするのは売主さんの第一印象ですよ!」でした。目から鱗でしたね。

売る方からすれば、家をいかにきれいに見せるかばかりに気を取られがちですが、買主は住んでいる人間を見ているのですね。

前居住者の人となりを見ればどのように家が使われてきたのかが一目瞭然なので、築年数より目安になるのだそうです。

家がきれいに片付いているだけでなく、そこに住む人自身に清潔感があると、買主の印象はぐっとアップします。特に水回りを清潔に、美しく保っている人からは、家を大事にしている様子が見えるので好印象です。

他にも、設定金額を決める際に「昔から不動産では、9とか8のつく数字で金額設定すると縁起が良いんですよ!」と言われた事もありました。

それを聞いてから私はいつも金額に9や8をつけています。豊富な経験からたくさんの情報や知識を業者さんは持っているので、なんでも遠慮なく相談しないと損をしてしまうケースもあります。

自己判断では大事な事を見逃していて後に不利益な結果に終わこともありますから、不動産業者さんの意見は真摯に聞きましょう。

4. 『業者扱い』ではなく、『パートナー』として扱う

もちろん仲介を依頼するのは業者さんですが、少なくとも契約成立という目的達成のための期間はパートナーであるという意識を持ち、それを表現しましょう。

私はしばしば「~不動産会社に任せて良かったと思っていますので」と常日頃からことあるごとに伝え、モチベーションを上げてもらいながら同時に「しっかりやってもらわないと困る」というプレスもかけていました。

『良い関係』を築く4つの秘訣

不動産屋さんと良い関係を築くのに、特別なことはありません。お互いに人間同士、お互いを尊重して一緒に事に当たっていこうという気持ちと、密なコミュニケーション。これに尽きます。

1. こまめに連絡をしよう!

現段階の状況を逐一共有する事により、常に同じ方向に向いている事を確認します。良い家計作りにはこまめな連絡は必要不可欠だと思います。

例えば、先方からの連絡を待つのではなくこちら側からコンタクトを取ることにより本気度が伝わります。「この人は本気で買い手を探してほしいんだな」と思ったら担当者は他の物件よりも多少は優先的に動いてくれるかもしれません。

2. メールだけでなく、電話や対面相談も活用する

昨今は時間を気にしなくてよいため、メール連絡が主流ですが、不動産売買に伴う会話はメールでは無く極力会って会話を進めるか電話で話したいところです。

メールでは微妙なニュアンスや希望がうまく伝わらず、スピードが肝心なときに二度手間になったり、大事なクライアントを逃したりする可能性が増すためです。

3. 言葉だけではなく、紙・文章に落とし込もう!

古典的ですが、紙と鉛筆は不動産売買には大事なツールになります。必要な情報はもちろん、ちょっとした連絡ごとでもしっかりと書き残すようにしましょう。そうする事により確実に伝える事ができます。

例えば、単純に自分なりの売却額の理想(予算・残債・税金などの支出)などを売却ノートに思いのままに書き込む、次に実際の売り出し価格・価格変更後・最終の価格に対してそれぞれのシミュレーションを記入し、それを持って業者さんとの打ち合わせや、買主との交渉に臨みます。

それ以外にも住んでみて感じた事や、近所の決め事・ゴミ出しの日など特に住宅環境などは自分はどう感じたのか、良いところや気になったところなども詳細に書き込んでおきましょう。

面倒に思えるかもしれませんが意外に簡単ですし、頭の中だけで整理するより効率が良いのでおすすめです。

4. 要望は具体的に伝えよう!

要望を具体的に伝える事は容易ではありません。お互いわかりあっているはずの身内ですら自分の要望を100%わかってもらうのは大変です。

しかし、不動産業者はプロフェッショナルですし色々なお客さんと関わっている経験から、聞く耳は人一倍達者です。恥ずかしがらず自分の言葉でいいのでなんでも思い切って伝えてみましょう。

例えば、『要望通りの価格で売却したい』とします。

しかし、明らかに素人の方が見ても相場より高い価格設定をしていたり、購入後から引渡しの流れがあまりにも売主の都合だけで決められていたら買主は見つかりません。

基本的には付加価値(駅が近いとか築浅とか改装して間がないとか)がない限りは、不動産屋さんの査定額を基準に価格設定をするのが望ましいでしょう。

査定額は業者さんによってばらつきがあるので、毎年3月頃に国土交通省が発表する地価公示価格で調べておくと良いですね。

売却履歴・築年数・相場など多角的な目線から売却価格は査定をして決定します。その時に、不動産業者さんの話を聞きながらも、それだけではなくなるべくこちらも知識を入れ、意見をまとめておきましょう。

まとめ

今回のテーマでもあります「不動産屋さんとの良い関係」ですが、不動産売却に人の関わりは必要不可欠なものです。

正直に誠実に関われば何も問題はありませんが、リスペクトすることを怠ったり冷たくあしらってしまうと当然うまく行きませんよね。

相手も機械ではなく人間なので良い関係を構築するにはまずはテクニック云々よりも人としての思いやりを大事にしてください。


目次一覧

家を売却するまでの流れ

高く売るために重要なポイント

売却理由別の注意点

特に気をつけたいポイント

よくある質問