リフォームについて

リフォームについて

住いの劣化は徐々に進行する為、日ごろはあまり意識しないことがほとんどです。そのせいなのか、気づいたときにはかなり劣化が進行しているケースが多いことは確かです。

また、毎日「もう少し使いやすいキッチンだったらな~」とか、「この浴槽、もう少し大きければいいのに」などと思うのですが、使い終わると忘れてしまうということもあります。
しかし、次に使うときには同じ思いになってしまいます。

こんなことが続くと、「やはり何とかしたい」という気持ちになり、リフォームを考えるのですが、問題はどの程度の費用が必要なのか、どんな業者に依頼をすればいいのかなどの知識がないことです。

そこで、リフォームを考えた時に役立つ情報を集めてまとめてみました。

リフォームの費用と相場

リフォームは一戸建てとマンションでは、対象になる部分がちがいます。一戸建ては屋内と屋外が対象になりますが、マンションなどは屋内のみが主なリフォーム対象になります。

屋内は水回りと部屋、階段や廊下などの部分に別けることが出来ます。屋外は外壁や屋根、ベランダやバルコニー、門扉やカーポート、玄関までのアプローチなどが対象になります。他にも、芝の貼り付けやガーデニングなども一種のリフォームになります。

また、リフォームの規模も様々で、壁のクロスを張り替える程度のリフォームから、家の基礎・構造材だけを残してあとは全部作り替えるような大規模な工法まであります。

では、代表的な屋内・屋外のリフォーム個所と、施工料金を見ていきます。

水回りのリフォーム

水回りのリフォーム対象になる個所は4ヶ所で、それは以下のとおりです。

  • キッチン
  • 浴室
  • トイレ
  • 洗面所

では、各々の内容と料金を見ていきます。

キッチン

システムキッチンのビルトインオーブンやコンロの入れ替えは、グレードにもよりますが10万円前後からです。ガスコンロをIHコンロに交換する場合も、コンロの口数やグレードにもよりますが、やはり10万円前後です。

また、システムキッチンの交換は同サイズの場合だと50万円ぐらいからですが、サイズや場所の変更を伴うと、別途費用が必要です。新たにシステムキッチンを入れる場合は100万円程度かかりますが、サイズや場所の変更を伴うとそれ以上の費用がかかることもあります。

浴室

従来工法の風呂をユニットバスに入れ替えようとすると150万円ぐらい、今使っているユニットバスの入れ替えは100万円ぐらいです。

また給湯器と浴槽のみの入れ替えは、50万円前後になります。もちろん、グレードによって価格は違います。

トイレ

今使っている便座に温水洗浄機能を付けると、コンセントの増設費用は別にして10万円程度でできます。

便器の交換と床、壁紙の張替をすると20万円から60万円ぐらいになります。さらに、和式便器を洋式便器に交換する場合は、グレードや工事の内容にもよりますが30万円から80万円程度の費用がかかります。

洗面所

同サイズで洗面台を交換すると、10万円ぐらいからあります。サイズ変更をする場合は、床や壁の工事が必要になることもありますから、その分は余計に費用がかかります。

さらにカウンター台や洗面ボールをカスタマイズしようと思うと、40万円程度は必要になります。

屋内のリフォーム

屋内のリフォーム対象になる個所は7ヶ所で、それは以下のとおりです。

  • リビング
  • ダイニング
  • 洋室
  • 和室
  • 玄関
  • 廊下
  • 階段

では、各々の内容と料金を見ていきます。

リビング

面積やグレードにもよりますが、壁と天井のクロスの張替だと10万円ぐらいです。床のフローリングの張替も、同じように面積やグレードで違いが出ますが20万円ぐらいになります。

床暖房を入れようとした場合、システムにもよりますが電気式は40万円ぐらいから、温水式は60万円ぐらいからあります。

また。小上がりを作ろうと思った場合、40万円ぐらいの費用から可能です。

ダイニング

ダイニングのみのリフォームで考えた場合、壁や床の張替だと20万円から50万円ぐらいの費用になります。

カウンターを新たに作ると50万円ぐらいで、リビング・キッチンの間取り変更をしようとすると、その分は別途費用が必要になります。

洋室

壁や床、天井を自然素材にすると、30万円ぐらいの費用が必要です。また、二重サッシの窓にするための費用は6万円ぐらいからになります。

和室を洋室に変更しようと思うと、天井や床、収納を変えなくてはいけないので50万円以上は必要になります。

和室

広さやグレードにもよりますが、ふすまの張替や畳の交換だと20万円ぐらいの予算から可能です。

玄関

ドアの交換は20万円から50万円ぐらいの予算が必要です。また、収納スペースを増やす場合は、10万円から20万円ぐらいの費用が必要です。

廊下

手摺を付けようとした場合、1mあたりの費用が1万円から3万円程度かかります。クロスや床材の張替は10万円位からで、壁面収納を作ろうとすると配線工事を含めて50万円以上は必要になります。

階段

勾配を変えようと思うと、いったん解体しなければならないので100万円以上かかることもあります。

踏み板や壁のクロス交換は40万円ぐらい、手摺や滑り止めを付けるとそれぞれ10万円ぐらいは必要になります。

屋外のリフォーム

屋外のリフォーム対象個所は5ヶ所で、それは以下のとおりです。

  • 外壁
  • 屋根
  • ベランダとバルコニー
  • 門扉やカーポートなど
  • 庭やガーデニング

では、各々の内容と料金を見ていきます。なお、例にとる住宅の規模ですが、建坪30~40坪ぐらいの2階建てを基準にします。

外壁

外壁の塗り替えは100万円ぐらいから、外壁の張替は150万円位からの予算になります。雨が入りやすい部分をコーキング剤などを使って防水処理をする場合、30万円位からの予算になります。

屋根

屋根のふき替えは100万円から200万円ぐらいの予算が必要です。塗り替えだけだと30万円位からできますが、補修も一緒にとなると最低でも50万円以上は必要になります。

ベランダとバルコニー

ベランダを交換する場合は30万円以上の予算が必要です。床の張替や屋根の取付けだと、20万円前後で、サンルームの取付けは40万円ぐらいから可能です。

門扉やカーポートなど

門から玄関までのアプローチを新しくしようと思った場合、100万円は必要です。家の外周にフェンスを新設するためには50万円以上、門扉の交換やカーポートの新設は10万円位から可能です。

庭やガーデニング

ウッドデッキの新設は30万円ぐらいからできます。さらに手摺をつけると、50万円ぐらいは必要です。

芝生を貼り付けると、1㎡あたり1万円ぐらいの予算になります。

究極のリフォーム、スケルトンリノベーション

法律上、今の土地では建て替えが出来ないなどという場合、柱などの構造材だけを残してあとは解体してしまい、間取りから水回りの配管などの全てを新たに作り直すというリフォームです。

事実上の建て替えになりますが、法律上はリフォームになります。費用は1㎡あたり10
万円から15万円ぐらいになるようです。

優良リフォーム業者を見つけるコツ

リフォームをすると決めたら、業者選びをしなければなりません。優良な業者を選ばなければ、後で問題が起きたり、工事中に見積もり料金よりも高くなったりなど、いろいろな問題が出てきます。

優良なリフォーム業者を選ぶコツですが要約すると4つで、それは以下のとおりです。

  • 豊富な実績
  • 専門性
  • 対応の速さ
  • 信頼感

では、項目別に内容を見ていきます。

豊富な実績

施工実績が豊富だということは、それだけ依頼数が多いことを示しています。依頼数の多さは、高い技術力やアフターケアの良さなどを物語っていますから、安心して依頼ができます。

専門性

リフォーム会社にも分野によって、得手・不得手があります。マンションは得意だが、一戸建てはあまり手掛けたことがないということもあります。

依頼をするときには、この得手・不得手をよく確かめる必要があります。

対応の速さ

何事に関しても対応の速さは必要です。例えば、工事完了後に不具合が起きた時などでも、すぐに対応してくれないと生活に困るケースもあります。対応の速さは、ある意味では必須条件です。

信頼感

見積もり書にしっかり依頼者の要望を書き込んであることや、質問にしっかり答えてくれて、しかも提案までしてくれるような会社であり、営業マンだと信頼が出来ます。

また、アフターケアのことや瑕疵担保保証についても、きちんとした説明がないとあまり信用は出来ません。なお瑕疵担保保証については、そのための保険もありますから、加入しているのかどうかの説明があるべきです。

リフォームをすることによる補助金や減税

自治体によって違いはありますが、リフォームの内容が耐震・浄化槽などの環境対策・省エネ・バリアフリーなどだと補助金が出ます。また、バリアフリーと省エネのリフォームには、優遇税制制度も適用されます。

補助金や優遇税制制度ですがかなり難解な部分がありますから、リフォーム会社の営業マンと相談しながら申請をした方が、やり直しなどの手間を回避できます。

また、きちんと納税されていて住民登録があることも、適用の条件になっています。

リフォームをする際に気をつけること

リフォームをするときに、注意しなくてはいけないことがあります。その注意点ですが、一戸建てとマンションでは違いがあります

まず、一戸建ての注意点ですが要約すると9点あって、それは以下のとおりです。

  • 建築基準法との適合性
  • オール電化の注意
  • 1階や2階の増築
  • 地下室の増築
  • 上階に浴室を作る
  • サッシの交換
  • 吹き抜けを作る
  • 間取り変更の可否
  • 近隣へのあいさつ

次にマンションリフォームの注意点ですがやはり9点あって、それは以下のとおりです。

  • マンションの管理規定・規約への適合性
  • 玄関ドアの交換
  • 天井の高さ変更
  • 床下収納
  • 配管位置の変更
  • 内装の変更
  • サッシの交換
  • 間取り変更の可否
  • ガーデニング

では、項目別に内容を見ていきます。まず、一戸建ての注意点からです。

建築基準法との適合性

10㎡以上の増築を行う場合、建築基準法に適合していることを示す「確認済み証」を発行してもらわないと、リフォームの工事が出来ません。

確認済み証は自治体の担当窓口に申請しますが、このときに防火地域、あるいは準防火地域かどうかの確認もしてください。

オール電化の注意

住いが200V対応になっていなければ、オール電化は出来ません。もし、200V対応でなければ、電力会社と相談する必要があります。

1階や2階の増築

建ぺい率や容積率の範囲内である必要があります。初めに、設計士ときちんとした確認をしておく必要があります。

地下室の増築

地下室の増築は、基本的には問題はありません。地下への降り口などは、いざというときの避難路にもなるため、しっかり確保する必要があります。

上階に浴室を作る

2階以上に浴室を作ることについて基本的に問題はありませんが、防水処理と床組みの下地番まで防腐処理をする必要があります。

サッシの交換

防火地域や準防火地域では、防火性能が基準に適合している製品のみとしか交換はできません。

吹き抜けを作る

木造建築の場合は案外簡単に作れますが、鉄筋構造の場合だとできないケースもありますから、注意が必要です。

間取り変更の可否

建物の工法によっては出来ないケースもありますから、あらかじめ設計図などで確認が必要です。

近隣へのあいさつ

音や臭い、埃が出ることが多いので、あらかじめ近隣への挨拶はしておくべきです。リフォームが原因で、後にご近所トラブルにならないように注意しておくべきです

次に、マンションリフォームの注意です。

マンションの管理規定・規約への適合性

マンションによってはリフォームに関する管理組合の規定・規約があるので、事前に管理組合に問い合わせて、リフォームプランが規定・規約に適合しているかどうか調べておく必要があります。

玄関ドアの交換

玄関ドアが共有部分になっているケースがありますから、あらかじめ確認が必要です。

天井の高さ変更

コンクリート内部までは専有部分になっていますから、天井板を外して高さを変えることは自由です。

床下収納

コンクリート部分は共用部分なので、穴を開けて床下収納スペースを作ることは出来ません。

配管位置の変更

排水管などは共有スペースですから、位置を変えることは出来ません。しかし、共有部分までの配管は専有ですから位置を変えることは可能です。

内装の変更

内装は専有スペースなので、変更は自由にできます。壁や床の張替も、室内ドアの交換も自由にできます。

サッシの交換

サッシ部分は共有部分ですから、勝手な交換はできません。

間取り変更の可否

一戸建てと違い、間取りの変更はほとんどの場合、無理です。あらかじめ、設計図を設計士と一緒に確認する必要があります。

ガーデニング

ベランダのガーデニングは自由にできますが、通路などの共有スペースのガーデニングは出来ません。

リフォームする場合のおすすめローン

簡単なリフォームだと手持ち資金で可能ですが、大掛かりなリフォームになるとやはりローンを利用するケースが多くなります。

そこで、リフォームローンを金利比較で5位までランキングしてみました。

1位:イオン銀行

2ヶ月変動金利0.57%、10年固定金利0.59%

2位:住信SBIネット銀行

変動金利2.475%から0.447%

3位:新生銀行住宅ローン

2ヶ月変動金利0.55%、35年固定金利1.9%

4位:楽天銀行金利選択住宅ローン

変動金利0.507%、10年固定金利1.05%

5位:三菱東京UFJ銀行住宅ローン

変動金利1.99%

金融機関によって、連帯保証人や担保の有無などの条件に違いがありますから、確認しておく必要があります。

変動金利の方が相対的に金利は低いのですが、固定金利の方が毎月の返済額を確定できますから、ライフプランは立てやすくなります。

金利だけではなく返済しやすい条件を考えて、ローンを選ぶことがポイントです。

おすすめリフォーム一括見積もりサイト

タウンライフ リフォーム

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