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離婚するために家を売却したい

更新日：2021年08月02日、[PR]

離婚成立前の売却が理想

ちょっと厳しい言い方になってしまいますが、離婚に伴うマイホームの売却ほど難しいものはありません。とくに住宅ローンの返済が残っている物件であれば尚更です。

離婚時にマイホームをどうするかという問題は本当に深刻で、後々のトラブルを避けるためにも編集長としては綺麗さっぱり売却することを強くおすすめします。

離婚時にマイホームをどうするかという問題は必ず出てきます。方法としては単純に2つです。綺麗さっぱり「売却」してしまうか、離婚後も夫婦どちから住み続けたり、賃貸として運用しながら「維持」する方法です。

このページの目次

離婚による売却の特徴

まずはどのような方法であれ維持をするという選択肢について説明していきたいと思います。

これが一番多い選択肢かもしれません。例えば離婚後は生活に不安がある妻と子が住み続けながら養育費の代わりとして夫が住宅ローンを支払い続けるというパターンなどがあります。または、妻と子が家を出て行き、夫が住み続けながら住宅ローンを返済するというパターンもあるでしょう。

このケースの問題点は2つあります。

仮に夫が出て行き、妻と子が住み続けるとしましょう。しかしその家の名義は夫であり、住宅ローンを払うのも夫というケースが多いと思います。離婚時の話し合いでは、夫も住宅ローンを払い続けることを了承していたとしても、いつ住宅ローンの支払いをしなくなるかわかりません。

あるいは支払いしたくてもリストラや病気で支払いできない状況になる可能性だってあります。当然そうなると、その家は金融機関の差し押さえにあってしまいます。妻と子はある日突然家を追い出されてしまうケースだって十分に考えられるのです。

次に問題になるのが、いつまでも夫婦の縁が切れないことです。住宅ローンの支払いが終わるまでは名義も変更することができませんので、別れた夫名義の家に住み続けることになります。固定資産税の請求書が来るたびに連絡をしたり、いつまでも縁が切れなくなります。

お互い新しい人生をスタートさせるのですから、恋人もできるでしょうし、新しく家庭を持つことだってあるはずです。そんなとき、別れた夫名義の家に住んでいると何かと不自由することもあるはずです。

このケースも多いのですが、住宅ローンが残っていて自由に売却できないことから、賃貸として貸し出し、その賃料を妻が養育費や慰謝料として受け取るパターンです。

これも上記と同じで、夫名義の物件なのですからいつ住宅ローンの支払いがストップするか解りませんし、最悪だと夫の一存で勝手に売却されてしまうことだってありますし、そのようなケースは全然珍しいことではありません。

妻と子が住み続けているのであれば、例え差し押さえをされたり、勝手に売却されても、その家を出て行けば済む話です。しかし、一番最悪なのが妻や妻の両親が保証人となっている物件に夫が住み続けるパターンです。

離婚時は、住宅ローンを返済しながら自分が住み続けると約束していたとしても、いつ返済を滞納したりするか解りません。もし夫が住宅ローンの返済を滞納してしまった場合、保証人である妻や妻の両親に一括返済の請求が来ることになります。

一括で返済できるだけの資産が無い場合は、その物件は当然競売に掛けられることになりますが、それ以上に怖いのが保証人の預貯金や実家までも差し押さえられることです。

このように離婚後に起こる住宅トラブルというのは、皆さんが想像しているより何倍も多いのが実情です。その当事者になって後悔しても遅いので、離婚する決心をしたのであれば、マイホームを売却して綺麗さっぱり縁を切ってしまうことも視野に検討してみてはどうでしょうか。

離婚時の話し合いの多くが口約束に過ぎません。離婚して他人になる相手のことを信用し過ぎるのは、あまりにもリスクが高いように感じます。