減築リフォームの事例と費用相場、注意点

減築リフォームで間取りを変更する時の相場費用と注意点まとめ

家を小さくする減築リフォームの事例と費用相場、注意点を解説してます。減築は、固定資産税が安くなるなどのメリットがあり、子供が家を出て行った後に行うことが多いです。

実際の事例としては、2階建てから平屋にするケースや2階や1階部分の一部を減築します。費用相場は安くて300万、高いと1,000万を超えるケースもあります。注意点としては、引越しや仮住まいが必要になることや荷物が多いと物が収納できなくなることがあります。

まずは、自分の家を減築するのにいくらかかるのか、見積もりをとってから、実際に検討してみるとよいでしょう。

減築リフォームのメリットとデメリット

減築リフォームは、家の床面積を減らすリフォームです。暮らし方や間取り・周辺の環境を考慮して、どのように減築するか計画します。減築リフォームのメリットやデメリット、事例と費用相場を見てみましょう

減築リフォームのメリット

リフォームでお金をかけて家を狭くするの?無駄な気がすると思う方がいますが、減築リフォームにはいろいろなメリットがあり、効果の高いリフォームです。

暮らしやすくなる

今まで4人で暮らしていた家に2人で暮らしていると、使われない部屋ができます。使っていない部屋は物置になりやすく、掃除をするのも片付けるのもひと苦労です。減築リフォームは家全体の掃除や片付け、洗濯などの家事や家のメンテナンスが効率よくなります。

家の維持費をおさえることができる

減築で家がコンパクトになり、家を維持する費用を安く抑えることができます。外壁の塗り替えや内装リフォームなどのメンテナンス費用や毎年支払う固定資産税も減築した床面積分安くなります。

防犯面で安心

使用していない部屋や階があると、人の気配がなく暗いため、空き巣に狙われやすいと言われています。使用していない部屋をなくし、明るい家にし、戸締りの確認をしやすくなることで、防犯性が高くなります。安心して生活できるようになります。

耐震性が向上する

耐震性に影響がある家の重量は、減築リフォームすることで軽くできます。家全体が軽くなることで、耐震性が高くなります。また、設計や工事をする時にあらためて耐震性能を確認したり、家に不具合がないか確認するため、リフォーム工事をすると確実に耐震性が向上します。

建て替えするより費用がかからない

新築の家に建て替えする費用は、床面積30坪、坪単価60万円で1800万円になります。これに、解体費用やその他登記費用などの諸経費が200~300万円かかります。減築リフォームの場合、解体費用や登記費用が新築より安く済むため、建て替えて新築する場合と比較すると、費用が安くおさえられます。

減築リフォームのデメリット

減築リフォームは、メリットだけでなくデメリットもあります。

引越しと仮住まい

減築リフォームでは、工事中に仮住まいが必要になり、引越しをすることになります。生活に支障がない減築なら、住みながらできますが、壁を撤去したり、屋根を葺きかえる場合は仮住まいが必要です。建て替えの期間の仮住まいは、最低でも6ヶ月が必要ですが、減築リフォームなら2~4ヶ月で工事が終わります。

減築した家に物がおさまらない

高齢者によく見られる傾向ですが、減築リフォームした家に引っ越してきたら物があふれて、片付かなかったというケースがあります。減築する時には、必要な物の選別や思い出の品の保管方法など家族で協力して考えましょう。高齢者の減築リフォームには子どもの協力が不可欠で、一緒に片付けをすると効率よく物を選別することができます。

減築した後に部屋が足りない?

減築リフォームで部屋数を減らす場合、あらかじめ子や孫たちの帰省や来客・冠婚葬祭の対応を考えておきましょう。部屋数を減らしすぎて、楽しい時間や必要な部屋がなくなっては本末転倒です。いろいろな生活シーンを考えて、減築する範囲を決めましょう。

減築なのに、費用がかかる?

減築リフォームの場合、主に壁や屋根・柱・床・基礎を工事します。解体費用がかかり、構造部分を補修するため、思っていたより費用が高いと感じられるケースがあります。減築リフォームは通常のリフォームとは違います。建て替えをせずに、家を新しい形に変えるリフォームなので、一般的なリフォームと比較すると費用がかかるのです。

減築=家が小さくするという認識だけでいると、「費用がかかる」という感覚にとらわれてしまいます。新しい生活スタイルの家に、建て替えより安くできるのが減築リフォームです。

減築リフォームの事例と費用相場

減築リフォームの事例と費用相場についてみていきましょう。

事例1:2階を全て減築して平屋建ての住宅にする

子どもたちが大人になり家から巣立ち、夫婦2人暮らしになったご家族に多い減築リフォームです。2階にあった個室を減築ですべて取り払います。そして1階の間取りを変更して、夫婦2人が暮らしやすい平屋住宅にリフォームします。

平屋にリフォームするため、2階への階段がなくなり移動がスムーズになります。掃除や洗濯干しなどで2階に上がることがなくなりますので、効率よく家事が行えるようになります。また、物も1階ですべて収納しますので、荷物の出し入れや片付けが楽になります。

事例2:2階の一部分を減築する

家を建てた時は二世帯同居6人家族。新築から30年が経ち、夫婦と息子(娘)の3人住まいになった。最近は、このような家族人数の減少、家族構成が多く見られます。2階には4部屋あるけど、2部屋は物置になっている。1階にも使っていない部屋がある。これから家族が増える予定がない。このようなケースは、2階の一部分を減築するリフォームが適しています。

1階、2階の使われていない部屋を使用するようになると、片付けや掃除がゆきとどき、家が長持ちするようになります。また、2階を減築することで2階の部屋の陽当たりや通風が良くなります。

事例3:1階の一部分を減築する

街中で敷地面積が狭い住宅は、1階部分を減築するリフォームが適しています。車が敷地内に置けるようになったり(駐車場代がかからなくなる)、新たに庭ができたりします。また、1階の部屋の陽当たりが良くなるケースもあり、メリットがあります。

減築リフォームの費用相場

減築リフォームは減築する部分の広さだけで、工事費用を算出することはできません。住宅の建築年数や減築後の暮らし方をどうするか、どこまでリフォームするか、その範囲により費用が大きく変わります

減築リフォーム工事の費用相場(一部の間取り変更も含む)

築25年 

木造住宅を2階建てから平屋に減築する場合、解体・屋根補修・外壁、内壁の補修を行います。約1,200万円~

築20年
 

木造住宅の2階建てを減築、2階部分を吹抜けにする場合、解体・内装補修を行います。約500万円~

2階の一部分、子ども部屋6帖を2部屋と収納・廊下などで約20㎡を減築

解体・屋根補修・床、内装補修を行います。約400万円~

1階の一部屋分を減築

解体・屋根補修・外壁・内壁の補修工事を行います。
約300万円~

減築リフォームの費用は、間取り変更や水廻りのリフォームの有無によっても大きく変わります。見積もりの内容をよく確認して、リフォーム内容を理解してから工事契約しましょう。

減築リフォームする際の注意点

減築リフォームを計画する時には、耐震性の確認と生活の変化に注意しましょう。

耐震性に注意する

減築リフォームすると耐震性が高くなりますが、減築することで耐力壁のバランスが変わります。家全体の必要な耐力壁の量を確保できていても、左右や上下の耐力壁のバランスが大きく変わるので、耐震設計の検証が改めて必要になります。

また、減築リフォームをする時に家の状態を確認してもらい、構造に不具合があれば一緒に直しましょう。

ライフスタイルの変化に対応する

減築リフォームは、こらからのライフスタイルの変化に対応したリフォームも合わせて検討しましょう。減築リフォームは大掛かりな工事になります。これを機会に、こらから家での生活が楽になる、楽しくなる、安全になる他のリフォームも検討しましょう。水廻りの使い勝手や安全性・バリアフリー・断熱リフォームなど必要なリフォームはないか考えましょう。

減築リフォームは、今の生活スタイルとこれからの生活スタイルに合わせて、リフォームします。減築は家の面積が小さくなるリフォームですが、耐震性もアップするため、リフォームの満足度が高いリフォームです。建て替えて新築するより、安い費用でできる減築リフォーム。新しい生活スタイルを手に入れる方法として検討してみてはいかがでしょうか?

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